北朝鮮の非核化合意は強力な円安要因!
2018-06-19|経済を考える

なぜそれに配慮するのか・・・
米朝の非核化協議は、北朝鮮の主張を米国がほぼ丸のみした形で終了しました。
具体的な期限や方法は示されない極めて北朝鮮側に都合の良い合意でしたが、トランプ大統領はそれを成果として誇っています。
実際金総書記の体制が保証されたからといって、北朝鮮が素直に核兵器を放棄するわけがありません。
大衆も過去に何度も約束を破った歴史を知っているので、それを信じている人は少ないでしょう。
しかし、選挙前に実績が欲しいだけのトランプ大統領にはそれで十分。
今のうちに結果を残して中間選挙に勝つことができれば、後でいくら反故にされても構わないのだと思います。

たとえ形だけの平和であっても。
これを受けて相場は全体的に円安ドル高方向に動いて、日経やダウも堅調です。
中国との貿易戦争があるので、豪ドルなどは軟調ですが。
リスクが遠のけば日本円が売られて米ドルや株が買われるのは自然な流れですが、今回はそれ以上に大きな円安要因があります。
それは北朝鮮の非核化にかかる費用を日本と韓国が拠出するということ。
朝鮮半島のコストをなぜ無関係な日本が負担しなければならないのかは謎ですが、米国とこの国のトップにいる売国奴は国民の血税をつぎ込むつもりのようです。
専門家の試算によると、北朝鮮の核施設の廃炉にかかる費用は10年で220兆円。
(あくまで一説ですが)
日本より経済規模が小さく、慰安婦問題でたかりを繰り返している南朝鮮がそんな額を出資するとは思えないので、大半は日本が負担することになるでしょう。
安倍首相「核の脅威がなくなることによって平和の恩恵を被る日本などが、費用を負担するのは当然」

仮に毎年20兆円が日本から外国に流れれば、それは大きな円安をもたらします。
原資が税金か米国債などの外貨準備高かはわかりませんが、どういう形にせよ日本の国冨が海外に流出していることに違いはありません。
多額の資金提供の噂が流れれば、投機筋もそれに追随して日本円をショートするでしょう。
トレーダーとしてはこういったことも頭に入れて、ドル円相場を見るべきかもしれません。
今回の件に限らず、日本はODAを通じて多額の援助を海外に行ってきました。
東南アジアやアフリカ諸国、中国などに毎年何兆円というお金が流れています。
世界の貧しい人々に貢献するのは立派なことですが、自国の増税を進める一方で他国を優先するのはいかがなものでしょうか?
日本国民としては先行きの暗い社会保障や、直近の大阪地震被害者に対してお金を使ってほしいと思います。
東日本大震災から七年が経っても復興特別所得税をかけたまま、北朝鮮に援助を行うのはどう考えてもおかしい。

⇒日本の政治が間違っている理由
⇒アッキード事件より凶悪な犯罪が投資家の収益機会を奪っている
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