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各国の金利変動を見越したロングショート戦略 - 貴方を幸福にするFXブログ

各国の金利変動を見越したロングショート戦略

鳩サブレの肉を解体
どの場所も一緒じゃないの!? (つД`)ノ

為替レートの変動要因の一つに、政策金利の変更があります。
基本的に金利を上げれば通貨の価値は高くなり、金利を下げれば低くなります。

注意したいのは、市場は>金利の変動を先取りして為替取引を行うということ。
決して、「金利の高い国の通貨が強くなる」わけではありません。

もし金利差が為替レートを決めるなら、トルコリラは米ドルよりずっと高いはずです。
政策金利60%のアルゼンチンなんて、世界一の通貨になりますよ。

QE3終了が決まってからの米ドルはひたすら上昇トレンドが続いていますが、それは他の主要国が低金利を続ける中でFRBだけが段階的に金利を引き上げてきたのが大きい。
もしもECBも同時期に利上げを行ったり、米国が3.0%まで一気に利上げをしていたら、こんなに長い間上昇が続くことはなかったでしょう。
長い時間をかけて世界中の投資家にアピールしてきたからこそ、過去最長のトレンドが実現したわけです。

FRBは段階的に利上げを行ったのは混乱を避けるためでしょうが、実際はそれこそが新興国のダメージを長引かせています。
もっとも、米国以外の国家がいつまでも金融緩和を続けているのも原因ですが。
口では好景気と言いながらゼロ金利を維持しないとやっていけない国家が実に痛々しい。

黒田総裁三次元緩和

アルゼンチンやベネズエラは大幅な利上げをしているのでさぞ通貨が高くなると考えたくなりますが、現実には暴落を食い止めることすらできていません。
通貨防衛のための緊急利上げに長期的な上昇効果はないと考えた方がいいでしょう。

現在利上げ時期で堅調な通貨も、利上げを止めれば上昇に歯止めがかかり、下落に転じるでしょう。
逆に利下げや据え置きで軟調な通貨も、一旦利上げ声明が出れば息を吹き返すでしょう。

それを踏まえて、各国の為替にいつ頃転機が来るのかを考えてみましょう。
各国のアナリストの予想はともかく、エセ賢者の独断と偏見が入り混じっているのであまり信憑性はありませんが。

①米国 

FRBは2016年から利上げを開始し、現在2.0%まで政策金利が上昇。
段階的な利上げで一方的に上昇トレンドを作り、新興国からの資金流出で独り勝ち状態。
ちなみに隣国のカナダも追随しているが、米国の後追いの為かあまり注目されていない。

利上げが続く限りトレンドも続くと思われるが、永遠に上がり続けることはない。
2019年末に3.0%程度になり、2020年以降ストップさせて下降に転じると予想。

②EU

現在0.0%。
ECBによる量的緩和が続いており、ギリシャやイタリアなどの問題も残っているため利上げには慎重。
予想される時期は2019年9月頃で、段階的にゆっくり調整されると思われる。
ECBが利上げを表明すれば米国一強は確実に崩れるが、重債務国の存在がネック。

③イギリス

2018年8月に0.50%→0.75%に上げているが、それほど通貨高にはなっていない。
EU離脱の影響が大きく、金利をガンガン上げていくとも思えないので、今後の方針は不透明。

④オーストラリア

2年ほど過去最低の金利1.5%で据え置いている。
高金利国とされながら米国に負けているため、現在の為替は極めて弱い。

2019年後半か2020年前半の利上げ開始で、上昇トレンドに変わると予想。
しかし、開始時期を遅らせるような発表があれば失望売りになる。

オーストラリア政策金利の推移

⑤ニュージーランド

金利1.75%で据え置き。
オーストラリアに合わせて、2019年以降に利上げすると思われる。

⑥日本

出口戦略が存在しない国
ゼロ金利が解除されると猫賢者が喜ぶが、絶対にしない。
万一利上げをすれば国債の利払い費で財政が破綻するか、日本円の急騰が発生するだろう。
金利を引き上げるとすれば、アベノミクスが崩壊してインフレが抑えられなくなった時だと思われる。

