MMTに騙されるな② 国債発行は財源にならない

出さなくていいよ! ( ノД`)
「税は財源ではない」→大嘘
「日本政府の信頼が円の価値」→大嘘
反緊縮(財政リフレ派)の中にはこういった宗教を信じている方もいますが、そんなことはありません。
造幣局が1万円を発行したところで、それ自体に価値はありません。
なぜなら、お金の価値は市場が決めるからです。
通貨の価値は相対的にしか決まらない。
少なくとも私達FXトレーダーはそれを理解しているはず。
例えば八百屋でリンゴを買った時、日本円とリンゴの相対的な価値が決まります。
百円でリンゴを買ったなら、
リンゴ=100円
一見日本円を基準にリンゴの価値が決まっているように見えますが、逆転させても成立します。
1円=0.01リンゴ
1円の価値はリンゴの1/100なんですね。
同じようにうまい棒を買っても、タクシーに乗っても、米ドルと両替しても、それぞれの取引で価値が相対的に決まります。
うまい棒=10円
タクシー初乗り=700円
米ドル=100円
店長=93円

交換価値に絶対的な基準はありません。
こういったありとあらゆる取引が積み重なって、日本円の総合的な評価が定められています。
あなたがスーパーや通販でを円を使うことで、通貨の価値が決まっているのです。
「通貨は政府が保証しているから価値があるんだ」
と思い込んでいる人もいますが、それは嘘っぱちです。
ビットコインのように国家の保証がない暗号通貨も、円や米ドルとの取引で為替レートが決まります。
取引のない仮想通貨は全て無価値です。
日本円だって、無人島に持っていけば価値を失います。
貨幣自体に価値はありません。
市場とリンクすることで、それと交換できる商品やサービスの価値を反映しているだけです。

仮にMMT派の言う通り100兆円の赤字国債や政府紙幣を発行したとしたら、市場はそれを考慮に入れて日本円の価値を再設定します。
為替市場は円の下落を予想して、先物で円売りを行うでしょう。
円安になった分だけ、100兆円の価値は小さくなります。
実際に政府が公共事業や年金の給付、軍事費で支出を行えば、その分だけ円の価値は希釈されます。
さらに円の価値が下落したことで、国民が既に持っている貯金の価値も下落します。
実際には資産税を課したのと同じ結果になります。
増税と通貨発行は本質的に同じ。
どちらにせよ政府は国民に命令して、国内の資源を分配することしかできません。
反緊縮の言うように大量の国債を発行できたところで、国民に重税を課して再分配しているのと変わりません。
「お金を刷れば国が豊かになる」
なんてことは絶対にない。
政府には価値を生み出す能力がありません。
付加価値を作り出して国民を豊かにすることができるのは、民間企業の創意工夫だけです。
増税や国債発行によって政府が経済をコントロールする社会主義・共産主義は、将来的に必ず産業の衰退を招きます。
減税で国民に資源を返し、生産性の向上を目指しましょう。

第三話⇒MMTに騙されるな③ デフレは悪くない
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