光あれ 神様が貴方に望んだたったひとつのこと

どこに座ろうが猫様の自由です。(^-^)
神は「光あれ」と言われた。
すると光があった。
神はその光を見て、良しとされた。
旧約聖書 創世記第1章3節
これは神が世界を創造したとされる記述で、一説には宇宙創造のビッグバンを示すとも言われていますが、私はむしろこの言葉こそが、神(=世界)の望みを示しているのだと思います。
「光」とは、世界を作った原初のエネルギー。
神は世界にエネルギーをもたらして、それを肯定した。
かなり強引な解釈で、キリスト教徒は誰も同意しないでしょうが、エセ賢者はそう考えています。
世界の正体 私達は何者なのか?
で語ったように、私達の正体は光と同じ、エネルギーです。
宇宙創成の爆発の後、光は熱となり、音となり、電気となり、物質となって、この宇宙を満たした。
この地球も太陽も、宇宙に存在する全ては、原初の光が形を変えたものです。
神が光の存在を良しとするのなら、そこから生まれたものも肯定されるべきでしょう。
火も水も、土も風も、もちろん生物も。
一度作られた以上、それを否定することは誰にもできはしない。
地球が回っているのも、
人間があくせく働いているのも、
猫賢者がひたすらヌコを愛でているのも、
きっとビッグバンの延長なのでしょう。
これでもかと複雑化して、もはや原型をとどめないほどに分離・収束してしまったけれど、原初のエネルギーは消えたわけではありません。
エネルギー保存則
質量保存の法則
運動量保存の法則
言い方は様々ですが、どの法則も同じことを示しています。
全てのものは、生成も消滅もしない。
『存在する』ことから、決して逃れられないのです。

たとえ猫であっても。
貴方は死ぬまで貴方であって、どんなに辛いことがあっても、消えることはありません。
たとえ命を落としたとしても、この体を構成する原子は残り続けるので、本当に終わることはありません。
今日が終われば、明日が来る。
明日がくれば、また次の日が来る。
私達は、存在し続けることを世界に強いられているのですよ。
ただ、それは世界が存在を望んでいるだけであって、貴方に「どう在りなさい」と指示しているわけではありません。
そこを勘違いしてはいけません。
身近な炭素原子を例に取って、説明してみましょう。
炭素は陽子と電子が6つずつ存在する原子で、核反応でも起こさない限り、生成も消滅もしません。
何をいじっても炭は炭で、核反応でもしない限りシリコンにもナトリウムにも成れません。
けれど、それがどう結びついて、どんな形になるかは自由です。
たとえば、黒鉛とダイヤモンドは組成的には全く同じ、炭素の同素体ですね。
全く同じ物質のはずなのに、外観も強度も全く異なる物質になってしまうから驚きです。

さらに他の元素と交われば、もっと大きな変化が起こります。
酸素と結合すれば、二酸化炭素に。
ケイ素と結合すれば、炭化ケイ素に。
水素や酸素、窒素と結合して、生物の一部になってもいい。
気体、液体、固体、何にでもなれる。
毒物や劇物になって、生物に害を与えることさえ許されている。
全ての物質は存在し続けることを義務付けられていますが、その在り方までは強制されていないのです。
私達人間は原子ほど自在に姿を変えることはできませんが、それでも自身の姿や行動を決定する自由を持っています。
仕事も、
住所も、
国籍も、
服装も、
結婚相手も、
今日の朝食も、
全部貴方が自分が決めたじゃないですか。
たとえ他人や偶然が決定したとしても、それに変えようとすることはできたはず。
人間はよく「こんなの間違っている」とか、「何が正しいのか」とか言いますが、そんなことはありません。
神は創世の時から、それを良しとされているのですから。
むしろ、レゴブロックで遊ぶ子供を親が見守るように、独創的なことをやってくれたほうが喜ぶんじゃないですかね。
どんな選択を取ろうと、世界はただそれを祝福するだけです。
ダイヤモンドの貴方も、黒鉛の貴方も、神は平等に愛しています。

神は「ブラック企業で働け」とは言わなかったし、「お金を稼げ」とも言わなかった。
「家庭を持つこと」も、「社会貢献すること」も、別に推奨はしなかった。
「猫好き」を悪とはしなかったし、「ケモナー」を見下しもしなかった。
全部私達が勝手に決めて、勝手にやったことです。
自分の尺度で判断して、自己嫌悪に陥っているだけのことです。
そんなどうしようもない私達だけど、それでもこの世界はその存在を認めてくれています。
ヒトラーやポルポト、スターリンや毛沢東でさえ、世界から拒絶されることはなかった。
だったら、それで十分じゃないですか。
産まれ落ちた以上、全ては自由。
楽しむも、悲しむも、自分次第。
どんな形になろうと、存在は決して消えません。
貴方が今ここにいてくれさえすれば、それでいいのです。

人間を許さないのは、人間だけ。
神は最初から、全てを許している。
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