猫投資家はなぜトレードルールを守れないのか?
社会のルールを守れなかった・・・ (;д;)
トレードルールも社会のルールも全く守れない、前科36犯のエセ賢者です。
トレードルールの厳守のは、投資家としての必須事項。
うっかりルールを破れば、とんでもない損失を被ることもあります。
エセトレーダーも1000万回ぐらいルールを無視して、ボコボコにやられてきました。
エントリータイミングはまだなのに、値ごろ感でロングしたり・・・
損切りしたくないから、ストップを下にずらしたり・・・
ナンピンを繰り返して、ハイレバになったり・・・
ルール通りにやってればそんな酷いことにはならないはずなのに、つい出来心で余計なことをして損害を膨らませてしまいました。
トレーダーなら、誰しも同じような経験があると思います。
なぜなら、脳の仕組み的に頭の中のルールは固定できないからです。
そもそも、
「意志が強ければルールを守れる」
という考え自体が、非現実的な思い込みです。
例えば、私達は通勤や食事といったルーチンをルール化していますが、知らないうちにルールは流動しています。
「玄関を出る→電車に乗る→国道を進む→会社に入る」
みたいな大まかなパターンは決まっていても、気まぐれで経路や手段を変更して、上手くいったらルールを書き換えています。
状況に合わせて対応し、試行錯誤しながら最適解を探すのが人間の性質です。
トレードも同じで、脳内にインプットされたルールは固定化されていません。
きちんと決めたはずのトレード手法も変更可能な状態にあり、記憶から引き出して実行する度にアレンジが加わります。
おそらく「ルールがあるのに破った」ではなく、「無意識のうちにルールを変えていた」という認識が正しい。
そもそも人や猫は、臨機応変に対応するように設計された動物。
脳内のルールは揺らぎやすい状態になっているのだから、毎回同じ行動を取ることは不可能です。
できないものはできないんだから、意志の力で解決しようとしてはいけません。
しかし、トレードルールは通勤ルートのように、コロコロ変えていいものではありません。
脳内の情報が流動するからといって、いつも本能に任せていたらあっという間に破産してしまいます。
どうすればルールを固定して、安定したトレードができるのしょうか?
その方法は、意外と簡単。
ルールを明文化した、印刷した紙を手元に置いておくことです。
脳内に刻まれたデータは常に変化していますが、紙に書いた文字は変化しません。
明文化されたトレード手法を見ながらそれに沿って行動すれば、あなたがルールを破ることはありません。
PCを持っているなら、エクセルにトレード手法の要点を書き出しましょう。
書き方はあなたの自由ですが、最低でもこのくらいの要素は決めておかないといけません。
<エセトレーダーの例>
・名称: 暗号通貨急落時逆張り
・対象銘柄: ビットコイン現物
・数量: 総量0.5BTCで分割
・エントリーポイント: レジスタンスより100万円下から分割指値
・リミットポイント: 急落からの半値戻し
・ストップポイント: 資金の20%でロスカット
最初のうちは紙に書かれた指示を見ながら、ルール通りの作業を心掛けましょう。
何度も反復してある程度刷り込めば紙なしで遂行できるようになるでしょうが、知らず知らずのうちに変わっていないか定期的に確認しましょう。
素人は頭の中でルールを作ってコロコロ手法を変えて、結果を脳内だけで処理してしまいがちです。
それだと正確なトレードはできないし、失敗しても何が悪かったのかわからず、反省すらできません。
どんな銘柄を、いつ、どれだけトレードするのか。
それを行ったら、どういう結果になったのか。
方法と成績を書き出して、正しく検証しましょう。
ちなみに、プロのディーラーは上司に監視させて、ルール違反は強制的にロスカットさせているそうです。
ルールを守れない人は、家族に頼んで罰を与えてもらうのもいいかもしれませんね。
決して、『意志の力』や『思考力』といった曖昧なものに頼ってはいけません。