「事業者を免責する条項」は消費者契約法違反 - 貴方を幸福にするFXブログ

「事業者を免責する条項」は消費者契約法違反

ここはトイレではありません動画を公開
いくら警告しても、それは流石に違法です。

DMM.com証券やライブスター証券、YJFXなど、スイスフランショックで顧客に大損害を与えた業者が、次々と顧客を訴えています。
「どんなにぶっ飛んだレートでも、約定したものは支払え」
というのが、彼等の主張です。

異常時に約定できなかったのはFX業者側の責任であり、資産を全て吹っ飛ばされた顧客に証拠金以上の請求をするなど、全く道理に合わない話です。
これだけの大問題を引き起こしておいてなお、業者側が強固に追加証拠金の支払いを主張するのは、それを肯定する内容が約款に記載されているからです。

要するに、
「取引ルールに免責事項があるから、損失は全て顧客負担だよ。テヘペロ♪」
ということです。

実際約款などきちんと全部読む客はいないでしょうが、確かに約款には業者の免責事項が必ず書いてあります。
内容を読まずにダイアログボックスを押すだけでも、契約に同意したと見なされる場合もあります。

<DMM.com証券の約款>

(7) 本取引の注文方法は複数あり、注文方法や相場の状況によってはお客様が意図しない価格で約定し、不測の損失を被る可能性があること。
→いくらおかしなレートで約定しても、文句は言わせない。

(8) 本取引には、損失を抑制する目的で追加証拠金制度及びロスカットルールが設けられているが、通貨等の価格または金融指標の数値の変動により、これらの制度やルールに基づくマージンカットまたはロスカットが執行されて、損失が生ずることとなる可能性があり、場合によっては、当該損失の額が預託証拠金の額を上回ることとなるおそれがあること。
→ロスカットがいくら遅れても、責任は取りません。

(11) お客様と当社が行う取引については、相対取引として行うものであり、当社が表示する通貨等の売付けの価格と買付けの価格とに差(スプレッド)があること。外国為替レートの急変や経済指標の発表前後等における市場の流動性の低下及び特殊な状況下で、スプレッドを拡大して提供する可能性があること。
→お客様の損失は、当社の利益です。

2 お客様が当社と行う取引について、前項の禁止行為が行われた場合、当社は事前の通知なく当該口座を凍結し、過去に遡り約定を無効とすることができるものとします。これにより不足金が発生した場合、当該不足金について当社はお客様に請求できるものとします。また、当該取引により当社が損害を被った場合は、お客様は当該損害に対し賠償責任を負うものとします。なお、当社はいかなる理由であっても、約定の無効によりお客様に生じた一切の損害につき、お客様に対して何らの責任も負担しないものとします。
→スキャルピングの利益は、全て没収します。

9 当社は、前項によりお客様から受け付けた注文につき、その内容に従い、相当な時間内に注文された取引を成立させるものとします。ただし、以下の事由が生じたときは、当社は注文された取引を成立させない若しくは、約定済み注文を取消又は訂正することができます。
(3) 外国為替市場でのカバー取引ができないとき。
(6) その他取引を成立させるのが相当でないと当社が判断したとき。

→当社が判断すれば、どんな取引も停止させられます。

12 市場・経済事情、カバー先からのレート配信状況及び当社におけるレート生成方法等により、お客様にとって不利なレートで約定することがあること、また、当社レート履歴に記載のない不利なレートで約定することがあることを、お客様はあらかじめ了承するものとします。
→どんな不利なレートも、全て了承済みだから問題ない。

13 本取引は、お客様と当社との相対取引となるため、お客様の注文に対しては、当社の応じ得る範囲内で約定を行います。そのため通貨ペア、取引数量、売買の区別、注文の種類・方法、注文の有効期限等によってはお客様のご注文が約定しづらくなる、あるいは約定しない場合があります。また、お客様からのご注文が殺到した場合等には、ご注文の全部又は一部の約定が遅延したり、売買注文が約定しなかったりする他、当社レート履歴に記載のない不利なレートで約定する場合、並びにシステム障害等の事象が発生する場合があることをお客様はあらかじめ了承するものとします。
→システム障害が起こっても、責任は取りません。

