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物価の安定と雇用の最大化は両立しない - 貴方を幸福にするFXブログ

物価の安定と雇用の最大化は両立しない

アベノミクスは給料を減らした
雇用は増えても実質賃金は・・・(;д;)

どうも、いくらインフレになっても失業から抜け出せないニート賢者です。
雇用対策なんて利権の温床にしかならないんだから、マジで止めてくれ。

米国の中央銀行であるFRBは、二つの使命を果たすために金融政策を決定しています。

①物価の安定・・・インフレの抑制
②雇用の最大化・・・失業率の低下


通貨に関係する物価はともかく雇用の責任を中銀に押し付けるのはおかしな気もしますが、失業率を下げるためにマクロ政策(金融緩和)が行われています。
はっきり言ってしまえば国家が就業を管理するのは社会主義の誤った考えなのですが、国民の支持を受けたいケインジアン・リフレ派が景気対策のために中銀を悪用し続けているのが現状です。

完全雇用で物価が安定しているなら一般庶民にとって万々歳ですが、現実にはそう上手くはいきません。
なぜなら、この二つの目標は矛盾しているからです。

①物価を安定させる→利上げする→お金が減ってインフレ率が下がり、倒産や失業が増える

②雇用を増やす→利下げする→お金が増えてインフレ率が下がり、実質賃金の低下で失業が減る

インフレ率を下げようとすれば、失業率は上がる。
失業率を下げようとすれば、インフレ率は上がる。
この二者はトレードオフなので、両立はまず不可能です。

FRBが上手い具合に金利を調整すれば短期的に良い塩梅になることはありますが、常に脈動し続ける経済がそこで止まるようなことはあり得ません。
振り子が右側に大きく振れてまた左側に戻るように、インフレと失業を繰り返すことになります。

振り子

コロナバブルはまさにその典型で、日米欧が異次元的な金融緩和・財政出動を行ったことによって低失業・高インフレに大きく振れてしまいました。
現在パウエルは右(インフレ)に傾いた振り子を左(失業)に戻すために、強烈な金融引き締めを行っています。

巷では「米国経済は強いからノーランディング可能だ!」などという意見も出ていますが、まず無理でしょう。
高インフレ・低失業が続くなら金融引き締めが足りないということなので、さらに利上げを続けなければいけません。

かつてのFRB議長であったポール・ボルカーは20%まで金利を上げて、米国の雇用を破壊することで1970年代のスタグフレーションを終わらせました。
現代の米国の財務状況で同じことができるとは思いませんが、少なくともインフレが落ち着くまでパウエルは高金利を維持するつもりでしょう。

仮に金利が10%になったとしても、現在の債務者がすぐに破産するわけではありません。
各ローンに新しい金利が適用され、債務者が借り換えを行ってから影響が出てきます。

米国はコロナ対策として三度も給付を行いましたが、その貯蓄も既に底をついています。
インフレで生活に困った消費者はキャッシングに頼り、ローン残高は過去最高に膨らんでいます。

このまま高金利が続けばその利息は毎日積み重なり、無計画に借金をした者達はいずれ破産するでしょう。
企業の業績も悪化して自転車操業で繋いでいた企業は倒産し、ジャンク債の破綻や株価の下落に至るのは目に見えています。

借金する時点で無計画

莫大な借金を抱えたまま金利を上げるなら、債務者の破産なしに軟着陸することは不可能です。
ボルカーの意思を引き継いだパウエルは引き締めを断行し、インフレ鎮静化と引き換えに多くの失業をもたらすことになります。

日本は「まだデフレ脱却してない」とか「賃金上昇を伴うインフレが必要」といった小学生以下の幼稚な詭弁で出口戦略を否定していますが、それは日銀が『物価の安定』という使命を放棄しているということになります。
このまま異次元緩和を継続すれば、円安インフレで国民生活は破壊されます。

一方で行き過ぎた円安に耐えられなくなって金利を上げれば、アベノミクスバブルが崩壊して景気は急転直下します。
ゼロ金利に慣れ切ったゾンビ企業は資金繰りができなくなって倒産し、失業率は急上昇するでしょう。

ゾンビ企業の割合

『物価の安定』『雇用の最大化』という中銀の使命は本質的に矛盾しているので、安定的に達成することはできません。
怠惰な失業者を救うために行われた景気刺激策の分だけ消費者はインフレに苦しみ、引き締めた際に起こる不況によって再び失業することになります。

首相が替わっても総裁が替わっても、これまでに積み重ねた借金とその返済から逃れることはできません。
失業という個人の問題を社会全体に押し付ける愚かなリフレ政策を止めない限り、何度でも悲劇は繰り返されるでしょう。

ひとまず注目すべきは、3/10の日銀会合と米雇用統計。
インフレと失業率を見て、日米の中銀総裁が金融政策をどう変更するか。

利上げを進めれば金融崩壊が早まり、据え置けば問題は先送りにされてそのまま円安インフレが進行します。
リフレ王が10年間バラまき続けてきた爆弾に着火するのか、あるいは植田新総裁に丸投げするのか、最後の決断を見せてもらうとしましょう。

まぁ、彼にそんな漢気があるとは思えないし、期末の企業決算にも絡むので、現状維持で後任に放り投げる可能性の方が高いとは思いますが。

⇒日銀を破綻させる三つの方法

リフレ王黒田日銀総裁
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反緊縮と思考が似てるな。どちらも単細胞。

ツッコミどころが多すぎるが、今回は一つだけにしてやろう。

> ゼロ金利に慣れ切ったゾンビ企業は資金繰りができなくなって倒産し、失業率は急上昇するでしょう。

複雑怪奇な現実世界を、「ゼロ金利でゾンビ企業が増える」とモデル化するあたり、反緊縮と思考が似てる。

2023-03-09 19:14 | from 匿名

Re: タイトルなし

ストロー君の見当違いなツッコミも相変わらずだね。
長年のゼロ金利でゾンビ企業が増えてるのは純然たる事実だから、記事内のグラフを見てよく考えなさい。

金利が正常なら利益を生めない企業は自然に淘汰されるが、強制的に金利を引き下げた状態では生き残ってしまう。
そもそもゼロ金利自体が会社の資金繰りを助けて倒産を先延ばしにする措置なので、当たり前のことでしかないのだけど。

2023-03-09 19:31 | from 幸福賢者

自分が社会主義国家に住んでるとは今まで思ってなかった。周りも見ても、自分で何をしようとしてる人はいなくてお上が金を配ることだけの選挙してる。
アメリカは金利を上げて苦しんでますが、日本はぬるま湯でゼロorALLですが、社会主義では資本主義に負けます。
市場に国家は負けるからです。

中銀が矛盾を抱える点、勉強になりやした。

2023-03-10 11:17 | from プァブル

Re: タイトルなし

はい、社会主義では資本主義に勝てません。
リフレ派は「デフレが悪い」と言って責任転嫁していますが、日本を貧しくしているのは彼等が進めるバラマキ政策です。
米国が何度も引き締めを行って少なからずツケを払ってきました一方で、日本はずっとゼロ金利でぬるま湯に浸かってきました。
いずれぬるま湯から出た時、日本人は外の寒さに耐えられないでしょう。

2023-03-10 11:29 | from 幸福賢者

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