金利と為替レートの相関関係 - 貴方を幸福にするFXブログ

金利と為替レートの相関関係

自分で動かす自動扉
結局人力かよ。

金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買えば、差し引きの利息分だけ利回りが生じます。
このため政策金利の高い国ほど通貨が強く、低い国ほど通貨が弱くなると言われています。
しかし、それは本当でしょうか?

高金利通貨ほど強いというのなら、円、米ドル、ユーロ、スイスフランといった低金利通貨は安くなり、豪ドルやトルコリラ、南アフリカランドは高くなるはず。
政策金利が10%を超えるロシアルーブルやブラジルレアルなんて最強ですね!

しかし、実際の相場を見ると、全く違います。
確かに円は弱いが、低金利のはずのドルが異様に堅調で、豪ドルもトルコリラも軟調です。
ロシアルーブルやブラジルレアルなんて、奈落の底まで落ち続けています。
高金利通貨ほど買われるなんてのは、ただの迷信なのです。

「各国の金利差は、現在の為替レートに織り込まれている」

「金融政策の変更で金利差が広がれば、それによって為替レートが変動する」


こう説明すれば、納得するでしょうか?

現在の金利差を含んだ上で為替レートは決まっているのだから、前者は正しそうな気がします。
金利差が広がれば新規資金が海外が集まって、為替レートが上がりそうな気がします。
こうやって説明する人は、結構多い。

けれど、それは本当に正しいのでしょうか?
日本も米国もEUもトルコもブラジルもロシアも、「金利さえ上げれば通貨価値が上がるの」でしょうか?

答えはノーです。
金利を上げて値上がりする通貨もありますが、実際には値下がりする例のほうが多い。

2014年では利上げサイクルに突入していたニュージーランドドル(NZD)が極めて堅調で、米ドルに次ぐ値上がり幅を見せていました。
政策金利が2.5%⇒2.75%⇒3.0%⇒3.25%と上がる度に、NZDのレートはどんどん跳ね上がっていきました。

しかし、政策金利が天井の3.5%に達すると、為替レートはいきなり失速。
対米ドルで100pips以上の下落を見せました。
金利が上がったのに、為替レートは下がったのです。

なぜ下がったのかというと、ニュージーランドの中央銀行が次回の利上げを延期したからです。
今後の利上げの込みがなくなったことで投機筋の利益確定が入り、急落したわけです。

トルコやブラジルといった新興国も、通貨安対策として何度も利上げを行っています。
ロシアなんか10.5%から一気に17%まで政策金利を上げました。
政府はさぞ効果があると思っていたでしょう。

しかしその結果は、どれも惨敗。
効果があったのはほんの一晩程度で、あっと言う間に下落していきました。
かつてのポンド危機もそうでしたが、利上げで通貨安を止められた例は殆どありません。
金利の変動分だけ為替レートが変動するというのも、誤りなのです。

現状の金利差でも為替レートは動かない。
金利差が広がっても為替レートは動かない。


ならば、金利と為替レートは無関係なのか?

・・・というと、そうでもありません。

為替レートは現状の金利でも金利の変動幅でもなく、金利変動に対する期待で動くのです。
現実の変化ではなく、将来への推測がレートを動かしているわけです。

2014年で最強の通貨は米ドルでした。
そして2015年もきっと米ドル高が続くでしょう。
実際に利上げは行われていないが、利上げに対する期待があるからです。

2011年後半はユーロの独歩高でした。
なぜなら欧州中央銀行(ECB)が盛んに利上げをまくしたて、1.5%まで政策金利を押し上げていたから。
当時のトリシェ総裁は、本当にパフォーマンスが上手かった。

そしてユーロが利下げ方向に転換し、マイナス金利を示唆すると一転してユーロは下落。
現在は量的緩和まで示唆して、どんどん価値を下げています。
このトレンドは、ECBが出口戦略を示さない限り止まらないでしょう。

相場は現実ではなく、推測を織り込んで動くもの。
実際の金利変動より、未来の期待によって相場は揺れ動くのです。

今回の米ドル高が長く続いているのは、「米国がなかなか利上げしないから」とも言えます。

実際に金利が上がってしまえば、かえって通貨は下落するかもしれない。
けれど巧妙に文面を変えながら利上げをじらせば、期待はますます強くなり、長い上昇トレンドが続く。
そう考えて、イエレン議長はわざと言葉を選んでいるのかもしれませんね。

だとしたら、たいした策士です。
むしろ女狐か。

残念ながらロシアやブラジルの中央銀行には、こういったテクニックがない。
だから利上げをしても効果がないし、これからも通貨安は止まらないでしょう。

特にブラジルは大手建設会社(OAS)のデフォルトが発生し、先行きは暗くなっています。
もちろん、ロシア問題も改善の兆しが見られない。

現在の相場を見れば、最も賢いのは全通貨に対して米ドルを買い持ちにすることです。
米国の利上げ示唆が全世界に公示されている以上、それ以外の方法はありません。

メジャー通貨ならUSD/JPY買って、EUR/USDとAUD/USDでも売っておけばいいでしょう。
変動率で見れば、トルコリラ、南アフリカランド、ブラジルレアル、ロシアルーブルなんかを売って米ドルを買ったほうが儲けは大きい。
ドル高が続く限りは、それが一番無難な方法です。

しかしながら、実際に利上げが行われたら、それがどう作用するのかはわからない。
FRBがさらなる利上げを示唆すれば、ドル高トレンドは継続するでしょう。
しかしこれで利上げを打ち切るとすれば、一転下落に進むかもしれない。

未来は相場の期待次第です。

現在ドル買いで利益を出している人は、トレンドが続くまでそれを保持するべきでしょう。
しかし、実際に利上げが行われたら、一旦ポジションを閉じたほうが賢明かもしれません。

ジェダイのオバマ
恐るべきはジェダイの強さではない。
それを羨望し、喝采する、人々の希望の強さなのだ。

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