5 お客様は、当社が第2項の反対売買による強制決済を行った場合に生じる売買損金をお客様に事前に通知することなく預託証拠金から差引くこと、また売買損金額が預託証拠金の額を上回った場合、その差額を当社が指定する期日までに差入れることをあらかじめ承諾するものとします。
→わざと損失を増やし、勝手に証拠金を押し貸ししてもよい

2 ロスカットについて、当社の定める基準を大きく超えて約定した場合又は、ロスカットの約定により、お客様が預託した証拠金以上の損失が発生した場合においても、当社はその責を負わないものとします。

4 お客様は、当社がロスカットを行った場合に生じる売買損金をお客様に事前に通知することなく預託証拠金から差引くこと、また、売買損金額が預託証拠金の額を上回った場合、その差額を当社が指定する期日までに差入れることをあらかじめ承諾するものとします。
→いくら借金ができても、それは客の責任です。
さっさと支払ってください。

5 第1項に定めるロスカットの基準は当社の判断によって変更することができるものとします。
ロスカット基準は自由に変えられますので、維持比率がいくつだろうと勝手にロスカットできます。

6 ロスカットは、約定を優先させる取引であるため、複数のカバー先からの配信レートの中から、約定の可能性が高いと考えられるレートを選択し適用することがあります。そのため、お客様にとって不利なレートで約定することがあること、また、当社レート履歴に記載のない不利なレートで約定することがあることを、お客様はあらかじめ了承するものとします。
→配信レート以外で約定しても、全く問題ありません。

第22条 (遅延損害金の支払い)
1 お客様が当社と行う本取引に関し、当社に対する債務の履行を怠ったときは、当社は、請求により、履行期日の翌日から債務全額の支払いに至るまで、年率14.6%の割合による遅延損害金を申し受けることができるものとします。

→サラ金もびっくりな超利息で追証金を請求します。

第31条 (免責事項)
1 お客様は、次に掲げるお客様の損害及び損失について、当社及び当社ウェブサイトへの情報提供元は免責されることに意義がないことをあらかじめ承諾するものとします。
(1) 天災地変、戦争、政変、同盟罷業、外貨情勢の急変、外国為替市場の閉鎖等、不可抗力と認められる事由により、本取引に係る注文の執行、金銭の授受又は寄託の手続き等が遅延し、又は不能となったことにより生じた損害及び損失
(2) 外国為替市場の閉鎖、混乱又は規則の変更等の理由により、お客様の本取引に係る注文に当社が応じ得ないことによって生じる損害及び損失
(10) マージンカットまたはロスカットによる建玉の処分により生じた損害及び損失
(12) 市場取引等の急激な変動に伴う約定価格の乖離により生じた損害及び損失
(13) 注文の殺到等に伴う取引の全部又は一部の履行遅延、履行不能により生じた損害及び損失
(14) 市場レートから乖離したレートによる約定により生じた損害及び損失
(15) 当社が提供するチャートを含む情報の表示あるいは更新停止により生じる損害及び損失
(16) お客様が本約款又はその当社に定める規定に違反し、それに対して当社が行った措置により生じた損害及び損失
(17) その他、当社の責めに帰すことのできない事由の発生により、お客様が被った損害及び損失

→何があっても、うちは一切責任を取らんよ!

こりゃひでぇ!

ガッデムと叫ぶ猫

すがすがしいまでの無責任っぷりですね。
どんな問題が発生しても、損害は顧客に押し付けると断言しています。

DMM.com証券で取引している方は、この約款に従っているということを理解しておられるでしょうか?
まぁ、DMMだけの話でもないけど・・・

・業者は好きにレートを操作できる
・問題だと思ったら、約定を止めてよい
・いくら損失が増えても、それは自己責任
・証券会社は賠償責任を負わない
・損失は客に押し付ける


ときっちり書いてあるのだから、スイスフランショックの問題も全て顧客の責任です。
エセ賢者は絶対に裁判に勝てないでしょう。
あくまで、この約款が有効であればの話ですが。

事業者と消費者の契約においては、消費者契約法が適用されます。
そして消費者契約法には、不当な契約が無効になるという条項があり、私達消費者を悪徳約款がから守ってくれるようになっています。

