東芝と日本郵政の巨額減損から学ぶスプレッドの恐怖 - 貴方を幸福にするFXブログ

東芝と日本郵政の巨額減損から学ぶスプレッドの恐怖

年賀はがきで失敗して後悔
取り返しの付かない失敗・・・ (;д;)

最近になって、海外の事業を買収した企業の減損が話題になっています。
本来の事業であれば黒字なのにM&Aのせいで大赤字になり、ニュースに取り上げられる会社が出てきています。

例えば東芝は米国の原発会社ウェスチングハウスで9500億円の赤字を被り、東証二部に降格した上に主力の半導体事業まで手放す事態になりました。
日本郵政はオーストラリアで買収した物流子会社で4000億円規模の減損が発生し、赤字に転落しました。
他にもキリンホールディングスがブラジルのビール会社で1000億円、第一三共がインドの製薬会社で4500億円の赤字を発生させています。

なぜ海外の企業を買収すると、このような損害が発生するのでしょうか?
現地法人の運営が上手くいかないのでしょうか?
それとも、元々使い物にならない事業を押し付けられているのでしょうか?

「価値のない会社を買収した」あるいは「買った後に企業の価値が下がった」というのはあると思います。
しかし、個人的には買収の際のスプレッドが高すぎるのが一番の問題だと思っています。

楽天FXでスプレッドが開く

FXトレーダーなら今更説明は不要でしょうが、スプレッドというのは買値と売値の差額のことです。
売買の際に発生する手数料のようなものです。

通貨ペアにもよりますが、銀行で両替を行えば、2~3%程度。
FXなら0.1%~0.01%程度が取引時に引かれます。

買った物をその直後に売ればプラスマイナスゼロになりそうですが、そうはなりません。
必ずスプレッドの分だけ損をすることになります。

スプレッドと呼ぶとFXにしか存在しない特殊な概念に思えるかもしれませんが、これはどんな取引にも当てはまることです。
貴方がどこで何を買った(あるいは売った)としても、その損失から逃れることできません。

例えば、貴方が念願のマイホームを購入したとします。
少し駅から遠いけれど、広い庭が素敵な一戸建てを3000万円で購入しました。

駅から遠い優良物件

ところがその翌日に母親が脳梗塞で倒れ、ママンの手術代のために泣く泣く家を売らなければならなくなりました。
その時、3000万円で買った家はそのままの値段で売れるでしょうか?

たまたま不動産バブルの影響で土地の値段が上がっていれば別ですが、同じ値段で売れることはまずありません。
元々の買値には不動産屋の仲介料や人件費や税金など色々な経費が掛かっているので、相当に安い値段で買い叩かれることでしょう。

下手すれば、半額以下まで下がってしまうかもしれません。
スプレッド50%とか、FXトレーダーからすれば滅茶苦茶あくどい商売に見えますね。

住宅に限った話ではなく、商品は全て買った値段では売れません。
100円ショップの雑貨でも、1000円のCDでも、1億円の宝石でも同じことです。

必ず販売者のプレミアムがあって、その分だけ徴収されます。
地域や各人の価格差を利用したわけでなければ、売買を繰り返すほど損をすることになります。
なので、無暗な転売の繰り返し賢くありません。

同じCDを何枚も買う矛盾

東芝や日本郵政といった日本企業が莫大な損害を被った原因にも、スプレッドの存在があります。
要するに海外の企業を元々の価値より高い価格で買わされた結果、大きな減損が生じたわけです。

1000億円の時価総額がある企業を買収する際、1000億円の出費で買うことはできません。
そのままの値段で売ったら、前のオーナーに何の旨味もないからです。
普通2~3割のプレミアムを付けて売却することでしょう。

日本郵政は子会社の買収を急いだため、本来の株価よりかなり高い価格で購入することになったと言われています。
6200億円で買収して4000億円の損失が出たということは、本当の企業価値は2000億円もなかったのかもしれませんね。

注意したいのは、日本人は足元を見られがちだということ。
企業だけでなく石油などの価格燃料も、日本人相手だけ割高で販売されているそうです。(ジャパンプレミアム)

「お金持ちで成金」のイメージがある日本企業は、海外の投資銀行のいいカモです。
知識がない人、あるいは立場の弱い人はその分だけ吹っ掛けられる傾向があることを覚えておきましょう。

かつての日本式会計ではそれを数年単位で減損処理していましたが、国際標準に従うにつれてそれもできなくなっているそうです。
せっかく海外の企業を買収しても、その事業も上手く行かず、決算時に価値がないことが判明したらどうなるでしょうか?
その結果が今の日本企業の惨状を作り上げたのだと思います。

全国の休廃業倒産件数

東芝が巨額の赤字を出したと聞いても、自分には関係ないと思う人が多いでしょう。
エセトレーダーが血眼になってスプレッドの狭い業者を探していても、無駄な努力と考える人が多いでしょう。

しかし、スプレッドというのはどんな商売にも発生するものであって、関係のない人などいません。
肉でも野菜でも、菓子でもジュースでも、化粧品でも車でも、何かを買った際には必ず差額の分だけ損をしています。
ただそれを手放して換金する時にならないと、損失に気付かないだけなのです。

物を買う時は、実際の価値からかけ離れた値段で取引しないように気を付けましょう。
「高いかな?」と思ったら、アマゾンや楽天で市場価格を調べましょう。
トレードをするときはスプレッドや手数料に注意するとともに、その銘柄が過大評価されていないか考えてみましょう。

全てのトレーダーと消費者が、良い取引をされることを願っています。

買い物する兎親子

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