ビットコインが100万円を超えた理由
2017-12-07|経済を考える

偏りが激しい (。-_-。)
最近急上昇していたビットコインが、ついに100万円を突破しました。
30万円でも高いと思っていただけに、エセ賢者も内心びっくりしています。
仮想通貨など実体のないデータでしかなく、元々はパン一個の価値すらありませんでした。
そんなものに、どうして高値が付くのでしょうか?
さらにビットコインは次々と分裂しており、ハードフォークの問題も未だに完全には解決していません。
<ビットコインの兄弟>
・ビットコインキャッシュ
・ビットコインダイヤモンド
・ビットコインシルバー
・ビットコインアンリミテッド
・スーパービットコイン

普通に考えれば、通貨の分裂によって価値も分割され、レートも下がるはずです。
ビットコインの所有者にビットコインキャッシュなどが無償で供与されたのなら、その分だけビットコインの時価総額は下がらなければおかしいのです。
また、中国や韓国は仮想通貨のICOに対する規制を強めています。
フランスのソシエテ・ジェネラルのビニスマギ会長は「ビットコインは詐欺だ」と公言しています。
しかし、そんな状況にも拘わらず、ビットコイン価格は下がるどころか、明らかに上昇しています。
これはいったいどうしたことでしょうか?

<ビットコインが急騰した理由>
①他の市場から仮想通貨市場への資金流入
先ほど「分裂したら時価総額は下がる」と述べましたが、それはあくまでビットコインやその兄弟に投資されたトータルの資金量が一定の場合の話です。
分裂してもレートが下がらなかったということは、「派生通貨の時価総額を上回る資金が流入した」ということです。
米国は若干出口戦略に進んでいるものの、先進国の多く(特に日本)は未だに金融緩和の状態にあり、膨大な投機資金がダブついています。
これまでは株式・FX・不動産・ゴールドなどに投資されていましたが、今ではいずれも飽和状態になってしまっています。
従来の市場からあふれ出た膨大な投機マネーが、仮想通貨という新市場に流れ込んだのは間違いありません。
また、仮想通貨取引業者を金融庁が認可し、多くのFXトレーダーが仮想通貨に手を出したことも、取引量が増えた原因だと思います。
②ビットコインの流通量の減少
ビットコインは発行量の上限(2100万枚)を定めることで、希少性を確保しています。
しかし、実際には既に採掘されたコインの全てが、市場で流通しているわけではないようです。
まず、買って放置する人が増えたこと。
近年の値上がりの結果、ビットコイン買った人は数年間置いておくだけで利益を得るようになりました。
デイトレードで尋常ではないボラティリティに晒されるよりは、長期的に保持して差益を狙う方が良いと考える人が増えました。
さらに日本人のようにトレードは好まないが、貯蓄を好む人が手を出したことで、流通量は大きく低下したと思われます。
あと、実際に保有してわかったことですが、仮想通貨は意外と紛失しやすい。
取引所を利用しない人は自分のPCやスマホにアドレスを保管しますが、うっかりデータを消してしまえば行方不明になります。
実際にノートパソコンを捨てて、数億円のビットコインを紛失した人もいます。
開発者のサトシ・ナカモトが多量のコインを抱えているという噂もありますが、実際は誰にも利用できない死に金になっているのかもしれません。
③ビットコイン先物の上場
2018年の早ければ4月~6月には、米ナスダックでビットコイン先物が上場します。
先物市場で取り扱われるようになれば、正体不明の暗号通貨ではなく、株式指数や貴金属と同じく公式に取引される銘柄になります。
というより、上場が告知された時点で、そうなったと解釈されているでしょう。
今の仮想通貨市場ではビットコインは爆上げしているけれど、アルトコインはそこまで強烈に値上がりしているわけでもありません。
最近モナコインなど一部の通貨が上昇を見せていますが、全体として見ればビットコインより遥かに低価格です。
その原因は、社会的認知度の差と、上場による信頼性でしょう。
あくまで世界はビットコインを認めたのであって、仮想通貨全てが注目されているわけでもなさそうです。
今後イーサリアムやネムが先物市場に上場すれば話は別ですが、しばらくはビットコインの独走が続くかもしれません。

⇒Zaif
⇒ビットコインが高騰した原因はミセスワタナベ?
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