含み益と含み損のどちらに耐えられるか?
2018-06-02|FXのカラクリ(初心者向け)

もう耐えられねぇよ! o(`ω´ )o
FXでポジションを保有していると、必ず含み益や含み損になります。
含み益だけが理想ですが、そんなことはあり得ません。
利益が出ている時、損失が出ている時、それぞれに対してどう反応するかが相場師としての成否を決めます。
トレーダーには、含み益のポジションを長く保有する人もいれば、すぐに決済してしまう人もいます。
含み損のポジションを長く保有する人もいれば、すぐに決済してしまう人もいます。
それは一種の性格なのです。
この性格はだいたい多い順に、以下の四つのタイプに分類されます。
①含み益には耐えられないが、含み損はひたすら耐える
②含み益にも含み損にも耐えず、すぐに決済する
③含み益も含み損も耐える
④含み益は耐え、含み損は素早く切る

①含み益には耐えられないが、含み損はひたすら耐える
プロスペクト理論の典型で、一番多いタイプ。
評価がプラスになるとすぐに決済してしまうが、マイナスになると塩漬けで回復を待つ。
ナンピンやトラリピが大好きで、勝率は良いが一度の負けで全てを失いやすい。
トレンドの逆張りで死にやすいので、徹底的にレンジ相場を狙うか、割安時に破綻リスクのない銘柄を狙いたい。
とにかくポジションサイズを落とし、高値掴みを避けるのが生き残るためのコツ。
②含み益にも含み損にも耐えず、すぐに決済する
いわゆるデイトレーダーと言われるタイプ。
トレードをゲーム感覚で楽しんでいる人が多い。
デイトレードやスキャルピングで、細かくエントリー・決済する。
日をまたがないので、マイナススワップや逆日歩は気にしなくていい。
損切りを徹底するので、リーマンショックなどの事件が起きても被害に遭いにくい。
スキャルピングがOKでスプレッドが狭い業者を見つけたら、ただひたすらに短期トレードの技術を磨くべし。
⇒スキャルピングで口座凍結 FX業者に嫌われるトレード手法
③含み益も含み損も耐える
プラスとマイナスをフラットに見て、平等に判断できる人。
あるいはとりあえず外貨や株式を買って、時期が来るまで放置しておく人。
後者は意外と良いパフォーマンスを発揮することが多いが、売買手数料が稼げないので証券会社やFX業者にとっては旨味がない。
利益も伸びるが損失も伸びるので、方向を見誤るととんでもないことになる。
上手くポートフォリオを組んで損益のバランスを取るか、期待値を考えてスイングトレードをするか、順張りで高金利通貨や成長株を買うか。
当人の眼力が最も試されるタイプ。
⇒デイトレード 短期売買の基礎
④含み益は耐え、含み損は素早く切る
損小利大という投資家の理想を体現したタイプ。
トレードはトータルでプラスにするゲームなので、細かくロスカットするのはトレーダーとしては最も正しい姿勢と言える。
順張りトレンドフォロー向き。
上手く行けば一発で年収を稼げることもあるが勝率は低く、損切り貧乏になりやすい。
過大なロットで取引をすると短期間で破産してしまうので、売買サイズを計算して徹底的な資金管理を行う必要がある。
⇒FXで最も大切な資金管理とはいったい何なのか?

以上のように、投資家は評価損益に対する反応の違いで分類されます。
破産するのはだいたい①な気もしますが、決して勝てないタイプがあるわけでもありません。
自身の弱点を認識して、適切な手法を選択することが肝要です。
また、このタイプも永続的なものではなく、後天的な要素で変わっていくものでもあります。
最初はロスカットが苦手だった人が成長してスパスパ切れるようになったり、逆に元々損切りできていた人が失敗が積み重なってポジションに固執するようになることもあります。
私達にはなりたい自分になり、自分に合った方法を選択する権利があります。
「私は〇〇だからダメなんだ」と嘆くのではなく、どうしたら成功できるのか常に考えていきましょう。

⇒スキャルピング 超短期売買の特徴
⇒損をしないFXの始め方(初心者必見!)
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