【アランの幸福論】 幸せになるのは権利か義務か

義務が増えてた!?
「私には幸せになる権利がある!」
多くの人はそう思っていますが、哲学者のアランによるとそれは正しくないそうです。
アランは言いました。
幸せになる権利なんかない。
あるのは義務だと。
私達は自分のためだけでなく、周囲の皆のために幸福にならなければいけません。
なぜ周囲のためになるかというと、人間(と猫)にはミラーニューロンがあるからです。
ミラーニューロンとは、他の個体を見てその行動や感情を写し取る能力。
例えば怒っている人が近くにいれば、あなたも怒りたくなります。
悲しんでいる人が近くにいれば、あなたも悲しくなります。
葬式で皆が泣いている時に、一人だけ笑うことはできないでしょう?
同様にあなたが不機嫌でいれば、あなたの同僚や家族も上機嫌になることはできません。
皆が楽しく日々を送るためには、あなた自身が楽しくなる必要があるわけです。

ただ、義務というのは意識せずに達成できるものではありません。
・勤労の義務
・納税の義務
・教育を受けさせる義務
・ウサギにマスクを着ける義務
どれも簡単に果たせる義務ではありませんね。
成し遂げるには、それなりの努力や根気が必要です。
しかし、不可能なことは義務にはなりません。
「エベレストに登る義務」や「子供を百人産む義務」が憲法に記載されていたら、確実に暴動が起きるでしょう。
義務になっているということは、「誰でもちょっと頑張れば果たせる」という証拠でもあります。

人間は基本的にネガティブな生き物なので、放っておくと嫌いなものや将来の不安に注目して勝手に不幸になってしまいます。
マイナス思考の猫賢者は、気が付くといつも不平不満を垂れ流しています。
幸せになるためには、そこを少し意識して変えていかなればなりません。
マイナスな面に向く視線をプラスな側面に向け、自然と口からこぼれる愚痴を抑えなければいけません。
常に自分の発言に気をつけ、できるだけポジティブな言葉を使っていかなければなりません。
少し大変ではありますが、勤労や納税に比べれば難易度は低いでしょう。
これまで国民の義務を果たしてきたあなたなら、きっとできるはず。
この義務を果たす自信が全くなかったエセ賢者は、義務を果たせるように幸福賢者を名乗ることにしました。
名前に幸福が入っているのだから、幸せでないわけがない。
私が幸せにならずに他の人が幸せになるわけがない。
だからエセ賢者が本名なのに、エセ賢者は幸福賢者なのです。
あなたも義務をまだ果たせていないなら、ここで宣言してください。
今この瞬間に「幸せになる」と誓ってください。
「幸せになるぞ!」
「幸せになってやる!」
「幸せになるんだ!」
多少ヤケクソでもいいので、口に出してみてください。
たとえ一瞬でもあなたが笑顔になれば、ミラーニューロンを通じて人々にポジティブなオーラが伝搬します。
それが家族に伝わり、さらに近所に伝搬して、いずれ世界に広がって人々が笑顔に包まれるでしょう。
⇒ミラーニューロン 貴方の想いが世界に響きますように
