ドナルド・トランプの公約が世界経済に与える悪影響
2016-11-12|経済を考える

ヒラリーさんにも構ってあげて!(´;ω;`)
<トランプ新大統領の公約>
・日本や韓国に米軍による防衛費(年5,830億円)を要求する
・TPP(環太平洋経済連携協定)は離脱する
・米国の軍備を大幅に拡張する
・米国へ輸入される全製品に対して関税をかける
・中国を「為替操作国」に認定する
・メキシコ国境では35%の輸入税を課す
・不法移民や不法滞在者を取り締まる
・メキシコとの国境に万里の長城を築く
・メキシコ送金は押収し、メキシコ人の労働ビザや越境手数料を引き上げる
・イスラム教徒は入国させない
・シリア難民は受け入れない
・イスラム国を爆撃する
・医療目的でのマリファナ合法化を許可する
・税制を簡素化し、減税する
・法人税を引き下げる
・銀行の規制を緩和して融資を活発化させる
日本の自民党や民主党はマニフェストを全く守りませんが、アメリカは有言実行の国です。
オバマ大統領がオバマケアを実施したように、トランプ新大統領も完璧ではないにせよ、これらの政策を実施してくれるでしょう。
となると、米国がTPPから離脱するのは必死。
結果的に妥協するとしても、まとまるのはかなり遅くなるでしょう。
それにも関わらず日本政府はTPP批准法案を強行採決していますが、何考えてるんでしょうかね?
確かにTPP自体はニュージーランドやオーストラリアなどが始めたことだから、米国なしでも成立する可能性はあります。
しかし、対象国のGDPの半分以上を占め、世界の頂点にあるアメリカを抜いた組織に何の意味があるのやら。

反対と言ったり賛成したり、自民党は何がしたいの?
次期大統領の政策が世界経済に与える影響としては、
・日本へや韓国に米軍による防衛費(年5,830億円)を要求する⇒日本はますます貧しくなる
・米国の軍備を大幅に拡張する⇒軍事産業、戦争銘柄の株価上昇
・関税の強化⇒輸出企業の株価下落、円高
・中国を「為替操作国」に認定する⇒中国元のさらなる下落?
・メキシコに対する規制⇒メキシコペソの下落
・税制を簡素化し、減税する⇒米国株の上昇
みたいになるんでしょうか?
アメリカは良くても、他の国々にはかなり悪影響を与えそうですね。

他の国とも仲良くしよう!
大統領選の後の相場を見ても、必ずしもリスクオンになっておらず、新興国の通貨や株価は軟調に推移しています。
特にトルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソ、インドネシアルピアといった通貨は対ドルで下落が大きく、過去最安値を更新しているものもあります。
USD/JPYが上がったからといって、全通貨に対して円安になったと考えるのは早計です。
トランプ氏が支えるのはあくまでニューヨークダウであって、東証でもなければ新興国株でもありません。
故意に問題を起こそうとはしないでしょうが、わざわざ助けようともしないでしょう。
元々力のある日本や欧州はともかく、発展途上国の経済が心配ですね。
新大統領の政策の影響は産業によって大きく異なり、ドル円や日経平均株価がどう動くのかは一概には言えません。
けれど、先進国を除く国々(特にメキシコ)に与えるダメージは大きく、大きな不安要素になるでしょう。
そう考えると、今後トルコリラや南アフリカランドのようなリスク通貨を安易にロングするのは、控えたほうがいいかもしれません。

ドナルドさんは傍若無人です。
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