独身貴族 一人ぼっちは贅沢な悩み

ペンギンしかいない・・・よな?
昔からモテモテなエセ賢者はいつも沢山の女の子に囲まれ、キャーキャーと黄色い声援を投げ掛けられていました。
まったく、もてる男は辛いねぇ。
まぁ、「キャーキャー」というのは悲鳴なのですが。
ブログの人気ランキングが上がって名前が売れると、今度は多くのファンからサインを求められるようになりました。
ボールペンがいくらあっても足りませんが、これが有名税という奴なのでしょう。
サインを書くのは色紙ではなく、連帯保証人記入欄なのですが。
まったく、有名人も楽ではありませんよ。
☆一人ぼっちは恵まれている証拠

上のグラフからわかるように、単独世帯は年々増加し、これからもその傾向が続くと考えられます。
東京の都心部では、既に全世帯の半分が単独世帯であると言われています。
確かに人と人の繋がりは年々希薄になっています。
隣の家の人の名前さえ知らない人も多いし、同僚の家庭の事情に踏み込むことも少なくなりました。
会社でも学校でも相手にされない人はいる。
異性に相手される美女・イケメンはほんの一握り。
無視されるのは辛い。
誰だって、独りぼっちは寂しいのです。

しかし、現在の孤独な人々が昔の大家族より不幸かというと、そうではありません。
むしろ私達は裕福になったから、孤独になりやすくなったと言えます。
かつての日本では、親子三代が同居して子沢山の大家族が当たり前でした。
農村では集落そのものが一つの家族になっていることも珍しくありませんでした。
彼等が多くの人数でまとまっていたのは、そうしなくては生活できなかったからです。
百年前には、炊飯器も洗濯機もありませんでしたからね。
仕事も家事も子供の面倒も、全て自分ひとりでやるのはとても効率が悪い。
だから夫は外に狩りに出かけ、妻は家を守り、祖父母に子供を任せていました。
集落は厳しい規律を作り、それに違反した者は村八分にされました。
そうしないと、村全体が存続の危機に陥ったからです。
しかし、近代に入って急速に家電製品やサービスが普及し、流通が改善したことで、あらゆる作業のコストが大幅に削減されました。
特に家事の手間は尋常でないほど低下しました。
炊飯器のスイッチ一つ押すだけで、ご飯が炊ける。
電子レンジにコンビニ弁当を入れるだけで、食事が取れる。
全自動洗濯機に衣服を入れれば、洗濯も乾燥もできる。
お風呂はガスで焚け、掃除も楽チン。
どんなゴミ屋敷も、ルンバ一台あれば解決です。

嘘だろっ!?(嘘です)
私達はただ孤独になったのではありません。
生活が豊かになったことにより、人間関係を強制されることがなくなったのです。
現代の自由な社会では、誰と交友関係を持とうと、誰と恋愛しようと、完全に自由です。
誰も用意してくれないけれど、貴方が望むなら誰とでも付き合うことができます。
ネットワークを通じて、地球の裏側の人と話すことも簡単です。
この恵まれた環境を喜びましょう。
自由を満喫して、沢山のものを手に入れましょう。
独りぼっちを嘆くことはありません。
相手にされないことを気にする必要はありません。
一歩外に出れば、70億もの人々が貴方と出会える日を待っています。
まだまだこれから。
私達には無限の可能性があるんですから。

人間関係には、色々な形がある。
仲良きことは美しきかな。

