BRICSプラスの脱ドル化は米国を破滅させるか
2023-09-21|経済を考える

悪行の報いか!? (つД`)ノ
どうも、権力をかさに横暴の限りを尽くしてきたジャニーズ賢者です。
さんざん調子に乗ったツケは、後から払うことになるんやな・・・・
2000年以降急速に発展してきた新興国、BRICSプラスが脱ドル化に向けて足を進めています。
<BRICSプラスの構成国>
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国
エジプト、メキシコ、タイ、タジキスタン
アルゼンチン、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦
脱ドル化とは、基軸通貨である米ドルの利用を止め、他の通貨で貿易決済を行うこと。
もしも各国が自国通貨で取引を行うなら、米ドルの社会的地位は大きく低下します。
それどころか、最悪米国政府は財政を維持できなくなる可能性すらあります。
双子の赤字にも関わらず放漫財政を続けられたのは、基軸通貨の特権があればこそなので。
なぜBRICSは便利な米ドルを捨て、自国通貨や金を裏付けとしたBRICS共通通貨に切り替えようとするのか?
それにはいくつかの理由があります。
・ロシア制裁における米ドル建て資産の凍結
・米国政府の財務状況の悪化
・米国債の格下げ
・産油国の米国離れ
直近で一番大きなインパクトを与えたのは、ロシアへの経済制裁。
ダメリカはウクライナ侵攻への対抗措置として、ロシアが保有する外貨準備、米国債を取り上げました。
これは実質的な借金の踏み倒し。
金を貸しても債務者の都合で好きに踏み倒されるなら、もう貸す気にはなれない。
いつ取り上げられるかわからない米ドル・米国債を捨てて、他通貨での決済に切り替えるのは当然でしょう。

さらにバイデン政権は金融引き締めにもかかわらずも財政出動を行い、連邦債務を増やし続けています。
財務状況が悪化して米国債が格下げされれば、これまで無条件でドルを信仰してきた国も疑問を持つようになるでしょう。
エジプト、サウジアラビア、アラブ、イランなど、産油国が続々とBRICSプラスに加盟しているのも大きい。
彼らは原油を売る側なので、わざわざ米ドルを経由して原油を買う必要がありません。
そもそも「基軸通貨ドルで原油を決済する」という米国に圧倒的に有利なルールは、産油国にとっては目の上のたんこぶ。
自分に不利なルールを変えようと動くのは自然な流れでしょう。
こう考えると、基軸通貨の地位を利用して米国の特権的地位が許されてきたこれまでが異常だとわかります。
いずれ新興国の経済力・軍事力が米国を追い抜けば、米ドルは基軸通貨の座を追われることになるかもしれません。
しかし、それが今すぐ起こるかというと、そうではないと思います。
仮に基軸通貨が中国元やインドルピー、BRICS通貨に取って替わられるとしても、20年~30年は先の話でしょう。
BRICSプラスとて一枚岩ではないし、中国のバブル崩壊など大きな問題を抱えている国もあります。
新しく作った通貨がいきなり基軸通貨の地位を奪って、世界中の貿易を牛耳る展開は無理があると思います。
世界中の人々が長年かけて受け入れたものを手放すには、相応の時間が必要になります。
米食の日本人が欧米のパン食へ何十年もかけて移行してきたように、ドル離れもゆっくり進行していくでしょう。
短期間に脱ドル化が為替レートに与える影響は軽微なので、ドルインデックスの強弱はFRBの金融政策で判断すべきです。
しかしながら、ロシア制裁を機に米ドルへの不信感が高まっているのは確か。
産油国を中心にドルを除外した貿易が広まることで、世界を支配していた米ドル覇権は少しずつ崩れていくと考えています。
⇒円もゴミだがドルもゴミ

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