誰よりも早く買えないのなら誰よりも遅く買いなさい(バレンタインとは絶対に無関係!)

※今回は相場の話です。
食品会社の陰謀に乗せられてチョコレートを贈るイベントとは全く関係ありません。
くれぐれも勘違いしないように。
相場とは基本的にライバルが目を付ける前に株を仕込み、価格が上がった所で売り逃げるゲームです。
仕手株であれば上昇前に持っていた人が一番儲かるし、天井で買った人が一番損をします。
動くのなら、他人より先でなくてはいけません。

しかし、早さと利益が比例するかというと、必ずしもそうではありません。
トップ集団が有利なのは確かですが、圧倒的に遅い人は別に不利ではないからです。
というより、レースに乗らない人は仕手に惑わされようがないのです。
良いニュースで大々的に取り上げられた銘柄は既にかなり割高になっていますので、その時点で買えばどこかで頂点に達して、その後は下落に巻き込まれてしまいます。
中途半端に先んじようとしても、高値掴みになってしまうでしょう。
皆が買っているからといって安易に手を出すと、大火傷することになります。

投機の仕掛けによって高騰・急落した株は、時間が経てばいずれ元の適性価格に戻ります。
その後で買った(あまりにも遅すぎる)人は、何の被害も受けることはありません。
何の銘柄を買うかより、取引するタイミングが重要なのです。
学校の体育の授業であればビリは最低の待遇を受けますが、相場にペナルティはありません。
むしろちょっとだけ足が速くて鼻にかけているような人が、一番酷い目に遭います。
自分だけ特別な情報を掴んだからといって、得意げになって動くのはやめましょう。

昔から低位株に注目する投資家は一定数いて、いつも業績に対して割安な株を探しています。
安い時に仕込んでおいて、何年もチャートすら見ずに放っておく人もいます。
いつか急騰する日を夢見るギャンブルのようなものではありますが、株式投資が配当を含めてプラスサムゲームであると考えるなら、宝くじよりは有望な投資と言えるかもしれません。
財務が健全で将来性のある企業の株であるのなら、どこか手ごろな所で買っておくのもいいでしょう。

流行は膨大なお金を動かしますが、私達のような無知な素人がそれに先んじようとするのはなかなか難しいものです。
敢えてイベントを無視し、他人とは違う道を進むことで、結果的に他人の先に至ることもあります。
相場には周期性があり、ずっと報われないことはまずありません。
何事も流行り廃りがあり、それまで見向きもされなかったものが急に注目されることもあります。
世の中には色々なイベントがありますが、それに流されるだけではいけません。
常に今がどのタイミングであるかを見極めて、自分の視点で動きましょう。
※繰り返しになりますが、本記事は黒い塊を贈与する邪教の行事とは何の関係もありません。
バレンタインに母親からしかチョコを貰えなかった執筆者の境遇とは無関係なので、邪推するのは止めてください。

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