原因不明のポンド暴落と各FX業者スプレッド拡大状況
2016-10-10|負ける理由(真実を知りたい貴方へ)

横暴なのはどっちだ・・・ ( ノД`)
2016/10/7朝に原因不明のポンド急落が発生し、多くのFXトレーダーが強制ロスカットに遭いました。
原因については要人発言とかアルゴリズムとか、東京市場の誤発注とか英国金融機関がEU内に出店できなくなったからとか言われていますが、正確なことはわかりません。
個人的にはミセスワタナベの逆張り含み損が溜まっていたので、大口の仕掛けでストップが狩られただけだと思います。
イギリスのEU離脱ショックの時は事前に周知されていたためたいした混乱にはなりませんでしたが、今回は完全に不意打ちだったため、証券会社の対応も遅れたようです。

為替レートの急変時に大きな被害をもたらすのは、スプレッドの拡大とレート配信の停止できちんと損切りできなくなることです。
10/7の各FX業者におけるスプレッド拡大状況を比較してみましょう。
<GBP/USDのスプレッド(ask-bid差)>
※8時10分頃と配信再開時のデータをまとめたものであり、全く同じタイミングではありません
・SBIFXトレード
・外為オンライン 3.0pips
・外為どっとコム 7.5pips
・セントラル短資 10pips
・GMOクリック証券 10pips
・YJFX 10pips
・FXブロードネット 16.5pips
・マネーパートナーズ 30pips
・楽天証券 60pips
・ヒロセ通商 75.5pips
・JFX 75.5pips
・DMM.com証券 245pips
上記はポンドルの数字ですが、クロス円も瞬間的に大きくスプレッドが広がりました。
DMMに至っては、瞬間的にGBP/JPYのスプレッドが2000pipsに達したという話もあります。
ポンドルと違ってポンド円は実在しない合成通貨取引なので、緊急時にレートが広がりやすくなるのかもしれません。
だいたいスイスフランショックやチャイナショックの時と同じような結果になりましたね。
以前多数追証が発生したDMMやスプレッド拡大事件のあった楽天証券は、やはり今回も大きな剥離が起こっています。
中には数分間レート配信が止まっていた業者もあるようです。
カバー先の銀行による違いなのかノミ行為が問題なのかわかりませんが、顧客にとっては非常に迷惑な話です。

注文は呑んでも客は呑むな!
スイスフランショック時に他社の対応を批判しただけあって、SBI FXトレード

この急落時にスプレッドが変わらず、常にレートを配信し続けられるのはどういった約定力の成せる業やら。
それにしても、こういった急落事件の頻度は増加傾向にある気がします。
これまでは数年に一回程度だったのに、今では毎年のように発生しています。
超高速取引によって急騰・急落が起きやすくなっているのか、それとも海外リスクにより金融市場全体が不安定化しているのか。
いずれにしても、こうった有事に対する備えは欠かせなくなってきました。
各FX業者の公式サイトや比較サイトが提示するスプレッドは原則固定の数字であり、実際のFX取引において常に保証されるわけではありません。
暴落相場など、最も重要な時にそれが守られないのが現実です。
今回のポンドショックのように、突如発生する事件は誰にも予想することができません。
長期のポジション持ち越しを控えるのはもちろん、安心できる業者を使うように心掛けたいものです。
SBIFXトレード
<併せて読みたい記事>
⇒「FX 約定能力 約定力 約定率 スリッページ 比較 ランキング」とスイスフランショックの関係
⇒楽天FX スプレッド1504pips事件
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