コインチェックで仮想通貨NEM580億円が不正送金! 出川哲郎を信じた投資家の末路は!?

仮想通貨に実物なんてねえよ! (`・ω・´)
仮想通貨取引業者のコインチェックで、580億円相当のNEM(ネム)の盗難事件が発生しました。
コインチェックがハッキングされ、所有していたネムが全て不正送金された模様です。
コインチェックといえば日本でも5本の指に入る仮想通貨取引所で、アルトコインを含む13種類もの仮想通貨を取り扱っていました。
ネム目当てで口座を開設した人も多かったので、その被害は甚大でしょう。
マウントゴックス事件の後に設立された会社なのに、その教訓が全く活かされていないのはどういうわけやら。
事件が発生したのは2018年1月26日未明で、まずXEMの入出金が制限され、その後日本円を含む全通貨の出金ができなくなりました。
ネムは謎の急上昇(窃盗犯の仕掛け?)の後に20%近く暴落し、ビットコインを含む仮想通貨全体が値下がりしました。

問題はレートの下落より、「顧客の資産が返ってくるか?」ということ。
コインチェックの資本金は9,200万円で、被害額580億円の0.2%もありません。
近年で急成長したとはいえ、この規模の会社に600億円近くを弁済する能力があるかどうか。
ちなみに同業のbitFlyerは41億238万円、Zaifは8億3,013万円です。
タレントの出川哲郎がCMに出るくらいなので結構大きな会社だと思っていましたが、意外と小規模な業者でした。

100%信託保全が義務付けられているFXと違って、仮想通貨業界の顧客保護はまだ発展途上なため、どこまでが保証の対象になるのかは不明です。
また、コインチェック利用規約によると、会社側は今回のような損害に対して賠償責任を負わないことになっています。
<コインチェック利用規約17条の5>
当社は、当社による本サービスの提供の中断、停止、終了、利用不能又は変更、登録ユーザーのメッセージ又は情報の削除又は消失、登録ユーザーの登録の取消、本サービスの利用によるデータの消失又は機器の故障若しくは損傷、その他本サービスに関連して登録ユーザーが被った損害につき、賠償する責任を一切負わないものとします。
もしかするとこれを盾にNEMの返金を渋るかもしれませんが、そうは問屋が卸さないでしょう。
・コインの大半をコールドウォレット(ネットワークから隔離された環境)ではなく、ホットウォレット(常時ネットワークに接続された環境)に置いていた
・セキュリティ機能のマルチシグを有効化せずにNEMの管理を行っていた
という話もあります。
今後コインチェックの管理体制に不備があったとして、利用者との間で裁判になるかもしれません。
金融庁の捜査も、既に入っています。
もしかすると倒産の可能性も・・・
NEMという暗号通貨も、有名なビットコインに比べると信頼性が疑問です。
中国での取引所で兌換できる仕組みがあり、中華圏からの不正なアクセスが多いと言われていますので、元々危ない通貨だったのかもしれません。

エセ賢者の保有コインはたまたまbitFlyerに置いていたため、直接の被害はありませんでした。
ビットコインも下落したので1割ほど損は出ましたが、不幸中の幸いです。
もしもこれがコインチェックだとしたらゾッとします。
「コインチェックの被害者の会」とか、もう作りたくないです。
(実績があるだけに)
保有していたビットコインは、事件発覚後にすぐさま売却しました。
ツイート後に仮想通貨バブル崩壊を狙って追撃で空売りを仕掛けようと思いましたが、ショート資金が十分になかったため断念。
(クイック入金の手数料315円に躊躇したのは内緒)
コインチェックは破産必死かな。
— 幸福賢者@ワサラー団FX専門家 (@esekenja) 2018年1月26日
今からビットコイン空売りしたら儲かりそうな気はする。
今回の事件で被害に遭われた方には、速やかに返金が行われることを願います。
また、今後仮想通貨取引を行う際にはできるだけ大手の信頼できる業者を選び、個々のコインに対しても下調べを徹底しようと思います。
<大手業者の資本金>
・bitFlyer 資本金41億238万円
・Zaif 資本金8億3,013万円
・【GMOコイン】 資本金17.58億円
※仮想通貨はコールドウォレットに保管