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デフレとメタボはよく似ている - 貴方を幸福にするFXブログ

デフレとメタボはよく似ている

カツ丼食べて太ってから痩せる
太る必要なくね!? ( ノД`)

「大変!うちのおじいちゃんが特上カツ丼メガ盛りを食べてくれないの!」

「お前は老人になんちゅうもんを食わせてんだよ!?」


アホな会話ですが、現在の日本の状況をよく表していると思います。

当たり前のことですが、肉体が本来必要としている以上の食物を食べさせるのは有害です。
現代は飢餓に苦しむ人は大きく減り、先進国で餓死することは殆どなくなりました。
しかしその一方で、飽食による肥満が問題になり、メタボが急増しています。

日本生活習慣病予防協会によると、糖尿病有病者と糖尿病予備群は、いずれも約1,000万人と推計されています。
飢餓を克服し、コレラやペストを撲滅することはできても、糖尿病に対しては人間は殆ど無力なのです。

なぜ人間がこうも肥満に弱いかというと、自然界は飢えるのが当たり前だからです。

人類の発祥は200万年前ほど前と言われていますが、それから中世に至るまで食料が飽和している時代はありませんでした。
獲物が取れない、木の実が見つからない、あっても栄養価が低い。
そんな中では「太らないように注意する」よりも「空腹に注意する」方がよほど重要であり、飢餓に耐えるように肉体が進化しました。

それを的確に表しているのが、血糖値を操作するホルモン。
血糖値を上げるホルモンはコルチゾール、アルドステロン、カテコールアミン、グルカゴン、ソマトスタチンなど多数。
反対に血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません。

人間の肉体は血糖値を上げるのは得意でも、下げるのは不得意
空腹ばかりだったから、飽食に対する耐性を獲得しなかったわけです。

大貧民

経済もマクロな視点で見れば、需要と供給によって成り立つ一つの生き物と考えられます。
この日本経済全体が一人の人間だとしたら、それぞれの要素は次のように表すことができます。

需要→必要な栄養素、カロリー(空腹感)
供給→食物
お金→血流
GDP→食事の総量
人口→細胞の数


では、現在問題となっているデフレ・インフレとはどのような病気なのでしょうか?

古典経済学によると、一般に物価は需要と供給の関係で決まるとされています。
(生産コストの影響もあるが)

価格=需要/供給

デフレは価格の下落なので、需要に対して供給が大きすぎる状態を指します。
人間で言うなら、身体が欲しがっているより多くの食料が提供されている状態です。
インフレはその逆です。

需要<供給→デフレーション
需要>供給→インフレーション


需要よりも供給の方が大きいのがデフレ。
使うカロリーよりも摂取カロリーの方が大きいのがメタボ。

デフレに苦しんでいる日本経済は、メタボに苦しんでいる中高年と非常によく似ています。
なんとなくインフレがふくよかでデフレはやせ細ったイメージがあるかもしれませんが、実態は逆です。

太りすぎたダビデ像

昔は肥満に苦しむ人はあまりいなかったように、デフレで苦しむ国も滅多にありませんでした。
むしろ行き過ぎたインフレを抑えるのが、政府や中央銀行の使命でした。
しかし、近年は逆にデフレに悩む国の方が多くなっています。

デフレもまた、前提条件の変化によって生じた現代病です。

なぜ昔はデフレが少なかったかというと、単純に「供給能力が足りなかった」からです。
人々が食料や道具を望んでも、それを十分に満たすだけの生産性が当時はありませんでした。
先ほど述べたのと同じ、「飢えるのが当たり前の時代」ですね。

ところが蒸気機関が発明され、産業革命が起こると状況は一変しました。
化石燃料のエネルギーによって大量生産が可能になり、科学的手法により穀物の収穫量も激増しました。

需要は溢れていたので作った分だけモノが売れ、社会は急激に発展。
取引の増加により富が増え、人口も増加してさらなる成長のサイクルに入りました。
それがいわゆる経済成長です。