【消費者契約法8条】
事業者の債務不履行や不法行為により消費者に生じた損害について、賠償責任の全部を免除する条項は無効。

【消費者契約法10条】
民法 、商法その他の法律の公の秩序に関しない規定の適用による場合に比し、消費者の権利を制限し、又は消費者の義務を加重する消費者契約の条項であって、民法第一条第二項 に規定する基本原則に反して消費者の利益を一方的に害するものは、無効とする。


DMMの約款では約款により免責事項を定めていますが、それがそのまま法廷で通用するとは限りません。
消費者契約法8条によって事業者の賠償責任の免除は無効となり、10条によって消費者の利益を一方的に害する条項は無効になるからです。

民事訴訟になれば証券会社は約款による正当性を訴えてくるでしょうが、一方的に自社の責任放棄を謳っているDMMの約款は、裁判で無効になる可能性が高いでしょう。

実際にアトランティックコーポーレーションでのFXロスカット訴訟では、証券会社を訴えた原告側が勝訴しています。
証券会社の約款にはもちろん免責時効が含まれていましたが、消費者契約法8条によって無効になったからです。

<アトランティックコーポレーションのFX取引約款>
コンピュータシステム、ソフトウェア、オンラインの故障や誤作動により生じた損害については、被告は免責される


証券会社のシステムトラブルによりロスカットの実行が47分間遅れ、損失が1000万円以上増加しましたが、業者側は免責事項により賠償を拒否しました。
結果的に「この条文が消費者契約法8条1項1号、3号にあたるか否か」が争点となり、
「被告のコンピュータシステムは不十分なものであり、その能力不足は被告が責任を負うべき」
との見解により、「上記免責条項にかかわらず損害を賠償する義務を負う」との判決が出ました。
免責事項があるからといって、事業主の責任が追及されないわけではないのです。

スイスフランショックの件では業者はシステムトラブルはないと言っていますので(本当かは不明)、顧客の約定を故意に遅らせた、あるいは約定させるだけの能力がなかった点について、責任を追及されることになるのだと思います。
いずれにせよ、顧客の財産を守る最後の砦である「ロスカットルール」が守られなかった点については、何らかの見解が必要になるでしょう。

最近ではあらゆる事業者があらかじめ約款に免責事項を入れ、姑息にも責任逃れを徹底していますが、必ずしもそれが法廷で認められるわけではありません。
悪徳業者に悩まされている消費者の方は、消費者契約法の条文をぜひご一読ください。

無断駐車は殴る
世の中には、やっていいことと悪いことがある。
関連記事
お読み頂き、ありがとうございました。
今日もあなたが幸せでありますように。
応援クリックで、もっと記事が増えます
にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村
コメント
非公開コメント

応援クリックで、もっと記事が増えます
にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

No title

カバーとレートが無関係ってのはあきらかに詐欺かつ賭博ですから、記者会見して反訴したほうがいいですよ

2015-06-19 16:15 | from 名も無き天才投資家

Re: No title

> カバーとレートが無関係ってのはあきらかに詐欺かつ賭博ですから、記者会見して反訴したほうがいいですよ

賭博なのは間違いありません。
しかし、それだけで違法と立証できるかどうか。
呑みを違法とする根拠資料はありませんか?

2015-06-19 16:57 | from 幸福賢者

No title

カバーしてなければ利益相反になり賭博の構成要件をみたします
もしカバーしている主旨の説明があったなら詐欺罪が成立します

2015-06-19 17:22 | from 名も無き天才投資家

No title

レートとカバーが無関係とdmmがいってるならそこことが大問題ですね

2015-06-19 17:41 | from 名も無き天才投資家

Re: No title

> カバーしてなければ利益相反になり賭博の構成要件をみたします
> もしカバーしている主旨の説明があったなら詐欺罪が成立します

賭博の用件が満たされているのは確かですが、
賭博=違法ではありません。
誰が見ても違法であるという根拠が必要ですね。

2015-06-19 18:01 | from 幸福賢者

No title

それは金商法をみれば明白ですよ

2015-06-19 18:41 | from 名も無き天才投資家

No title

すいません
金取法でした

2015-06-19 18:43 | from 名も無き天才投資家

No title

2条22項です
悪徳業者が違法性阻却事由によくあげる法令ですよ
fxが合法賭博であるとする根拠にしている法令です

2015-06-19 18:47 | from 名も無き天才投資家

会社と役員の利益相反なら、ともかく、相対取引は利益相反を前提としており、適合性に違反していなければ、賭博についての違法性はありません。したがって、賭博や利益相反を争えば、それ自体失当になり、敗訴確定、双方合意の賭博と見なされれば不法原因給付、つまり、法は不法をなすものに手を貸すものではなく、何らの請求権も存在していません。
以上

