みんなのクレジット事件の真相⑨ 崩壊するSL業界と立ち上がる投資家

今こそ集結の時! ( ̄^ ̄)ゞ
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みんクレは、火付け役に過ぎなかった。
みんクレ事件を皮切りに日本中のソーシャルレンディング業者で不正が発覚し、行政処分が相次いだ。
遅延や貸し倒れ、債権譲渡が次々に発生し、他のSL業者の利用者も対岸の火事では済まなくなった。
次第にSL大手のmaneoファミリー全体にすら飛び火し、最終的には安全な業者を探す方が難しくなってしまった。
・ラッキーバンク 担保評価の不正
・maneo(グリーンインフラレンディング) 資金の区分管理に問題、説明と異なる企業への融資
・トラストレンディング 公共事業関連事業で募集したが、実態のない架空の事業
・TATERU Funding 預金残高改ざん・水増し、見せ金
・キャッシュフローファイナンス 大量遅延
・クラウドリース 全ファンド遅延、maneoと連絡取れず
・ガイアファンディング リファイナンス不能で遅延
それらがみんクレの手口を真似たのか、同じようなスキームを使ったのか、あるいは全くの理由で営業を停止したのかはわからない。
ただはっきりしていたのは、いずれも投資家の資金を預かりながらそれを危険に晒していたということだ。
まさにSL業界の闇が噴出していた。
このままでは業界全体が信用を失い、沈没してしまう。

そんな混乱の中で、三つのサイトが立ち上がった。
レンダータウン、enjin、そしてアセットカフェだ。
①レンダータウン
SL投資家がリスクを防ぐために設立したコミニティーサイト。
各ソーシャルレンディング、クラウドファンディング業者毎に掲示板が設定され、投資家同士で情報交換が行われていた。
残念ながら荒らしなどもあり、現在は閉鎖されている。
エセ賢者も書き込みをしており、利用者の生の声を聞ける場であったために非常に残念に思っている。
②enjin(円陣)
集団訴訟プラットフォーム。
各金融業者の被害者が集まって弁護士に依頼し、集団訴訟を行っている。
マネオで100人以上、みんクレはなんと227人の被害者が参加している。
当初は掲示板の役割もあり、みんクレの実態や危険について多くの情報が記載されていた。
③アセットカフェ分科会
被害者の結集の場をつくり、みんなのクレジット被害者の会を設立。
弁護士、警察、消費者センター、マスコミ、専門家の方と連携し、みんクレ(スカイキャピタル)や白石伸生の刑事告訴を目指した。
現在は活動停止中との噂もある。
この三つに共通しているのは、投資家が中心になったコンテンツであること。
例えば金融業界なら金融庁やフィンマックがトラブルの解決や調停を担うが、それらは公共機関や企業が主催するサービスであり、どちらかといえば業者寄りの組織と言える。
一方でこの三者はいずれもSLで損失を被った投資家自身が主導しており、情報交換や訴訟についての議論が盛んに行われていた。
フィンマックは苦情程度は入れてくれるが、基本的に業者を罰するようなことはない。
顧客が返金や刑事罰を要求していくなら、投資家は自ら訴訟に動くしかない。
みんクレだけならまだしも既存のSL業者の半数で問題が発生し、それ以外の業者についてもいつ支払いが停止するかわからない恐怖。
そんな中で投資家が結束し、係争に動くのは自然な流れだっただろう。
これらのサイトを中心に被害者が動いていくなら、どこかの猫が思いつきで作った被害者の会も既に用済みなのかもしれない。
会員制の閉じた掲示板よりも、公の場で広く議論していく方が良い方向に進むに違いない。
本当にそう思っていたのだが、現実はそんなに甘くはなかった。
被害者の結束と集団訴訟への動きを易々と見逃すほど、奴等は優しくはなかった。
そして、執拗な妨害と脅迫を受け、私達は道標を失うことになる。

陰湿な嫌がらせの内容については次回。
次の話⇒みんなのクレジット事件の真相⑩ レンダータウンはなぜ閉鎖したのか?
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