お米は健康的でパンは有害なのか?

カレーパンマンが死んだ! ( ノД`)
<お米は危険!>
日本の犯罪者を調査して統計を取ったところ、放火や殺人などの凶悪犯罪を行った者の98%は毎日米を摂取していたことがわかった。
いずれの犯罪においても、事件は犯人が米を摂取してから10時間以内に発生している。
よって、白米と反社会行為に相関があるのは明らかである。
この国の治安を維持するためには白米の摂取と稲の栽培を規制し、パン食を標準化する必要がある。
というのはただの詭弁ですが、民間の食事療法には相当な迷信があるのも事実です。
朝食を抜くと太るとか、食事を一日6回に分けるとダイエットになるとか、何と何の食い合わせが悪いとか。
半分ぐらい合っているのも多いけど、かなり適当な話が広まっています。
ご飯とパンのどちらが健康に良いのか?
答えは、どっちでもありません。
ご飯⇒米と水だけ。添加物なし。
パン⇒小麦粉やライ麦粉、酵母、糖、その他の添加物多数。
お米は農家で取れた稲穂を精米して出荷されているので、ごく微量な危険なカドミウムやヒ素を除けば危険な物質は入っていません。
中国産のプラスチック米や、福島原発の放射能をふんだんに浴びた米なら話は別ですが、基本的にただのデンプンの塊です。
パンは元々複数の材料を組み合わせている上、日本でそのまま販売されることは少ない。
中に入っている物や添加物によっては、身体に悪影響を与える場合もあるでしょう。
(もちろん、良い影響だってあります)

メロンが入ってないとか、詐欺じゃね?
食品添加物の危険性を考えるなら、パンより米のほうが若干リスクが高いことになります。
「パンよりコメのほうが健康的」という考えも、納得できないことはありません。
しかしながら、白米の栄養は非常に偏っており、多少食物繊維やたんぱく質が含まれてはいるものの、98%は炭水化物です。
ビタミンも脂質も殆ど含まれていないので、栄養価が高いとはとても言えません。
ご飯だけ食べていたら確実に栄養失調で病気になるのは、昔の船乗りが証明しています。
江戸時代の平均寿命が50歳程度しかなかったのも、米ばかりで他の食物が不足していたからだと考えられます。
こんなことを言うと栄養学士が怒るでしょうが、エネルギー補給だけ考えるなら米を食べるのも角砂糖を飲むのも大差ない。
異物がないからといって炭水化物の塊を健康的と呼ぶのは、やはり違うと思います。

米以外もくれ。
米やパン、麺と言った炭水化物は我々の活動に欠かせないエネルギー源ですが、過剰な摂取は肥満に繋がります。
炭水化物は蛋白質や脂質より血糖値が上がりやすいため、人によっては糖尿病になる可能性もあります。
最近はお米を断って、糖質制限する人も多くなっています。
糖分は必要だけれど、摂りすぎればメタボになります。
塩分は必要だけれど、摂りすぎれば高血圧になります。
サプリメントの売り文句であるビタミンやミネラルだって、過剰摂取すれば吐き気や下痢を引き起こします。
全ての栄養素はそれぞれ適切な摂取量があって、それを超えれば必ず有害になります。
この世には絶対に良い食品もなければ悪い食品もない、というのが唯一の真理です。
(もちろん毒物は除く)
「目に優しいアントシアニン」や「頭が良くなるDHA」、「活性酸素を防ぐポリフェノール」など、様々なブームが発生しては、大勢の健康マニアが群がってきました。
中には水素水やマイナスイオンといった、科学的に全く意味のわからないものが持ち上げられることもあります。
それらは全く無意味とまでは言い切れないけれど、摂れば摂るほど健康になるというものでもありません。
元々普段の食事である程度は摂取できていて、少なくても大抵なんとかやりくりできるものです。
健康食品のキャッチコピーに流されるのは、ほどほどにしておきましょう。
栄養でもストレスでも財産でも、ただひたすらに増やせばいいというものではありません。
自分にとって必要な分量を把握して、バランスの良い食事を心がけましょう。

質も大切だよ!
⇒糖尿病を予防し、胃腸を健康に保つ方法
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