マネーサプライ お金があり余る世界で、デフレが進行する理由 - 貴方を幸福にするFXブログ

マネーサプライ お金があり余る世界で、デフレが進行する理由

ケンタウルス
混ぜればいいってもんじゃない。

日銀の発表によると、2013年10月のマネーサプライ(マネーストック)は1162.8億円となり、
現行統計開始以降で最大となりました。
マネーサプライというのは、経済主体が保有する通貨の合計、
つまり市場に供給された通貨の総量です。

流石アベノミクスの金融緩和。
世界一の緩和規模というだけあって、供給規模も膨大です。

1162.8億円を、日本国民1億2千万人で割れば、
一人当たり97万円。
たった一月で100万近くお金が増えたことになります。
さぞ貴方の財布も潤ったことでしょう。
money.jpg

あれ、潤ってない?

そうですね。
マネーサプライの大半は、銀行や企業へ回りますので、
私達庶民の財布に入るわけではありません。

お金が銀行から貸し付けられ、企業を通じて市場に行き渡り、経済を活性化させます。
そうやって日銀の思惑通り、インフレ目標を達成させるのでしょう。

現在、日本、米国、ユーロ圏の全てが過去に例を見ない大規模な緩和を行い、
それによって、膨大な量のお金が市場に供給されています。

マネーサプライが増えれば、お金の価値は低下するので、
商品の価格は上昇します。(これがインフレ)

欧米と日本による史上最大の金融緩和です。
尋常じゃなくマネーサプライを増やした上に、政策金利をゼロ近くに下げました。
これで、インフレは間違いなし!

・・・と思うのですが、実際はデフレになっています
一体、どういうこと?

米国の中央銀行であるFRBは、長い量的緩和で国債や短期証券の購入を通じ、
それまでの100倍以上のドルを増刷しました。
普通に考えれば、物価は100倍になっているはずです。
だが、実際は年2%程度のインフレに留まり、現在はデフレに近づいています。

お金が増えれば、お金の価値が下がるのが道理。
しかし、実際はそうならない。
なぜかわかりますか?

hasan

それは、お金には、二つの使われ方があるからです。
本来の使い方をすれば、物価上昇につながるでしょう。
しかし、現在はもう一つの使い方が主流な為、インフレにつながりにくいのです。

☆お金の使い方① 実需

実際の消費・投資のための需要を、実需といいます。
簡単に言うと、モノやサービスとお金を交換することです。

お金というのは本来、物々交換における代替品です。
物と物をお互い納得のいくように交換するのが難しいので、
お金という中間品を設けているだけです。

特定の物やサービスに需要が集まれば、規定価格より高く買う者が出る為、
価格上昇が起こります。
消費意欲が旺盛な若者にお金を渡せば、需要が高まり、インフレが進むでしょう。

これは遥か昔、富本銭や和銅開通が流通していた頃から、続いていたことです。
いつの時代も、権力者が通貨は発行するほど、物の値段が上がりました。

あの頃の私はまだ、お金や経済というものすら知りませんでしたが、
今から考えれば、随分健全な世の中だったと思います。
和銅開通を握り締め、走り回っていた頃が懐かしい。

☆お金の使い方② 投機

実需の対極にあるのが、投機です。
投機とは、短期的な価格変動の目論見から、利ざやを得ようとする行為。

端的に表現すると、
お金を増やす為に、お金を使うこと。

本来、物やサービスと交換する為に存在するお金が、
それ自体を増やす為に使われているのです。
元々の用途から考えれば、明らかに異常な状態ですが、
誰もそれを指摘する人はいません。

投機のお金は、マネーゲーム使われます。
商品先物のように物価に直結するものもありますが、
大抵はただのギャンブルであり、生産に寄与しません。

いくら中央銀行がマネーを増やしても、こちらに資金が流入すれば、
インフレは起こらないのです。

投機には宝くじや競馬のように、実需と全く関係のないものもあれば、
為替や株のように、実需と投機が入り乱れる市場もあります。

為替市場、商品市場の場合、実需と投機が常にせめぎ合っています。
そのマネー比率は、実需5%未満に対し、投機95%以上です。
市場の殆どが投機マネーなのです。

実需はほんの一部であり、いくらお金を供給しても、そこには回りません。
ひたすら投機に費やされ、利回りを求める道具になるだけです。
中央銀行のやっていることは、インフレ誘導ではなく、投機の増長に他なりません。

「なぜ実需ではなく、投機にお金が回るのか?」
というと、二つの原因が考えられます。

①個人ではなく、銀行にお金を供給する為
銀行の融資は、大企業の株式や融資に向かい、株や為替、土地などの
バブルを形成します。
投機はそれを利益にして、さらに勢力を拡大します。

消費意欲の旺盛な個人にお金が回れば、消費も拡大するのでしょうが、
政府はそのような政策を取らず、増税でさらに消費を冷やそうとしている
ようです。
なぜ国民は、その矛盾に気付かないのでしょうか?

②そもそもの需要に限界がある為
需要とは人の消費活動ですから、限りがあります。
いくらでも物を買って、いくらでも使うわけにはいきません。

桶に容量以上の水を入れたら、当然溢れます。
溢れた水は、本来の用途とは違う形で溜まり、周囲に影響を与えます。

お金にも同じことが言えます。
余ったお金は貯金に回すか、投機に使われます。
貯金は銀行を通して投機に使われるので、結果的には同じですが。

過剰に供給された資金は、消費以外の行動に向かう。
それが投機が生まれた理由です。

そもそも、必要以上のお金があれば、投機マネーになるのが必然なのです。
各国の中央銀行は、それをわかってばら撒いているのでしょうか?

・・・多分、よく理解しているのでしょうね。
元々、そういう目的で緩和を続けていると考えたほうが、自然かもしれません。

もちろん、全くインフレが起きないわけではありません。
投機に比べれば僅かとはいえ、実需にも資金は供給されます。
商品先物や円安による物価上昇もあります。
なので、名目通りインフレも進んでいくことは、確かでしょう。

しかしながら、目標が達成される頃には、莫大な資金が投機に流入し、
今以上に勢力を伸ばしているでしょう。
実際の需要など全く関係なく、あらゆる価格が変動し、投機に振り回されること
になるでしょう。
それはおそらく、貧富の差がより一層拡大した、弱肉強食の世界だと思われます。

金融緩和競争のもたらす未来がどんなものなのかは、実際にその時にならないと
わかりません。
人々が道を誤るようであれば、また大きな危機を招くでしょう。
手を取り合って、互いに助け合えば、明るい未来が開けるでしょう。

願わくは、人々に福音があらんことを。
祭り
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