アルゼンチンのデフォルトが為替相場に与える影響

大丈夫なのか!? Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
アルゼンチンペソの急激な下落に対抗するためにアルゼンチン政府は緊急利上げを行い、政策金利はとうとう40%に達しました。
日本の公定歩合は0.1%。(マイナス金利は国債の一部だけ)
何度も利上げを行ったアメリカが.175%。
オーストラリアが1.5%で、ニュージーランドが1.75%。
新興国で高金利の南アフリカでも6.5%、トルコで8.0%。
40%って、何のギャグですか?
流石にヤバい状況なだけあって、ペソの為替レートは暴落中。
120円以上の価値があった通貨が5円以下になってるんだから、インフレで国民生活もままならないでしょう。

出典:世界のネタ帳
一時的に為替介入をするだけなら大きな問題にはなりませんが、長期間続ければ間違いなく国家が破綻します。
過去に2001年に債務不履行(デフォルト)しているので、近いうちに再びアルゼンチンショックを引き起こしても何ら不思議はありません。
幸いにもアルゼンチンの国債はほんの1兆円程度で、世界の市場とも切り離されています。
FXでもアルゼンチンペソを直接取引できる業者はないし、アルゼンチン株式を購入することもできません。
なので、日本人の投資家が直接損失を被ることはないと思います。
しかし、グローバル化が進んだ現代の世界経済は繋がっており、どこかの国が危機に陥れば、必ず世界中の株式や為替、先物が影響を受けます。
実際2014年にアルゼンチンペソが急落した際も円高が進み、ニューヨークダウも大きく値下がりしました。
今後アルゼンチンがデフォルトに陥った際には、世界中の株価が低迷するとともに、為替相場にも以下のような影響を与えると予想されます。
・日本円→大きな上昇
・スイスフラン→上昇
・米ドル→上昇
・ユーロ、ポンド→中立
・豪ドル→下落
・NZドル→下落
・南アフリカランド→大きな下落
・トルコリラ→暴落
リスクオフなので、当然日本円と米ドルは上昇します。
スイスフランは最近逃避先として人気がないのかユロスイ1.2まで押し戻されていますが、本格的に危険な状況になれば再び資金が流入するでしょう。
高金利通貨・新興国通貨は、巻き添えで真っ先に売られます。
特に発展途上国で政情が不安定なトルコや南アフリカ、グンマーは注意が必要です。
(なんか余計なのが混じってるような?)

⇒リスクオンとリスクオフ 変わりゆく相場の流れ
⇒リスクオンな経済危機? 二極化する世界の金利
- 関連記事
- Genre:株式・投資・マネー
- Thread:FX(外国為替証拠金取引)