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れいわ新選組が示す無限の財源? 現代貨幣理論(MMT)とは - 貴方を幸福にするFXブログ

れいわ新選組が示す無限の財源? 現代貨幣理論(MMT)とは

数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う
確かに・・・

最近わいわ新選組が参院選で躍進したこともあって、MMT(現代貨幣理論)が脚光を浴びています。
「税金に替わる新たな財源?」と考えられる側面があるため、三回に分けて解説しようと思います。

<講義予定>
①現代貨幣理論(MMT)とは    →今回の話
②現代貨幣理論(MMT)で日本国債は破綻しない?
③現代貨幣理論(MMT)の致命的な間違い


現代貨幣理論(MMT)とは

MMTとはステファニー・ケルトンによって提唱された、信用創造に基づく新しい経済理論。

従来の経済理論との違いを大雑把に説明すると、次のようになります。
(わかりやすくするために簡単にしているので、正確性は保証しない)

従来「財政赤字と借金は悪!
    国債が増えると金利が上がって破綻するよ!」


MMT「インフレしすぎない範囲ならどんどん借金してOK!
    金利は上がらないし、破綻もしないよ!」


日本政府は放漫財政の赤字続きで、一般会計だけ見ても借金は1100兆円を超えてしまいました。
「このままでは財政破綻は目前!」ということで、財務省は消費税などを増税し、国民も渋々従っています。

日本の借金が増えた

しかし、MMT論者は「自国通貨建ての借金は破綻しない」と言っています。
その考えが正しければ、日本は増税する必要もなく、国債を原資にした大胆な財政出動で景気対策を行うことができます。

だから「MMTを信じて緊縮財政を脱しよう!」という話が出てくるわけです。
もちろん、それが科学的に正しいのかは実証されていませんが。

MMTの成否を調べるためには、まずその理論を確認しなければいけません。
頭ごなしに批判せずに、それぞれの主張を見ていきましょう。

・お金は信用創造でゼロから作られる
・大量の国債を発行しても金利は上昇しない
・税金はお金の価値を認識させるために必要
・自国通貨建ての国債が破綻することはない
・財政赤字は気にせず財政出動してよい
・インフレ率が行き過ぎるようなら増税で調整する


・お金は信用創造でゼロから作られる

これは理論的に正しい。
私達は「企業が融資を受ける際は銀行預金から貸し出される」と思っていますが、これは間違い。
融資とは銀行が貸し出すお金を台帳に記載しているだけであり、いくら融資しても私達庶民の預金が減るわけではありません。
(預金準備率の制限は受けますが)

ペーパーマネーはデータ上の存在でしかないので、その気になればいくらでも書き換えることができます。
現実に世の中に出回っているお金の大半は融資で生じた借金(クレジット)であり、現金(キャッシュ)はごくわずか。
現代の経済は借金で成り立っていると言えます。

・大量の国債を発行しても金利は上昇しない

国債は借金なので、先ほどの融資と同様に信用創造でゼロからつくられます。
形の上では銀行に借りている(国民の預金が担保になっている)ことになりますが、国民の預金が消費されるわけではありません。

預金は減らないまま国債の分だけクレジットが増えるので、世の中に出回る資金量は増加します。
国債を発行するほど通貨は余るので、どちらかといえば金利は低下していくと考えられます。

長期金利チャート日本国債

・税金はお金の価値を認識させるために必要

MMTでは税金は財源というより、「通貨の使い道を国民に理解させる役割が大きい」とされています。
「借金で財政が成り立つなら、税金なんていらないじゃん!」とは行かないようです。

私達の生活において、日本円は絶対に必要というわけではありません。
その気になれば物々交換、アマゾンギフト券、楽天ポイント、ビットコインで賄うこともできます。
仮想通貨の決済が流行れば、誰も日本円を使わなくなる可能性すらあります。

しかし、日本政府が税金や年金の支払いに日本円を指定している限りは、そうもいきません。
納税の義務を果たすためには法定通貨がどうしても必要なので、誰もがその価値を認めざるを得ない。

税金の効果はそれだけではないと思いますが、確かにそういう役割もあるとは思います。

税金泥棒

・自国通貨建ての国債が破綻することはない

政府は自国通貨を自由に発行する権利があるので、いくら借金が積み上がっても返済不能になることはない。
日本は外貨建ての借金がほぼないので、国債が増えてもデフォルトしない。
ただし、戦争や資源の高騰などで供給力が極端に低下した場合はその限りではない。

一見正しい論理に見えますが、果たしてどうでしょうか?
色々反論もありますので、次回で詳しく考察したいと思います。

・財政赤字は気にせず財政出動してよい

デフォルトの危険がなく均衡財政を保つ必要もなければ、借金を原資に国家を運営して構わないことになります。
野党が政策を出す度に「財源は何?」と聞かれますが、国債で全て賄えるならその必要はありません。
むしろ消費税を撤廃し、積極的な投資で景気を回復させるべきでしょう。

もちろん、この理論に穴が無ければの話ですが。

・インフレ率が行き過ぎるようなら増税で調整する

いくらMMTが借金を問題視しないとはいえ、それは「無限に借金ができる」ということではありません。
マネーサプライが大きくなれば必然的にお金の価値は低下し、物価上昇を招きます。
なのでMMTはインフレ率を注視し、インフレが行き過ぎるようなら緩和を止めて税金で抑えることにしています。

現在の異次元緩和でも日本のインフレ率は2%に達していないので、まだまだ国債を発行する余裕があると考えられています。
その余裕分を減税や社会保障に回して経済を拡大させるのが、MMT派の主張になります。

ここまでMMTとそれを利用しようとする派閥の思考を解説をしてきましたが、どう思ったでしょうか?

増税せずに財源を確保できるなら、とても魅力的な提案に感じます。
しかし一方で、「そんな美味しい話が本当にあるのか?」と疑問に思うのも確かです。

そこで、次回から

・MMTで日本財政は破綻しないのか?
・MMTが見落としている重大な欠点


について考えてみたいと思います。
果たして、MMTは借金漬けの日本を救ってくれるのでしょうか?
エセ賢者としては、何か大きな落とし穴がある気がします。



⇒現代貨幣理論(MMT)で日本政府は財政破綻しない?→んなこたーない
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