余裕資金とは具体的にいくらなのか?
2018-10-15|FXのカラクリ(初心者向け)

生活に困るだろ! (つД`)ノ
「投資は自己責任で行いましょう」
これはFXや株式投資など、あらゆる投資や投機における共通事項です。
相場の格言にも「命金(いのちがね)には手をつけるな」というものがあります。
投資対象が何にせよ、最低限の生活費は残しておきましょう。
会社に勤めていたって、いつ職を失うかわかりません。
その際に十分な蓄えがなければ、最悪路頭に迷うことになります。

しかし、この余裕資金というのは、実際に何円のことなんでしょうか?
投資をスタートする場合、いったいいくらまで投資していいのでしょうか?
実を言うと、これに厳密な解答はありません。
全ての投資家は自分なりの解釈で余裕資金を設定し、運用しています。
<余裕資金の例>
Aさん:最低限半年分の生活費を残す
Bさん:予定される大規模な出費(結婚費用や子供の教育費など)だけは残す
Cさん:全資産の3割は普通預金にしておく
D:よくわからないが、100万円あれば当分生きていけるだろう
ギャンブラー:いざとなれば親やキャッシングに頼るから、宵越しの金は持たない
猫賢者:パンがなければ雑草を食べればいいじゃない!
みごとに全員バラバラですね。
いったい誰の真似をすればいいのでしょうか?
結局のところ、正解はありません。
どれにしてもいいし、どれでもダメな場合もあります。
大事なのは、「貴方の生活を支えられるだけの資金は残しておかなければならない」といういうこと。
生活水準や生活スタイル、世帯人数次第で金額も計算式も全然違うものになります。
貴方が毎月平均的な出費をするタイプなら、1年~2年程度の生活費を命金として貯蓄しておくといいでしょう。
何らかの理由で一時期に大きな出費をする場合、突発的な事故や病気が想定される場合は、それを計算に入れます。
たとえ一文無しになっても親戚や生活保護に頼れるのであれば、いちいち考える必要すらないかもしれません。
要するに、貴方が健康で文化的な生活を送れるのであれば、余裕資金なんていくらでも構わないのです。
もちろん、健康には精神的な安定(失敗した時のショック)も含まれますが。

ちなみに、楽観的なエセ賢者は細かく考えずに1年分の生活費を銀行口座に置いています。
一月の出費はどんなに多くても5万円程度なので、
残すお金=5×12=60万円
この場合、60万円残しておけば残り全部投資に回して構わないことになります。
当然車もなければ家賃もかからない、任意保険にも入らなければ扶養家族もいない極貧賢者の話ですが。
贅沢をして毎月の生活費を10万円にすると、必要なお金は倍の120万円になります。
30万円なら360万円になって、投資に回せるお金なんてほとんど残らないかもしれません。
考えようによっては、資金を確保するために生活水準を落とすのも有効でしょう。
投資と生活は一見無関係に思えますが、お金というツールで繋がっています。
ただ感覚で貯蓄をするのではなく、それぞれを最適化するように余裕資金を設定してみましょう。

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