ギャンブルの真髄はお金を使っているのを忘れさせることにある

お金を稼ぐって大変だ。 (。pω-。)
ギャンブルにおいて、現金がそのまま使われることはあまりありません。
大抵はスムーズに受け渡しが行われるように、何らかの代替物を利用します。
カジノではチップやメダルが使われ、パチンコ店ではパチンコ玉が使われます。
現金に近い競馬であっても、馬券(勝馬投票券)というクッションを置いています。
もしもそれらの仲介役が存在せず、リアルマネーのみの取引であったらどうなるでしょうか?
多分福沢諭吉先生の眼光に射すくめられて、冷静になる人が続出するでしょう。
とても粗末になんかできません。

カモが躊躇いなくお金を使ってくれるように、カジノやパチンコ店は工夫しているわけですね。
電子取引においても、同じような現象が起こります。
パソコンの画面上の数字と財布にあるお札を比較すると、明らかに前者の方を粗末に扱ってしまう傾向があります。
現金では節約する主婦も、クレジットカードを持った途端散財してしまうことが多い。
実店舗ではなかなか買えない高級品も、ネット通販ならあっさり注文してしまうこともあります。
財布の中身もネットバンクの残高も額面では同じですが、私達の頭の中ではやっぱり違うのです。
トレーダーがFXや株式投資に膨大な金額を突っ込めるのも、電子取引がもたらす安心感が影響しているのかもしれません。
どこぞのアホ賢者がみんなのクレジットとかいう怪しい業者にうまい棒200万本分の資金をつぎ込めたのも、札束の重みを感じなかったからでしょう。
もしも両手いっぱいの現ナマを抱えて直接会社へ運んでいたら、怖くて投資なんかできないかもしれません。

躊躇なく投資できるのは、非常に大きなメリットです。
恐怖心を超えて勝負に出ることでしか、大きな成功を勝ち取ることはできませんから。
しかし、それには必ず相応のリスクが伴います。
軽い気持ちで行った行為が、大きな失敗に繋がることもあります。
スーパーで夕飯の材料を買う時のように小銭を数えていたら、とても投資なんかできない。
けれど、大金を扱っていることを忘れて湯水のように注ぎ続ければ、いつか泥沼に嵌まることになる。
お金をただの数字として見るのなら、それは単なるギャンブルであって、もはや投資とは呼べません。
投資家の皆さんはどちらかに偏り過ぎないように、うまくバランスを取っていきましょう。

お金の大切さを忘れそうな人は、時折触って確かめよう。