保険という名の詐欺商品

もうバレバレだった。
世の中には色々な保険があり、成人の大半は何らかの保険に加入しています。
・公的医療保険(被用者保険、国民健康保険)
・公的年金保険(国民年金、厚生年金)
・公的介護保険
・労働保険(雇用保険、労災保険)
・船員保険
・産業保険
・自動車保険
・火災保険、地震保険
・農業保険、漁業保険、漁船保険
エセ賢者は保険制度自体が詐欺と思っているので、できる限り加入しないようにしていますが、それでも強制的に加入させられているものもあります。
誰もが加入せざるを得ない年金保険や自動車の強制保険は搾取構造そのもの。
けれど、なぜか批判する人は少ない。
まったく不思議な話ですね。
その他の保険にしても、経済的観点から言えば、はっきり言って割りに合いません。
貴方が自分の意思で貯蓄できる人なら、できる限り保険への加入は避けるべきでしょう。

なぜかというと、保険の期待値はマイナスだからです。
試しに計算してみましょう。
仮に貴方が自動車に乗って、1年以内に0.1%の確率で交通事故に遭うとしましょう。
そのとき下りる保険金の額が1000万円だとすると、その期待値が計算できます。
受け取る金額の期待値
=1000万円×0.1%=1万円
一般的に自動車保険にかかる費用は1年当たり3万円~5万円と言われています。
1万円の利益から3万円の費用を引くと、合計の期待値は-2万円。
全くわりに合いません。
これでは宝くじでも買っていたほうがマシというもの。
「保険と宝くじを一緒にするな!」
と言う人もいますが、本質的には全く一緒のものです。
どちらも皆でお金を出し合って胴元が手数料をせしめ、残りを当選者に還元する。
この仕組みは殆どのマネーゲームに共通します。
むしろ期待値が高い分だけ、宝くじや競馬、FXのほうがマシというもの。
ギャンブラーの視点で見れば、保険はほぼ確実に負けるゲーム。
そんなものを熱心に勧めてくるセールスマンは、迷惑以外の何物でもありません。
エセ賢者は別に保険の理念を否定しているわけではありません。
皆から資金を集めて弱者に分配するのなら、それは素晴らしい社会貢献でしょう。
しかしながら、現実の年金も各種保険も、そうはなっていません。
一部の人々が私腹を肥やすための制度に成り果てています。
保険会社はただ資金を集めて配分するのではなく、何らかの相場に投資して収益を上げています。
その利回りは本来資金の持ち主である貴方が運用し、獲得すべきもの。
保険に加入して掛け金を払い続けることで、せっかくの収益機会を奪われているのです。
もしも保険制度を利用して利益を得ようとするのなら、保険金詐欺に手を染めるしかありません。
誰か手頃な人に高額の生命保険をかけて、樹海送りになってもらいましょうか?
がん保険に入ったからといって、実際に癌になって、しかも十分な保障を受けるまで生存できる可能性は極めて低い。
運転が下手な人は事故を起こして自動車保険の世話になる可能性が高いけれど、それなら最初から車に乗らないほうがずっとお得。
保険とは元来全くわりに合わないものなのです。
言うまでもなく年金制度に至っては、既に完全に崩壊しています。

こんなものに頼るよりも、自分自身で貯金して、自分と周りの人を助けたほうがずっと良いのではないでしょうか?
そうエセ賢者は思います。
よく交通安全や火の用心の呼びかけと一緒に保険を勧める人がいますが、あれはタチの悪い広告以外の何物でもありません。
絶対に相手にしないようにしましょう。
いくら保険をかけても、事故や火災はなくなりません。
むしろ安心して、発生確率が高くなるかもしれません。
困るのは、それを知らず、保険を勧めるのが正しいと思い込んでいる一般人。
自分が保険会社の手先になって、相手を害していることを自覚して欲しいものです。
そもそも病気や怪我に遭ってからお金が入ってどうするのか?
死んでから生命保険が下りて、一体どうなるのか?
一度起こった悲劇はどうやっても取り返しが付かないし、いくらお金があっても埋められるものではありません。
保険金で少々損害が埋められたって、社会的制裁や心の傷が癒えるわけではない。
まずはそれが起こらないように、日頃から有意注意で行動しましょう。
貴方を助けるのは保険でも国家でもなく、貴方自身の仕事なのだから。

身体はお金では替えられない、とても大切なもの。
財産を保全する前に、まずは自分の身体を大事にしてください。