三つの基軸通貨がもてはやされる時代
2020-05-18|FXのカラクリ(初心者向け)

ダメなんだよ!( ノД`)
「現代の基軸通貨は何?」
もちろん米ドルですね。
世界の覇権国家であるアメリカの通貨。
FXをやってる人なら即答できると思います。
しかし、エセ賢者は「基軸通貨は一つではない」と思います。
確かに為替市場において、USDが基軸通貨なのは間違いない。
けれど、仮想通貨市場や商品市場においてはどうでしょうか?
それぞれの分野には、それぞれの基軸通貨があると考えます。
・為替市場
基軸通貨:米ドル
ローカルカレンシー:ユーロ、円、ポンド、フラン、豪ドル、NZドル、中国元、トルコリラ、南アフリカランド・・・
・仮想通貨
基軸通貨:ビットコイン
アルトコイン:イーサリアム、リップル、ネム、ライトコイン、リスク・・・
・貴金属
基軸通貨:ゴールド
その他レアメタル:銀、プラチナ、パラジウム・・・
基軸通貨は恒星系における恒星のようなもの。
米ドルが太陽なら、日本円は地球のような惑星に相当します。

一応企業は法の上で対等なので、株式市場に単独のトップはいません。
敢えて言うなら米国のGAFA(+マイクロソフト)、日本株ならファーストリテイリングなど日経225銘柄が該当するでしょうか?
各市場には最強のボスがいて、それを中心に取引が行われています。
為替なら米ドルを中心に他通貨が売買され、暗号通貨ならビットコインを介してアルトコインが売買されます。
ランドとリラ、リップルとネムのようなローカル同士の取引はまずありません。
リーダーのビットコインが上がれば暗号資産全体が上がるし、下がれば他もだいたい下がります。
ゴールドが売られれば、その他のレアメタルもだいたい売られます。
細かな例外はあれど、どこの市場も一蓮托生。

近年の市場において顕著なのは、基軸通貨が極端に強いということ。
1位ばかりが注目されて、2位以下がやけに冷遇されています。
「2位じゃダメなんですか?」
↓
ダメです
QE3の終了からずっと、為替市場は米ドル高です。
2ドルインデックスは2015年から2020年で、80→100ぐらいに上がっています。
10年前の豪ドルは米ドルとパリティ以上でしたが、今は7割の価値もありません。
ビットコインもひたすら上昇して100万円前後で推移していますが、他のコインは鳴かず飛ばず。
イーサリアムで2万円、XRP20円、ネムに至っては4円程度。
大抵の草コインは無価値になっています。
コロナ後の金融緩和の影響で商品先物は堅調ですが、ゴールド以外の商品はいまいち値上がりしていません。
かつて金と同等以上に高かったプラチナは金の半分以下の価値に。
金銀比価は100倍を超えて、人類史5000年の中で最高の水準になっています。
猫賢者の若い頃は金:銀=1:5で交換できたのに。

米ドル。
ビットコイン。
ゴールド。
GAFA。
これらのメインプレイヤーに資金が集中し、その他の有象無象は見向きもされないのが現代の投資傾向。
勝ち組と負け組の格差が開いているのは、サラリーマンの世界だけではないようです。
あなたは既に上がった株や通貨を避けて割安なものを探しているかもしれませんが、それが今の相場環境にマッチしているかは少々疑問です。
資金が一極集中するトレンドにおいて、ただ安いからといって本丸から外れを狙ってもたいしたリターンは見込めないかもしれません。
果たしてこのまま格差は開いていく一方なのでしょうか?
それともいつか脇役にも目が向けられて、逆転する未来もあるのでしょうか?

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