アルゼンチンショック デフォルトの再来か?

唐揚げの原料ってまさか・・・
☆アルゼンチンペソ
アルゼンチンの通貨。
19世紀に作られたが、これまでに通貨単位統合やデノミを合計5回行っているため、現在のペソはアルゼンチンの通貨単位としては6代目。
2014年現在、1ペソ=12~13円。
2014年6月現在、アルゼンチンのデフォルトが囁かれています。
アルゼンチンは、2005年と2010年にデフォルトした国債の条件切り下げを行い、新債券との交換を提示しました。
交換により、債務は2割程度に減額したそうです。
保有者の約91%は債務交換に応じましたが、債務再編を拒否した投資家には現在まで支払いが行われていません。
つまり、前のデフォルト時の債務がまだ残っているのです。
その債務に関して米最高裁で争われた裁判が、最近決着しました。
結果として、アルゼンチン政府は13億3000万ドルの返済を命じられました。
支払い先が交換に応じなかった債権者だけなのか、それとも全ての債権者なのかはよくわかりませんが、とりあえずそれを支払わなかったらデフォルトです。
次回の利払いの期限が6月30日なので、それまでアルゼンチンの動向に目を光らせておきましょう。
やばそうなら、リスク資産を処分したほうがいいかも。
金額自体はそこまで大きくないので支払うか、話し合いで解決すると思いますが。
☆もしもアルゼンチンがデフォルトしたら?
デフォルトした国の通貨は信用を失い、叩き売られます。
FXをしている人はチャンスです。
ペソを思いっきり空売りしてやりましょう。
さて、アルゼンチンペソを取り扱っているFX業者は・・・
って、そんなのねえよ!

ペソは完全に自由な変動相場ではないし、流通量も極僅か。
普通のFX業者ではまず取り扱っていません。
日本人で取引している人も殆どいないでしょう。
直接影響を受けることがないとはいえ、デフォルトが他の国の通貨や株式にも影響を与える場合があるので注意。
この破綻が他の新興国にも飛び火し、再度ギリシャショックなどに繋がる恐れもあります。
そこまでいかなくても、信用収縮によりポジションの巻き戻しが起こる可能性は高い。
現在は日本円が売られ、外貨や株式が買われている状態なので、反対売買による円高・株安が起こると思われます。
特にランド円やトルコ円を買っている人は、ポジションを縮小しておくことを勧めます。
逆に新興国通貨をショートする手もアリ?
なんだかんだいって、近年世界経済は堅調に推移していますが、いつかはどの国も債務に耐えられなくなります。
延命させることはできますが、いつか破裂する運命は変わりません。
人類全体の意識が変わらない限りはね。
経済は「停滞」でも「発散」でもなく、「振動」を選びました。
上下どちらにも大きく振れ、弱者を振り落とすのが相場の本質です。
どんなイベントが起きても乗り越えられるように、日頃から備えておきましょう。

流石のジャイアンも、宇宙の帝王には勝てないか。
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