生産性が向上すれば消費が増え、それに応じて賃金も上がる。
このサイクルがずっと続けばいいのですが、現実は行き止まりに達してしまいました。

人間の成長過程

なぜ終わってしまったかのかは、もうお分かりですね?
供給が需要を上回ってしまったからです。

ご飯を食べるのは、お腹が空いているから。
モノやサービスが売れるのは、需要があるから。
消費が減って生産過剰になれば、売れなくなるのは当たり前。

マルクス経済学の「生産が価値を生む」という考えは、旧時代では確かに正しかった。
けれど、それが成り立つのは「人々が常に飢えており、潤沢な需要がある」という前提の話。
しかし、その前提は既に崩れてしまいました。

時代が変わっても、人類はそれに合わせてすぐに進化できるわけではありません。
人体が血糖値を下げるようにできていないように、供給過剰な経済状態に対する回答を持ち合わせていない。
だから、私達はデフレというメタボに苦しめられているわけです。
かつて米国を襲った世界恐慌は、人間でいう糖尿病のようなものなのかもしれません。

経済も動物と同じように自然に成長するものですが、当然成長は素体の伸びしろに依存します。
若く健康な子供なら栄養を与えただけ大きくなりますが、成長期を過ぎた中年に与えても肥満で健康を害するだけ。

現在の日本は人口が減り、成熟国家どころか高齢国家になり果てています。
その状態でアベノミクスを行うのは、メガ盛りのカツ丼をおじいちゃんに食べさせようとするお母さんと同じ。
消費税で需要を減らし、金融緩和で供給側の企業を肥大化させれば、デフレはますますひどくなるでしょう。

国が高齢化しているなら、需要に供給を合わせてバランスを取らなければなりません。
まともな医者なら、食事制限をかけて老後を安静に過ごすように指導するでしょう。

国家に寿命がないので、再び経済成長を目指すこともできます。
その場合は、まず細胞を増やして日本を若返らせなければいけません。

国家のアンチエイジングとは、要するに少子化対策です。
移民は他人から成熟した臓器を移植するようなものなので、効果は微妙かと思います。

社会福祉の予算は、全部若者の結婚支援と子育てに使いましょう。
高齢者や障碍者支援もひっくるめて福祉を拡大しようとすると、いくらお金があっても足りません。
古い細胞を大事にしすぎると、新しい細胞が育つのを阻害してしまいます。

若者を轢き殺す老人

日本の高齢化が止まらなければ、海外に出て需要を探すことになります。
先進国の多くは出生率が低下していますが、地球全体で見れば人口は増加し続けています。

東南アジア、アフリカ、南アメリカ、中国、インド・・・
需要が増える地域に貢献すれば、貴方の所得は増え続けるでしょう。

「人口が減っても経済成長はできる」

「デフレのせいでモノが売れなくなっている」

「収入が上がらないのは会社が賃上げをしないからだ」


このような戯言を語るエセ経済学者は沢山いますが、根本的に間違っています。
デフレは需要減少の結果であり、原因ではありません。
日本経済が縮小するのは生産者である大企業ばかりを優遇して、需要を増やす政策(特に少子化対策)をしないからです。

いくら公共事業を乱発しようと、需要の母体である消費者が減って経済が拡大することはありません。
(食事と下剤を繰り返してGDPを倍にすることはできるが)
無暗に体重を増やすのではなく、身体のバランスを考えた成長戦略を考える必要があります。

太りすぎな肥満猫

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コメント
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あっぱれ。わかりやすいです。いつもありがとうございます。

2020-04-26 16:42 | from 名無しもほどほどに

Re: タイトルなし

> あっぱれ。わかりやすいです。いつもありがとうございます。

できるだけわかりやすく説明するように心がけていますが、
それでも内容によっては難しいこともあると思います。
その時は遠慮なく質問してください。

2020-04-26 17:16 | from 幸福賢者

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