ギブアンドテイクな世界で「いい人」が損する理由
いくらあげても満足してくれない!
人生は因果応報、ギブアンドテイク。
他人に与えたものがいつか自分に返ってくる。
だから、どんどん他人に与えた者が最終的に裕福になる。
これは一見正しそうに思えるし、実際にそれで成功している人もたくさんいます。
アマゾンのジェフ・ベゾスもマイクロソフトのビル・ゲイツも、社会に利便性をもたらした代わりに自らも巨万の富を得ています。
しかし、親切な人がみんなお金持ちになっているとは限りません。
むしろ仲間のために働いている人ほど貧乏くじを引かされ、苦労していることもあります。
あなたの会社や友人にも、「貢献しているのに貧しい」という人はいませんか?
その理由は、ギブアンドテイクの関係において人間は三種類に分類されるためです。
さて、あなたは次のうちのどれに該当するでしょうか?
①ギバー(与える者)
自分から進んで他者に施す者。
物をプレゼントしたり、親切にしたりするのが大好き。
最も成功者が多く、同時に最も落伍者が多いタイプと言われている。
要するに両極端。
②テイカー(受け取る者)
クレクレ君。
他人から奪うことをいつも考えていて、もらっても返すことはない。
トレードのようなゼロサムゲームには強いけれど、チームワークが必要な仕事とは相性が悪い。
競争に勝てば大きな富を得るが、同時に恨みも買いやすい。
募金詐欺やブラック企業の経営者によく見られる。

③マッチャー(バランスを取る者)
貸し借りをきっちり清算したがる人。
与えたことには見返りを期待し、もらったものには返礼を心掛ける。
日本人は全体的に受け身で、お礼はするけど自分からは動かない人が多い。
下位に落ちることもないが、上位になることもない。
一般的にはマッチャーが多いとされますが、インターネットの世界では情報はタダだと思っているテイカーをよく見かける印象。
単に支援募集や詐欺で悪目立ちする人が多いだけかもしれません。
世界に名だたる大企業の創業者は大抵ギバーであり、自身の製品やサービスを世界中に配ることで大成しています。
なので「ギバーは成功する」と考える人が多いけれど、実際はちょっと違います。
ギバーが報酬を得られるのは、相手がギバーかマッチャーの時です。
相手がテイカーであれば、与えたところで返ってきません。
募金詐欺にお金を入れても、あなたの懐が痛むだけ。
あなたの知人に頼まれた雑用を引き受けて損をしている人はいませんか?
あるいはあなた自身が努力に見合った報酬を受け取っていないことはありませんか?
だとしたら、その仕事は見直した方がいいかもしれません。
テイカー奪うことでしか生きられないので、常にギバーを探しています。
ZOZO前澤社長や青汁王子のようにSNSでプレゼント企画をすれば、膨大な数の獣が群がってきます。
それがテイカーの生存戦略なので、自然の摂理に文句を言っても仕方ないのですが。
きちんと利益を上げて分配する企業に投資すれば儲かるし、株主を裏切る企業や詐欺案件に投資すれば損しかしない。
投資家として考えれば、当然の結果ですね。
「与えたものが返ってくる」はこの世の真理ですが、肉食獣を相手にすれば食われてしまうのもまた真理です。
報酬も対象も明確にしないギバーは、童話の『幸福の王子』のようにみすぼらしい姿になり果ててしまうでしょう。
もちろん、本人が良ければそれでいいのだけれど。
ギバーとして成功するためには相手を選んでビジネスを行い、成果に対する正当な報酬を受け取らなければなりません。
テイカーを避けて大多数のマッチャーに貢献し続ければ、あなたの収入はどんどん増えていくでしょう。

ちなみにエセ賢者も本質的にはマッチャーであり、YouTubeやブログにコメントが付かないとやる気を失います。
人は誰しも見返りを期待する生き物なので、ネットで応援したい人を見つけたら積極的に高評価やコメントをしてあげましょう。
応援者がいないコンテンツは必ず衰退します。
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