北朝鮮と米国が開戦したら為替相場はどうなるか
2017-08-11|経済を考える

いくらなんでも実力差がありすぎる (。´・(ェ)・)
北朝鮮リスクが高まったことにより、円高株安が進んでいます。
ミサイルで各国を威嚇する北朝鮮は相変わらずですが、その挑発に米国のトランプ大統領が乗ったことで事態が深刻化しています。
なぜトランプ大統領が激高したのかというと、北朝鮮が米領グアム島を狙って中距離弾道ミサイル「火星12」を発射すると公表したからです。
自国優先主義のトランプ氏は同盟国の日本や韓国はともかく、流石に米領への攻撃宣言は許せないようですね。
「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」
とまるで金正恩氏のような脅しをかけています。
挑発に挑発で返してどうすんだ。

実際の北朝鮮と米国では軍事力の差が大きすぎるので、開戦する可能性は極めて低いと思っています。
それでもオバマ元大統領と違ってトランプ現大統領は何をやらかすか読めない所があるので、一応のシナリオは考えておく必要があるでしょう。
北朝鮮と米国が戦争ないしはそれに近い危機的状況に陥った場合、株式相場・為替相場は次のような動きをすると予想されます。
・日本株→下落
・米国株→下落
・韓国株→大暴落
・その他株→下落
・日本円→上昇
・スイスフラン→上昇
・ゴールド→上昇
・米ドル→やや下落or中立
・ユーロ、ポンド→中立
・オーストラリアドル、ニュージーランドドル→下落
・南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ブラジルレアル、その他新興国通貨→下落
・韓国ウォン→大暴落
・中国元、その他アジア通貨→下落

リスクオフモードなので、当然日本円やスイスフランが買われて、その他の資産が売られます。
北朝鮮と地理的に近いアジア諸国、特に韓国は大きなダメージを被るでしょう。
グァムに近いオーストラリアも、若干影響があるかもしれません。
日本は朝鮮半島のすぐそばにありますが、それで日本円が売られることはまずありません。
平時のキャリートレードでショートポジションが溜まっているJPYは、ショックの巻き戻しで急騰するのが通例です。
有事のドル買いは確かにありますが、米国自身が当事者の時に機能するかは微妙な所。
最近は円安に賭けるファンドが多いらしく、シカゴの先物には多額の円ショートが蓄積されていました。
開戦となればリーマンの時までとはいかないでしょうが、それなりに円高が進むでしょう。

とはいえ戦争が始まる可能性は低いので、確率的には下がったところで逆張り買いが有利だと思います。
パニックの安値で仕込めれば、戻った時に利益が乗るでしょう。
そもそも市場は何も起こらないことを織り込んでいるので、あまり下がらないかもしれません。
万一開戦になった時に、サプライズで急変するかもしれません。
世の中に絶対はないので、その辺はどうにもならない所ですね。
とにかく戦争は良くないところなので、エセ賢者的には平和的に解決してほしい所です。
その上で相場にもボラティリティを加えてくれれば最高ですが、どこかで和解してくれることを願っています。

仲良きことは美しきかな。
⇒戦争銘柄とは
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