人間は4.9%しか知らない
2019-07-12|誰でもできる♪幸せになるコツ

知的生命体は存在しなかった!? (;д;)
私達は身の回りのことを全部知っていると思っています。
周囲の空間が窒素や酸素で満たされていて、家具が木や鉄で出来ていると知っています。
たとえわからない物でも、機械装置を使って分析すれば理解できると考えています。
しかし、最新の研究によると、それは大きな間違いだと判明しています。
どんなに多くの人が調べても、どんなに高度な測定器を用いても、把握できるのはたったの5%未満だと言われています。
残りの95%は、人類にとって「なんだかよくわからないもの」だったりします。
約5%の理解できている部分が、周期表に載っているの原子やそれで構成されている分子。
それ以外のよくわからない部分は、ダークマターやダークエネルギーと呼ばれています。
とある中二病ライトノベルに出てきそうな名前ですが、れっきとした科学用語です。
ダークは「闇の力」ということではなく、単に「正体不明」という意味。

・原子や分子・・・4.9%
・暗黒物質(ダークマター)・・・26.8%
・暗黒エネルギー(ダークエネルギー)・・・68.3%
これは宇宙学者のマイケル・ターナーが1998年に提唱した言葉と言われています。
欧州宇宙機関はとプランクの観測結果により、全宇宙の質量がこの割合で構成されていることを突き止めました。
詳しく知りたい方は、ビッグバンの時に放出された光の名残とされる「宇宙背景放射」の理論を参照ください。
ダークマター・ダークエネルギー宇宙を構成する膨大なエネルギーのうち、人間の知覚できる物質を除いた全ての存在を示しています。
決してダークマターやダークエネルギーという特定の物質やエネルギーが存在するわけではありません。
もしかしたら何百種類も何千種類もあるかもしれませんが、今のところ不明です。
要するにわからない。
江戸時代の鎖国していた日本人は海の向こうにも国があることを知りながらも、それがどんな場所かは知りませんでした。
一見日本だけで全部回っているように見えても、実は海外からの輸入品、地球上を巡ってきた風や海流によって世界が成り立っていました。
ダークエネルギーも見えない形で貢献して、私達の生活を支えているのかもしれません。
わからないけど。
ダークマターやダークエネルギーは通常の物質や光には反応しないらしく、どのような手段を用いても知覚することはできません。
ニュートリノを検出できる超高精度なスーパーカミオカンデを使っても無理。
地球にどれだけ分布しているかもわからないので、私達は酸素と窒素で呼吸をしながらその20倍の謎物質を吸い込んでいるのかもしれません。
もちろんこれは仮説なので、暗黒物質が存在する確証はありません。
なにせ見ることも触ることもできないのだから。
けれど、どのような形にせよ私達の知らないものがこの宇宙を構成していることは間違いない。
もしかしたら全く別の私達の想像もつかない多次元的な存在があり、人類は1%も理解できていないのかもしれない。
神様や幽霊、UFOなどもそこに含まれているのかもしれない。
もちろんわからないけどね!

面倒だからダークなんちゃらみたいなオカルトじみたものを全て無視したとしても、やはり世の中はわからないことの方が遥かに多い。
毎日事件が起こるけれど、どれも予想外のことだらけです。
明日円高になるのか円安になるのかもわからない。
ニューヨークダウなぜ最高値を更新したのかもわからない。
東海大震災がいつ来るのかもわからない。
隣の国の首脳が何を考えているのかもわからない。
このブログを本当に猫が書いているのかもわからない。
はっきりしているのは、人間の認識できる領域は極めて狭いということ。
どんな知識人でも、わからないことの方がずっと多いということです。
テレビに出演する著名な評論家はさも全てを理解したような振りをして解説しますが、本当はわずかな情報を誇張してそれが原因であるように見せかけているだけです。
彼等は無能の烙印を押されることを恐れてもっともらしい理論を作りますが、不確定なものはきちんと「わからない」と答える方が科学者の態度としては正しい。

大学の教授も、かのアインシュタインですらわからないことだらけ。
そう考えると、私達は殆ど何も知らないも同然です。
貴方はたくさん勉強すれば正しい選択ができると考えているかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
有能な政治家・専門家が集まって議論すれば最適な国家運営ができると考えているかもしれませんが、だいたい無理です。
聖杯と呼ばれるぐらいすごいトレード手法を手に入れれば絶対に勝てると考えているかもしれませんが、それは幻想です。
よく調べてよく考えれば正解を得る確率は上がりますが、どうやっても100%にはなりません。
ラプラスの悪魔のように全ての情報を得ることは、人間には不可能だからです。
絶対なんて絶対ないし、ありえないことはありえない。
予想は裏切られるものであり、未来は誰にも保証できない。
何でもググれる情報化社会では何かとわかったつもりになりがちですが、常にこの科学的な事実を頭の片隅に置いて探求を続けていきましょう。

今回の話は以下の本を参考にしました。
宇宙の謎について知りたい人はぜひご一読ください。
謎のアメリカンジョークが鼻につくけど、それ以外は素晴らしい本です。
僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない この世で一番おもしろい宇宙入門
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