2015-06-19 19:05 | from 天国偽簡易裁判所

No title

双方合意ではなく約款上はカバーを記載されている以上、賭博ではなく仲介でしかありません
しかし内実はカバーしていないわけであり賭博そのもの

2015-06-19 19:13 | from 名も無き天才投資家

No title

しかも競馬や宝くじのような合法賭博との比較でも
dmmは八百長賭博で合法になりえない

2015-06-19 19:15 | from 名も無き天才投資家

No title

dmmは相手のカードみながらトランプしてるようなもんだ
八百長賭博だ

2015-06-19 19:19 | from 名も無き天才投資家

カバー取引は業者の経営上の判断で行われるものではないでしょうか。したがって、業者の事情を説明したに過ぎず、顧客と業者のカバー取引契約ではない。

2015-06-19 19:30 | from 天国偽簡易裁判所

No title

カバーしなければ利益相反で違法決定

2015-06-19 19:32 | from 名も無き天才投資家

No title

このような詐欺手法はすべて違法認定されている
利益相反で賭博、さらにレートの公平性はなし
金取法違反

2015-06-19 19:34 | from 名も無き天才投資家

No title

カバーしなけば違法
すべての判例でそう
レートの担保がない

2015-06-19 19:37 | from 名も無き天才投資家

No title

たんなる賭博じゃない
dmmは八百長賭博

2015-06-19 19:40 | from 名も無き天才投資家

了解しました。

2015-06-19 19:40 | from 天国偽簡易裁判所

Re: No title

> カバーしなけば違法
> すべての判例でそう
> レートの担保がない

金融デリバティブ取引を読む限り、呑みが即違法とはならない気もしますが。
全ての判例とは、どの判例のことを言っていますか?

2015-06-19 19:43 | from 幸福賢者

Re: タイトルなし

> カバー取引は業者の経営上の判断で行われるものではないでしょうか。したがって、業者の事情を説明したに過ぎず、顧客と業者のカバー取引契約ではない。

普通はそのように判断されると思います。
違法賭博とするには、それなりの証拠が必要です。

2015-06-19 19:45 | from 幸福賢者

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015-06-19 20:59 | from -

No title

あっのう~ニャロ目の意見でスミマセンにゃ。

何事も、、ですが訴訟する側は相当の証拠固めに
苦労するはずです。

ですので、被告側は知らんぷりして「ない袖は振れぬ」
というわけにはいきませぬか?
未来🐱デス

2015-06-19 22:42 | from 未来🐱デス

Re: No title

> あっのう~ニャロ目の意見でスミマセンにゃ。
>
> 何事も、、ですが訴訟する側は相当の証拠固めに
> 苦労するはずです。
>
> ですので、被告側は知らんぷりして「ない袖は振れぬ」
> というわけにはいきませぬか?
> 未来🐱デス

残念ながら無理。
業者側は顧客の同意記録と約定履歴を持っているので、
それだけで十分請求ができるのです。
こちらが勝つには、約定が不当であることを証明するしかありません。

2015-06-19 23:07 | from 幸福賢者

No title

訴状や答弁書をすべてこのサイトで公開していきましょう

2015-06-20 02:49 | from 名も無き天才投資家

No title

業者が一方的に情報をもっている本取引において情報開示は必然
為替デリバティブの判例からも業者の説明責任がかされているのは当然

2015-06-20 02:52 | from 名も無き天才投資家

No title

裁判ではなにもわからない弁護士が約款の説明に終止するだけですから消費者契約法違反を訴えるのはグッド

2015-06-20 10:57 | from 名も無き天才投資家

トラックバック

http://valuablefx.blog.fc2.com/tb.php/723-57642c2a