損切りができないたった一つの理由とその解決法

捨てさせてよ!(´;ω;`)
今までに食べた食パンの数よりロスカットした回数の方がずっと多いエセトレーダーですが、本当に損切りが下手で、いつも損害を拡大させてきました。
思惑が外れたすぐに損切らなくてはならないとわかってはいるけれど、いつも先延ばしにして、最後には証拠金不足で強制ロスカット。
スーパートレーダーkoroも真っ青なダメトレードを、星の数ほど繰り返した気がします。

エセ賢者に投資家の中には同様ロスカットが苦手な人が沢山いて、切るべきポジションを放置して含み損を拡大させています。
さっさとロスカットしなければ退場するのは自明なのに、なぜ私達は損切りができないのでしょうか?
損切りが上手くできない人は、その理由を考えてみてください。
・メンタルが弱くて決断できないから
・損をしたと認めたくないから
・含み損でもいつか戻ってくると期待しているから
・テクニカル的にどの地点でロスカットするべきか理解していないから
どれも正しそうに見えますよね。
でも、全部ハズレです。

正解は、損切りを事前に決めていないからです。
それ以外の理由はありません。
ロスカットを考えずにエントリーすることが、そもそもの間違いなのです。
随分昔の話になりますが、田舎の大学に通っていた猫賢者は頻繁に電車で街へ出かけていました。
アパートの近くには娯楽施設が全くなかったので、週末はいつもプチ都会のゲームセンターや商店に繰り出していたものです。
当然出発前に時刻表を調べ、電車の発車時刻に合わせて家を出ました。
しかし、帰りはいつになるかわからないので、その時間はチェックしていませんでした。
用事が済んだら時計も見ずに駅に向かって、電車が来るのを待ちました。
ド田舎だったので電車やバスの便が少なく、タイミングによっては2、3時間待たされることも少なくありませんでした。
時には台風や事故で電車が止まり、長時間待たされたり、タクシーを利用せざるを得ない時もありました。
それでも時間を気にせず楽しみたかったので、帰宅が深夜になった日は「運が悪かった」で済ませていました。
もしも私が帰宅の時刻を含めて計画を立てていたら、ずっと効率良く時間を使うことができたでしょう。
駅のプラットフォームで何時間も待たされることもなかったでしょう。
終了時間を決めていないというのは、それだけで大きな損害をもたらします。
充実した旅行を行うためには、旅の終わりから決定しなくてはいけなかったのです。
もう10年以上前の話ですが、エセ賢者はあの頃から何も変わっていません。
既に電車には乗っていませんが、何に対しても行き当たりばったりで、片道しか考えていないのは全く同じです。

何処へ行くのも気の向くまま。
ロスカット注文を入れずにその場の判断でエグジットするのは、「駅に行ってから帰りの電車を探す」のと同じこと。
たまたまタイミング良く電車が来てくれれば問題ありませんが、そうでなければ貴重な時間やお金をロスすることになります。
その損失の積み重ねが、いずれ貴方を退場させることになるでしょう。
「ロスカットは決めていたけど、実際はできなかった」
というのは、決まっていなかったのと同じです。
だって、FXにはストップロス注文があって、発注した時点で自動的に損切りを行ってくれるんですから。
「あらかじめ逆指値を入れるより、状況を見てから手動で切った方がいいんじゃないか?」
という考えもあると思いますが、熟練のプロディーラーはともかく我々素人には向いていません。
なぜなら手動ロスカットは含み損を抱えた精神状態で決断を下すことになるため、決済を躊躇ったり、間違った判断をしがちだからです。
また、「予想が外れた後にもっと下がると予想する」ことにもなるので、連続で外して底値で損切る可能性も高くなるでしょう。
ロスカットの方法は色々あります。
・レジスタンスラインやサポートラインを超えたら切る
・含み損が総資産の一定割合を超えたら切る
・エントリーから一定の時間が経ったら切る
これらはどれも正しい。
けれど、一番大事なことではありません。
最も重要なのは、あらかじめ損切るポイントを決めておいて、当人の意思とは関係なしに確実に決済することです。
それに比べれば、根拠や手法などたいした問題ではありません。
成り行き注文でも、指値注文でも、イフダン注文でも全部同じ。
ポジションを持つ時は、必ず逆指値を入れる習慣を身に着けてください。

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