みんなのクレジットが本当に詐欺なのか真面目に検証してみる

思い込みだけじゃダメだ! (ノ_<)
前の記事⇒ソーシャルレンディングは詐欺の要件を満たすのか?
で述べたように、詐欺を立証するには以下の要件を満たす必要があります。
<詐欺要件>
・人を欺く行為(欺罔行為)がある。
・欺く行為によって被害者が騙される。あるいは錯誤に陥り、事実と認識が一致しなくなる。
・財産の引き渡しや処分が行われ、被害者から加害者に利益が移転する
エセ賢者がみんなのクレジットに預けた2000万円が返済されなかったとしても、それだけで詐欺と証明することはできません。
警察署に被害届を出しても、まず受理してもらえません。
詐欺として告訴するにしても、民法第95条に基づいて錯誤の無効を訴えるとしても、契約に不備や虚偽があったことを明らかにしなくてはいけません。
要するに、会社の説明によって思い描いたイメージと、現実の投資の違いを検証する必要があります。
例えば、猫賢者が投資する時、みんなのクレジットのHPや広告、白石氏のインタビューには以下のような記載がありました。
<みんクレの魅力的すぎる投資内容>
・最大利回り12%、毎月配当
・元本割れ0件
・様々な案件に分散投資が可能
・事業性資金への貸付
・厳格な審査、調査の徹底
・確実な動産/不動産の担保確保
・あらゆる案件に融資金額の120%以上の担保を設定
・返済や利払いが滞った場合でも担保権を実行することで債権の保全を行います


※みんなのクレジット(スカイキャピタル)より引用
いやー、本当に素晴らしい投資案件。
12%の高利回りで元本割れがなく、120%の担保があるから万一の時も安心。
これはみんな飛びつくに決まっていますよね!
純真無垢で天真爛漫で人を疑うことを知らない妄信賢者は、これらの説明を心から信じて投資しましたよ!

残念なことに、その期待は見事に裏切られました。
<説明と現実の剥離>
・最大利回り12%、毎月配当→一年足らずで分配も償還も停止
・元本割れ0件→2017年7月以降償還の全案件が元本割れ
・様々な案件に分散投資が可能→見た目だけ分散してるが、貸付先の97%がグループ会社
・事業性資金への貸付→代表取締役の借入返済やキャッシュパックに流用
・厳格な審査、調査の徹底→親会社相手に審査もクソもない
・確実な動産/不動産の担保確保→担保に絵画、非公開株の有価証券
・あらゆる案件に融資金額の120%以上の担保を設定→調べたら17.7%
・返済や利払いが滞った場合でも担保権を実行することで債権の保全を行います
→サービサーに一括売却。3%だけ返金して終了!
参考⇒みんなのクレジットの担保が何の保証にもなっていなくて泣いた

どんだけ嘘つけば気が済むのよ?
むしろ本当のことを探す方が大変です。
なんでラッキーバンクやトラストレンディングは免許剥奪されているのに、スカイキャピタルは登録が取り消されないのでしょうか?
以上の事実は金融庁や関東財務局の行政処分・是正勧告にも記載されているため、みんクレの説明が投資家の錯誤を招いたのは間違いないと思われます。
実際に裁判で故意に騙したことを証明するのは大変ですが、地道に事実を積み上げるしかありませんね。
現在多数のSL会社で同様な事件が発生しており、これから訴訟を始める人も多いと思います。
その場合も単に「お金を返さなかった」ことだけではなく、「何をもって騙されたとするか」を正確に主張する必要があります。
エーアイトラストのように嘘の説明で勧誘をしていた業者はわかりやすいけれど、会社によっては難しいかもしれません。
エセ賢者がしたように会社のHP、広告、メール、インタビューなどを吟味して、何が事実と異なるのかを判定してみることを勧めます。

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