⑦スイス

驚異のマイナス金利0.75%
こちらもユーロ圏などからの資金流入を防ぐため、当分の間利上げはないと思われる。

⑧発展途上国(南アフリカ、トルコ、アルゼンチン、ブラジルなど)

元より金融緩和をしていないため、米国やECBのように長期的な利上げ観測で通貨が買われることはない。
高インフレや資本流出、通貨安に対抗するために金利を適宜調節する。
トルコのエルドアン大統領はイスラム教徒のためか高金利政策を嫌っており、中銀が適切な対応を取らなければ大暴落する可能性が高い。

トルコリラの価格が0円

このように世界の主要国は大まかな政策金利スケジュールを持っており、世界の投資家もそれに従ってポジションの調整を行っています。
2018年はトランプ大統領の米国第一主義とFRBの利上げが重なっているため、USDの堅調がしばらく続くでしょう。

しかし、2019年以降になれば米国の段階的利上げも頭打ちになり、同時にEUやオーストラリア、ニュージーランドの利上げも始まります。
なのでUSDが次第に弱含み、EURやAUD、NZDなどが巻き返す可能性が高い。
経済状況を鑑みて低金利を長引かせる確率も低くはありませんが、数年単位で見るならどこか安値で仕込んでおくのも悪くないかもしれません。

ああ、もちろんTRYやZARといった高金利通貨を仕込めということではありませんよ。
低金利ゾンビに陥って、出口戦略すら練れない国のことでもありません。
金融緩和のために過去最低レベルの低金利を続けているがそろそろ脱却したい、先進国通貨の話です。

日本人が同じ惑星の生物

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教えていただけませんか?

fx 初心者です。
ブログを拝見してから数日考えていたのですが、どうしてもわからないので教えていただきたいのですが.....

⑥日本
万一利上げをすれば.....のところですが、財政が破綻するかもしれない国の通貨は急騰するのではなく、急落するのではないですか?

お時間のある時で構わないので宜しくお願いします。



2018-09-11 15:33 | from 谷 啓

Re: 教えていただけませんか?

> fx 初心者です。
> ブログを拝見してから数日考えていたのですが、どうしてもわからないので教えていただきたいのですが.....
>
> ⑥日本
> 万一利上げをすれば.....のところですが、財政が破綻するかもしれない国の通貨は急騰するのではなく、急落するのではないですか?
>
> お時間のある時で構わないので宜しくお願いします。

他の国であれば急落しますが、日本の場合は一旦急騰する可能性が高いかと思っています。
ニュージーランドは地震で通貨安になりましたが、日本は地震で通貨高になりました。
近年において、日本の危機で円安になった事例はありません。

理由はいくつかありますが、一番の理由は「リスクポジションの撒き戻し」ですね。
現在のような平時は国内外の投機(証券や銀行、保険も含む)が皆日本円を売って海外の資産を買い、
金利差によって利益を得ています。
つまり、実力以上に円安になっています。

日本が金利を上げれば他国との金利差が縮小するため、日本から海外に向かうフローが弱まります。
また大きな事件はリスクオフムードになるため、これまで積み上げていた円ショートポジションが一気に解消され、
強烈な円高を引き起こします。
よって日本が完全にデフォルトして日本円の信用が失墜すれば別ですが、
それまではリスクオフによる円高が進むと考えられます。

2018-09-11 17:06 | from 幸福賢者

ご返答ありがとうございました。

む、む、難しすぎる.....
ブログを最初から見て勉強し直します。

2018-09-11 18:19 | from 谷 啓

Re: ご返答ありがとうございました。

> む、む、難しすぎる.....
> ブログを最初から見て勉強し直します。

わりと簡潔に伝えたつもりだったんですが、説明が難しかったようですみません。

要するに

日本人は既に米ドルをいっぱい買っている
→問題が起きると日本円に戻す
→円高になってしまう

2018-09-11 18:39 | from 幸福賢者

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