Youtube動画で投資を勉強すると金融リテラシーが下がる

信じていいの！？　(°_°)

どうも、毎日20時間Youtube動画で投資の勉強をしているエセ賢者です。
インフルエンサーの言う通りにトルコリラ、クレディスイス、ベアナスを全力買いしたんですが、いつになったら上がりますかね？

人気Youtuberの高橋ダンは「日本人の金融リテラシーを向上させるために毎日投稿してマース」とか言ってますが、動画をいくら観たところで金融リテラシーは上がりません。
むしろ逆に下がるんじゃないか、というのが猫賢者の見解です。

金融リテラシーの向上とは経済的に自立し、お金に関する正しい知識や判断力を身に着けること。
高橋ダンが登場してから日本人の投資成績が向上したり、金融詐欺に騙される人が減ったかというと、全くそんなことはないでしょう。

巷で逆神と言われるように、彼を支持して投資を始める人は多くても、その予想はろくに当たらない。
ソフトバンク、トヨタ、トルコリラなど、思いっきり外して被害者を増やし続けています。
毎日暴落や暴騰を煽りまくることで日本人のリテラシーが向上するとは、全く思えませんね。



「予想が当たるかはともかく、市況や相場の解説はリテラシーの向上につながるのでは？」

という意見もあるでしょうが、それもどちらかというと逆効果なんじゃないかと思っています。

確かに株式や債券の仕組みを知ることは大事。
日銀やFRBがどのような政策を行っているかを知れば、大まかなお金の流れを把握することができます。

けれど、その勉強がすぐに投資成績に結び付くかというと、やはり違うと思います。
「利上げなら株は売りだ！」みたいに素人が中途半端な理解で相場に手を出せば、それこそ大火傷してしまいます。
実際Youtuberに乗せられて日経やドル円のショートを持った人は、この円安で大損しているでしょう。

投資動画を観ることであなたがどれだけの知識を吸収するかはわかりませんが、少なくとも「俺はたくさん勉強したんだ！」という自信は付きます。
専門用語はよくわからなくても、内容は右の耳から左の耳に通り抜けても、動画を観た時間は蓄積されるので、あなたの中にはなんとなく理解したという実感が残ります。
講義で居眠りをして教授のお情けで単位をもらったとしても、大学に通った期間だけ学習した気になるのと同じです。



動画には確認テストがないので、聞いたことを本当に理解したのか知る方法はありません。
実際に相場でポジションを取った時、勝てるという保証もありません。
なのに、「元ヘッジファンドマネージャーに投資を学んだ」という驕りが生まれてしまうのです。

投資チャンネルを観ていない素人は知識がありませんが、知らないものに手を出さないので損もしません。
投資チャンネルの視聴者はなまじ知識があるために危険な商品に手を出し、生兵法がたたって大怪我します。

この場合、金融リテラシーが高いのはどちらの方ですかね？
付け焼刃で猛獣の住まう魔境に挑んで食い殺される視聴者より、余計なことをしない素人の方がリテラシー高いと思うんですが。

知識は単に目と耳で取り入れるだけでは意味がなく、自分の手を動かして成功と失敗を繰り返すことで初めて実力が付きます。
動画はあなたに相場のウンチクを与えてはくれますが、あなたが自分からそれを検証しなければ、稼ぐ力は全く身に付きません。

実力もないくせに長時間勉強したという自信ばかり膨らませていたら、インフルエンサーの用意した罠に嵌め込まれるだけですよ。

⇒投資系Youtuberの動画を毎日観ていると確実に破産する理由