黒田バズーカ反省会 サプライズのみを追い求める金融政策の限界

食料品だけは、インフレしたよね。(T_T)
世界中が追加緩和を期待していた4/28の日銀金融政策決定会合は、まさかの現状維持。
ある意味サプライズのゼロ回答でした。
銀行へのマイナス金利貸し出しについては、協議すらしていないとのこと。
あの報道は、一体何だったのか?
これを受けて、ドル円は一気に3円近く暴騰。
日経平均も600円以上暴落。
エセ賢者の口座も撃沈です。
GWは毎年円高になる傾向があるので、どこまで円高が進むのか心配ですね。
わざわざ休暇前に不安の種をばらまくこともないだろうに。

何でもやる→何をするかは決めてない→何もしない
会合の度に期待して、その度に裏切られるエセ賢者ですが、「いい加減学習しろ」って気がしますね。
そもそも、日銀が市場の期待通りに動いたことがあるのでしょうか?
<黒田バズーカの振り返り>
①黒田バズーカ1 2013年4月4日
最初の一発目。
期待以上の緩和で、為替は92円から103円程度に暴騰。
②黒田バズーカ2 2014年10月31日
予告なしで突然10月にバズーカ発射。
為替は106円から120円まで暴騰。
③QQEの補完措置 2015年12月18日
緩和を期待されていたにも関わらず、意味不明な補完措置を実施。
中途半端なアクションで、市場は失望。
④黒田バズーカ3 2016年1月29日
量的緩和を継続するかと思いきや、まさかのマイナス金利導入。
直前まで「当座預金金利の変更はしない」と発言していたのに、まさかの騙し討ち。
資金供給がなかったのと、当座預金のごく一部にしか適用されなかったため、結果的に大きく失望された。
⑤緩和なし 2016年4月28日
市場は大いに期待して円安株高が進んだが、結局何もしなかった。
結果的に111円→108円まで円高株安。

あの時は驚いたのに。
こうして並べてみるとよくわかります。
日銀が市場の期待に応えたことは一度もないことが。
とにかく日銀の政策はサプライズありきで、良くも悪くも不言実行・有言不実行なんですよ。
常に有言実行なECBのドラギ総裁や、ハト派発言を繰り返すFRBのイエレン議長とは対照的ですね。

他の二人は、わりと有言実行だったりする。
おそらくですが、黒田総裁(とその裏にいるブレイン)は、市場の予想を裏切ることに執着しており、市場との対話は二の次だと思っているのでしょう。
サプライズ以外の金融政策は、意味がないと考えているのかもしれません。
日銀は総裁含め9人のメンバーで金融政策を決定しているわけですが、自民党政権になってからどんどん委員が変更され、既に反対派は木内委員しかいません。
きっとどこぞの天邪鬼が作ったサプライズマジックを、素直に発表するだけの機関になり果てているのでしょう。
今後もこの傾向が続くと思いますので、毎回の金融政策会合には気を付けたほうがいいでしょう。
市場が期待しているときに何もせず、期待しない時に余計な方策を打ち出すのが日銀のポリシーですから。
多分今も、どうやったら予想を裏切れるのか考えているはず。
サプライズパーティでも漫画の急展開でも、想像の上を行く展開は面白いものですが、それを国家の経済政策でやる必要があるんでしょうかね。
個人的にはもうちょっと素直になって、計画的に運営してほしいと思います。

ご利用は計画的に!
- 関連記事
- Genre:株式・投資・マネー
- Thread:株式・FX・投資・マネー最新情報