選挙には投票しない権利もある
2017-10-20|伝えたいこと

変えようよ (#^.^#)
衆議院選挙は今後の国政を決める重要な選挙ですが、近年の投票率は53%です。
実際には半分近くの有権者が、投票すらしていません。
「選挙に行かないのは権利の放棄だ!」と批判する人もいますが、それは違います。
投票しないのは「誰も支持しないor選挙に参加しない」という、立派な意思表示だからです。
抗議活動においては、参加しないことが最も効果的とされています。
例えば、会社員のストライキは仕事をサボタージュすることで経営者に圧力をかけて、待遇の改善を求めます。
特定の企業に活動を改めさせるために、商品の不買運動を行うこともあります。
嫌な物には手を貸さないことが、反対運動になるわけです。
そういう意味では、政治に不満を持っている人が投票しないのは当然のことかもしれません。

既に軽減税率のことさえ忘れて、増税を規定路線にしている与党。
反対ばかりで、建設的なビジョンを示せない野党。
ただ名前を連呼して、騒音をまき散らすだけの候補者。
そんな連中を支持するぐらいなら、投票所に行く時間を有意義に使った方がいいと考える人もいるでしょう。
そもそも選挙制度とは「他人に政治の全権を委任する」ということであり、国民主権から最もかけ離れています。
本来我々国民が持っているはずの権利を剥奪されていることに気付いて、敬遠している人もいるかもしれません。

不正選挙もあるし。
以上のことから、良識ある有権者が投票しないのは妥当な判断と言えます。
しかし、忘れてはいけないことが一つだけあります。
それは、この選挙というシステムは曲者で、正しい判断が裏目に出るようになっているということです。
ストライキや不買運動であれば、それによって経営陣が不利益を被るため、改善に向かう可能性が少なからずあります。
しかし、選挙の場合は逆で、参加者が少ないほど為政者に有利になるように出来ています。
これを考えた人は、天才ですね。
貴方が選挙に行かなければ、貴方以外の人が自由に議員を決められるようになります。
世界一高い供託金で立候補者を減らし、比例代表制で少数派の意見を駆逐しているので、完全にやりたい放題です。
全く国民主権でないのにも関わらず、「国民に選ばれた」と嘘をついて強権を振るえるわけですね。

なんでこんなの選んじゃったのか。
無投票は選挙制度に対する不信票ですが、皮肉にもその横暴を支援する結果にもなっています。
マスコミはひたすら政治家の無能を吹聴して、投票率が下がるように誘導しています。
まったく馬鹿げた話ではありますが、それが現実なんですよ。
貴方一人が投票したところで、その効果は殆どないかもしれません。
あまりにも馬鹿げた制度に、手を貸すものバカばかしいかもしれません。
しかし、貴方が棄権することで、貴方の好まない人々が利益を得ていることも覚えておきましょう。

⇒与党も野党も嫌なら、「支持政党なし」に投票したらいい
⇒日本の政治が間違っている理由