組織を壊す社会不適合者のレゾンデートル
ルール守れ。(。´・(ェ)・)
<人間社会のルールについて>
人間は社会的動物なので、群れのリーダーに統率され、皆が歯車になって働くことが重要になります。
どんなに正論を述べたところで立場の弱い者の発言には意味がないし、全体を混乱させるため有害であるとさえ言えます。
上司の命令に逆らったり、ブログで政府批判を繰り返す人はテロリストと同じです。
全体を見ることのできない小人が意見を述べても集団を変えることはできないし、いたずらに時間と労力を費やすことで社会全体の効率を引き下げるからです。
身分を弁えて権力者に従うイエスマンは、それだけで社会に対して多大な貢献をしています。
自身の考えを世に浸透させたいのなら、矮小な己の立場から発言するのではなく、それを実現しうる有力者に取り入って、その者に助言するのが賢明でしょう。
その件については、「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」が重要な理由と、それを覆す手段にて底辺氏がわかりやすく解説してくださっているので、興味のある方はそちらをご覧ください。
これは、個々の人間が社会に貢献して生き延びるための基本ルールです。
会社という集団に属する者は皆、これを念頭において行動しなくてはなりません。
<ハグレとは何か?>
上記の考えは全く間違っていないのに、なぜか世の中には守らない人がいます。
コミュ障とかDQNとか、一匹狼とか意識高い系とか、SEALDsとかパヨクとか、ニートとかエセ賢者とか言う人達です。
私はめんどくさいのでまとめてハグレと呼んでいます。
一般の構成員とハグレの二元論で語れるほど人間は単純ではありませんが、話を単純にするために二つに分けて解説します。
次の条件の大半に当てはまる人がいたら、ハグレの素質があるかもしれません。
・みんなの好きな物に興味がない
・オリンピックとかどうでもいい
・野球中継の延長でアニメ番組が潰れると怒る
・紅白歌合戦とか聴きたくない
・会社は従業員から搾取していると思う
・年金はねずみ講
・NHKは受信料泥棒
・カスラックは死ね
もちろん、猫賢者は全て当てはまりますよ。
ハグレは盛んにデモ活動を行ったり、ブログで与党を批判したり、「ヌコを崇めよ」などと言っておかしな宗教を広めたりします。
こういった迷惑行為は社会を混乱させて健全な活動のコストをいたずらに増やすだけなので、止めてほしいですよね。
ハグレは単純に数が少ないので、民主主義という名の多数決では絶対に勝てません。
それは左翼団体が日本の選挙で大敗し続けているのを見れば、納得の行くところでしょう。
テレビでデモやテロ、クーデターを見て、
「どうして正攻法で社会を変えようとしないのか?」
と考える人もいますが、力関係を考えればその理由は明白です。
圧倒的に数で劣る者達が選挙で勝てるわけがないのだから、ゲリラ戦に徹するしかないのですよ。
ハグレとは、工業製品で言うなら不良品。
取り除くか矯正して出荷しないと、社会的に制裁を受ける類の商品です。
しかしながら、いつの世もハグレが絶えたことはなく、何万年経っても変わらず一定の数が生まれ続けています。
工業はppm単位で不良品を管理できるようになったのに、人間種は未だに%単位の不良品を生産しているのです。
<ハグレの存在意義>
なぜ動物にはハグレが生まれるのか?
それは種が生き延びるために多様性が必要だからです。
一つの集団ではなく、生物種全体を考えるなら、それが最も都合が良いのです。
もしも全ての人間が全く同じ方向を向いていたら、とても合理的に物事を成すことができます。
バラバラのベクトルを合成しても相殺されて無駄になるだけですが、レーザーのように揃った力はロスがなく強力です。
しかし、一旦全体が間違った方向に進めば、それは種の存続を脅かします。
集団投身自殺で有名なレミングが全員行進に参加すれば、全てのネズミが一瞬で絶滅してしまうでしょう。
第二次世界大戦時のドイツや日本が滅亡の道を歩んだように、間違ったリーダーを社会が選ぶこともあります。
そういった際に反抗して活動を妨害したり、軌道修正を図る行為は、必ずしも無意味とは言えないでしょう。
そして、もう一つの役割は、新しい群れを作ることです。
既存の組織に貢献するのではなく、そこから分化して新しい組織を作るのも、ハグレの立派な役割です。
群れから追い出された一匹狼は、仲間を募って新しい群れを作ります。
その行為は既存の群れの餌場を削り、メスを奪うことになるので、古巣にとっては極めて有害です。
しかし、それは一つの集団から見た正義には反しているものの、種族というより大きな観点から見れば必然でもあります。
多様性を確保するのが種の存続における必須条件なので、彼等の選択は決して間違っていないのです。
(正義は組織次第でいくらでも変わる)
多数派から見るとハグレは「社会を破壊する異分子」にしか見えません。
ひどく非合理で、マイナスの要素しかないように思えます。
しかし、「新しい群れを作る」という観点に立てば、これほど合理的なことはありません。
一件無駄に思える批判やデモでも、繰り返すことで賛同者を募ったり、新しい権威を樹立することもあります。
誰かが止めてくれたおかげで、最悪のパターンを避けられることもあります。
何が正解かなんて、後にならないとわからないものです。
とにかく大きな力を出すのが目的なら、ベクトルが揃っていたほうが効率的。
数をこなして膨大な実験結果を得るのが目的なら、バラバラであったほうが効率的。
目的次第で、何が合理的なのかは変わってしまう。
人間は社会的動物ではありますが、現在地球上には196もの国と何十万という企業があり、一向に一つにまとまる気配がありません。
ホモサピエンスの遺伝子が、いかに多様性の確保を重視しているのかが伺えます。
貴方がノーマルであるのなら、為政者に滅私奉公し、既存の組織に貢献することが存在意義となります。
貴方がハグレであるのなら、既存の組織の軌道修正を図ったり、新しい組織を作るのが存在意義となります。
人間種としてはどちらも必要だし、どちらが欠けても滅ぶことになるのでしょう。
もしもどうしようもないくらい融通の利かない人や、利己的な人、意見が食い違う人がいたら、
「この人は自分とは違う役割を持っているんだな」
と思ってください。
貴方にとっては理解しがたい相手でも、みんなきちんとした理由があって存在しているんですよ。
願わくば、高度文明社会によって拘束されたハグレ達に光を。
毎日部屋にこもってパソコンに向き合うだけの社会不適合者に、新たな群れを作り出す機会が与えられるように。
何もかも自由なこの世界で、全ての個体が己の役割を全うすることを願っています。
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