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日経平均株価とドル円の相関はなぜ崩れたのか - 貴方を幸福にするFXブログ

日経平均株価とドル円の相関はなぜ崩れたのか

日本男性の平均年収と地域
どうしてこうなった!? (ノ_<)

2年以上前に、

⇒日経平均とドル円はなぜ連動するのか?

という記事で日経平均株価とUSD/JPYが連動する仕組みについて説明しましたが、最近は相関がかなり弱くなってきています。

円高になると日本株も軟調になるが、ドル円よりは下がりにくい。
株が上がっても、クロス円はそれほど上がらず。
そんな状態が続いたおかげで、ドル建ての日経平均株価はどんどん上昇しています。

ドル建て日経平均チャート

為替と株の相関は、なぜ同じように動かなくなってしまったでしょうか?
元々通貨安と株高が両立する国のほうが珍しいと言えばそれまでですが、10年近く成立してきた法則が急に通用しなくなってしまったのは気になりますね。

以前の記事で説明した内容から、原因を考えてみましょう。

<日経とドル円が連動する理由>

①海外の投機筋が日本株を買う際に、ドル円買いでヘッジしている

②日経に寄与する大企業は、為替の依存性が高い

③上記のような理由で相関があると思っているから、みんなそれに基づいてトレードする


これらの条件をそのままひっくり返すと、次のようになります。

<日経とドル円が連動しない理由>

①海外の投機筋がヘッジなしで日本株を買っている。あるいは海外勢以外が買っている。

②日経に寄与する大企業の為替依存度が下がった

③相関が弱まったので、それに基づいてトレードをしなくなった


こう書けば一目瞭然。
身体は大人で頭脳は子供のエセ探偵も、あっさり犯人がわかった気がします。

江戸川コナンが犯人

これまで海外のファンドは日本株を買う際に為替ヘッジをかけて、為替レート変動による損失を抑えてきました。
しかし、アベノミクスも曲がり角に差し掛かったことにより円安もそれほど進まなくなり、ヘッジ取引の重要性も薄まってきました。
このことから、ノーヘッジで日本株を扱うファンドも増えてきたと思われます。

より大きな要因は、国内のトレードが増加したこと。
ドルやユーロを持つ外国人と違って、日本人は日本円でそのまま日本株を売買します。
通貨両替を伴わないので、当然為替レートに与える影響はゼロです。

日本人の誰が株を買っているのかって?
日本銀行GPIFに決まっているでしょう。
NISAなどの優遇制度で個人の売買も増えていますが、長期保有額では公的機関のクジラマネーに遠く及びません。

日銀は毎年6兆円の株式ETFを購入。
年金(GPIF)はポートフォリオの25%、40兆円を国内株式に振り向けています。
我々国民から徹底的に徴収し、未納者に対する差し押さえを強化してまで集めたお金を、湯水のごとく株式市場につぎ込んでいます。

これだけ膨大な膨大な金額を買い支えに使っていたら、日本株が上昇するのは当たり前ではないでしょうか?
日経225銘柄ばかりが持ち上げられているため、株価指数ばかりが上昇していく歪な構造になっています。

アベノ滴はどこまで落ちる

産業構造の変化を見てみると、日経寄与度の大きい企業の為替依存度が下がっていることがわかります。
かつては国内で作って海外に売っていた自動車メーカーも、今や現地生産現地消費が多い。

トランプ大統領に責められているトヨタも、米国で大きな雇用を生み出しています。
米ドル中心で経済を考えるのなら、今までのように円高による業績悪化(=株安)を考える必要はないのかもしれません。

まとめると、

・ノーヘッジ取引の増加
・日銀や年金による買い支え
・輸出企業のグローバル化


によって日本株と為替の関係は歪み、世界中のトレーダーがそれを認識したことにより、相関が完全に崩れてしまいました。
もはや円高になったから株安を心配したり、円安で株高を期待したりするのは、あまり意味のないことでしょう。

それよりは重要なのは、直接株価を支えている日銀の金融政策。
続投になった黒田総裁がこれから先追加緩和を行うのか、出口戦略を行うのか、目を光らせておいたほうがいいと思います。

黒田日銀の目標数字

⇒日銀追加緩和でドル円と日経平均のサヤが広がる
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