最悪の失業率でも株価が上がる理由
2020-05-14|負ける理由(真実を知りたい貴方へ)

本当にそれでいいの? (T_T)
4月の米雇用統計は戦後最悪の結果でした。
失業率は14.7%。
米雇用者数は2050万人の減少。
リーマンショックでも2年間で870万人程度の失業なので、コロナショックの経済的打撃の大きさが伺えます。
恐るべしコロスケ。
とんでもない発表でさぞ株価や為替も下がると思いきや、全然そんなことはなし。
逆に米株やドル円は上がってしまいました。
「なんでこんなボロボロなのに下がらんの!?
ちっとは下がりやがれ!」
こんなショート賢者の悪態が聞こえてきそうです。
なぜ悪い結果で株価が上がるのでしょうか?
それは、相場は未来を見るものだからだと思います。

失業率は14.7%は確かに高いけれど、予想の16%はよりは良い数字です。
雇用者数2000万人減少は、毎月発表されている失業者の人数を累計すれば事前にだいたいわかること。
他国の事情を知らない日本人はともかく、現地の米国人にとって驚くような数字ではありません。
パンデミックによる事業の不振や失業があらかじめ織り込まれたからこそ、2月~3月のニューヨークダウは大暴落しました。
予想通りのことが起きても、今更相場は動きません。
むしろ不確実性が消えた分だけ、安心感が強まるかもしれません。
この先の株価・為替を動かすのは、今のボロボロな実態経済ではなく、これから先の見通しです。
ロックダウンを解除して、経済が再開するか。
感染爆発が起こって、再度封鎖に追い込まれるか。
失われている需要が回復して、原油価格が上がるか。
米国がマイナス金利を導入して、世界中から金利が消えてしまうのか。
投資家は常に未来を見て、何に投資するべきか考えています。
過去の数字に拘泥していても何も得られません。
不確かな未来に対して複数のシナリオを立て、それに合わせて投資プランを構築しましょう。

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