相場と出題者は絶対に正しい
2019-08-26|FXのカラクリ(初心者向け)

なんて難しい問題だ! (T_T)
FXはいわばクイズのようなもの。
もちろん資金管理ができているのが前提ですが、エントリーを極限まで単純化すればロングかショートかの○×クイズと変わりません。
普通のクイズは辞書を引くなりググるなりすれば正解がわかりますが、トレードは未来の話なのでその方法では答えが出ません。
だから私達はテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使し、概ね正解が導けそうな時だけエントリーします。
やるやらないはあなたの自由ですが、一つだけ覚えておいてほしいルールがあります。
それは正解は素直に認めなければならないということ。
クイズ番組で不正解になってからそれが覆ることはありませんが、間違えた人は案外それを認められないものです。
エセ賢者なんか自分が間違えるといつも、「別の解釈もできる」と言い訳を言っています。
クイズの設問に不備があることは稀にありますが、それでも正解は必ず決まっています。
定められた答えとあなたの回答が一致した時に、あなたは賞金を受け取ることができます。
仮にあなたが深読みしてより優れた回答を用意したとしても、それは不正解として扱われます。
FXもクイズと同じ。
あなたがFXの教科書を百冊買い、オシレーターやインジケーターを使って入念に未来を予測したとしても、実際のチャートが一致するとは限りません。
後に示された現実のレートとあなたの予想が一致した時に利益が出ます。
自分で勝手に答えを作ることはできません。
どんなに懇願しても、みのもんたは正解を替えてはくれません。
常にこちらが合わせるしかないわけです。

ドル円がゴールデンクロスしたから、ロングでエントリー。
暴落後に底打ちのサインが出たから、跳ねたところでエントリー。
あなたはそれが正しいと思っても、それが正解かはわかりません。
チャートはみのもんたのように思わせぶりな顔を見せるけれど、それが答えを教えてくれるわけではありません。
正解はファイナルアンサーの後にしか表れないのだから。
しかしながら、時間が来れば必ず正解が示されるのも確か。
あなたが賭けても、あるいは見送ったとしても関係なく、全ての投資家に対して平等にレートは表示されます。
マーケットの出す数字に曖昧さはない。
これが相場の冷酷さであり、公正さでもあります。
ブレイクアウトと思ってダマシに遭ったら、あなたは
「なんで思った通りに動かないんだ!?」
と怒りたくなるかもしれません。

けれど、その気持ちはぐっとこらえてください。
予想が外れた時に取る態度が、トレーダーとしての将来を決めるからです。
ブレイクアウトしなかったのなら、しないのが正解。
マーケットはあなたにそれを教えてくれているだけ。
別にあなたに損をさせようとしているわけではありません。
テストの採点をする先生は、「俺は減点がしたいんだ!」とは考えていませんよね?
はっきり×を付けることで、生徒が次に満点を取れるように正答を教えてくれています。
赤点だからといって、採点してくれた教師を恨むのは筋違いですよね。
マーケットは、ただシンプルに答えを示すだけ。
たとえそれが期待に反していたとしても、私達はその正しさを認めなきゃいけない。
予想に反してロスカットになったからといって、相場に怒りをぶつけるのは止めてください。
失敗した自分を責めたり、酒を飲んで忘れようとするのも止めてください。

あなたは確かに今回の答えがわからなかった。
しかし、正解は示されたのだから、これから学習すれば済むこと。
負けてからが、本当の勝負の始まりです。
もちろん、示されるのは正解の数字だけで、その算出過程も動いた原因もわかりません。
トレードの問題は一度きりで、全く同じ設問が出ることもありません。
けれど、トレーダーはここから学んで、次はもう少しマシな答えが出せるようにならないといけません。
過去問をこれでもかと復習して、自分の手法を進化させていかなければなりません。
エントリーが早すぎたとなら、もう少し待って押し目を拾う方がいいかもしれない。
サインが不十分だと思うなら、もっとエントリー条件を厳しくした方がいいかもしれない。
何が正しいはやってみないとわからないけれど、あなたが検証すればチャートは必ず成否を判定してくれます。
どんなFX名人も不確かな回答しかできない中で、相場だけは正しい答えを知っています。
トレーダーが成功するのに必要なのは自分の正当性を主張することではなく、相場の公正さを信じてそれに合わせる一種の信心深いさなのかもしれません。

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