情報収集をやりすぎるとショーターになってしまう
2023-07-02|負ける理由(真実を知りたい貴方へ)

心配しすぎだよ! ( ノД`)
どうも、もうすぐ世界が滅亡するのではないかと心配でたまらない杞憂賢者です。
明日ロシアと中国が攻めてきて、米国のスーパーバブルが弾けて、空から巨大隕石が落ちてくるんだ・・・
恐怖指数が近年の最低値を更新てどんどん株価が上昇している楽観相場が続いていますが、その一方で個人投資家は空売りを重ねて大損しています。
日経インバースを買ったり、ドル円・クロス円のショートをガチホしたりして、何千万という含み損を抱えている人もいますね。
爆損しているショーターは、トレンドもわからないド素人・・・
・・・と思って見ていたら、意外と相場歴の長い熟練者が熱心に空売りをしていたりします。
むしろ投資の経験がない新規参入者は、すんなりバブルに乗って一山当てています。
なぜ知識ゼロのド初心者は素直にロングしているのに、それなりに投資に精通している玄人がショートしてしまうのか?
それは人間が悲観的な情報に注目しやすい生き物だからだと思います。
例えば、次のようなニュースの見出しがあった場合、あなたはどちらを観ますか?
①上野動物園でパンダの赤ちゃん誕生!
②北海道で大地震!首相が死亡!

安倍首相のクローンには興味がないのでケモナー賢者はパンダの赤ちゃんを選びますが、普通の人は大地震の方にが気になりますよね。
人間は生存を維持するためにリスクを重視するようになっているので、ポジティブな情報よりネガティブな情報が優先されます。
視聴数を稼ぎたいテレビ局やYoutuberは、ネガティブな情報を率先して発信。
相場で生き残りたい投資家は、テレビやネットでネガティブな情報を収集。
この二つがかみ合って、投資家の頭の中は危険な情報でいっぱいになってしまいます。
「ロシア戦争が激化して、インフレが悪化するんじゃないか?」
「米国の利上げで、バブルが崩壊するんじゃないか?」
「日銀が緩和を止めて、日経は暴落するんじゃないか?」
↓
「よし、売ろう!」
ニュースに敏感な投資家はこのような発想で空売りを始め、結果的に踏み上げられていきます。
一方で参入したばかりの素人はろくに調べもしないので、流れに沿って買いで利益を出します。

もちろん投資をする上でファンダメンタルズを知るのは大切なことですが、私達が目にする情報にはバイアスがかかっていることを忘れてはいけません。
多くの場合情報の発信者は過度に悲観的で、それを受け止める側もネガティブな部分ばかり選択しがちです。
かつて「月足MACDがゴールデンクロスしたらレバナスを買え!」と言っていたレバナス1本リーマンは、米国株崩壊の情報に憑りつかれて、実際にゴールデンクロスした今でも毎日暴落煽りを続けています。
世の中に氾濫するネガティブな情報を集めすぎたのか、それとも世界恐慌を煽った方が視聴者が集まると学習したのか。
確かに現代社会は様々な問題を抱えていて、いつか爆発してリーマンショックやコロナショックのような悲劇が繰り返されるのは間違いありません。
しかし、それを受け止めてどう解釈するかは市場参加者次第であり、いつどのように表面化するのかはその時にならないとわかりません。
エセ賢者を含めあらゆる発信者は命を守るために悲観的な情報を優先的に伝えてきますが、決してそれを鵜呑みにしないように。
いずれ地震や暴落が起きた時に備えておくのは大事なことですが、いつ起きるかもわからない暴落に期待して空売りコストを支払い続けるのはあまりにも非効率です。
全ての情報にはネガティブバイアスがかかっていることを踏まえて、正しくリスクを取捨選択してください。
⇒対策というのは本当に全く役に立たない

- 関連記事
- Genre:株式・投資・マネー
- Thread:FX為替相場、株式相場を語る