官製相場 アベノミクスの目的とは

国民に迷惑をかけるのはやめてください。
アベノミクスの目的とは要するに、
「いかに効率良く国民から富を収奪するか」
ということです。
別に「日本人を絶滅させたい」とか「米国の51番目の州にしたい」ということではないと思います。
庶民にとっては迷惑極まりない政策ですが、そういう意味では最悪とまではいかないのかもしれません。
アベノミクスの三本の矢といえば、
①大胆な金融緩和
②機動的な財政出動
③民間投資を喚起する成長戦略
の三つですが、これらは全て資金の流れを操作し、特定の場所に流入させる政策です。
どうしても国債市場に資金を集めたいから、景気対策と嘯いて紙幣を大量に増刷している。
ただそれだけの話です。
本当に景気回復を望むなら、増税ラッシュなどやるはずがない。
日銀の国債引き受けと増税を同時に行い、財政ファイナンスを徹底しているのは明白です。
国民の意見なんて、全く聞く気がありませんね。

財務省の犬畜生は、ずっと昔から国債の暴落を恐れ続けています。
1000兆円を軽く超える政府の借金をいかに国民に押し付けるか、日々思案を巡らせています。
それが形になったのが、アベノミクスの三本の矢ということなのでしょう。
エセ賢者は安倍を心底嫌っていますが、その政策の効率性は結構認めています。
いったいどんなブレーンが付いていたら、こんな的確な搾取ができるのでしょうかね。
・金融緩和と称して日銀に国債を買い支えさせる
・インフレ率と景気を混同させて、国民に物価上昇を良いことだと錯覚させる
・相場の下降時に日銀のETF買いを入れ、底堅い相場を演出する
・マスコミを操作して増税の影響が軽微であるかのように見せかける
・中国・韓国を仮想敵に仕立て上げ、国内の不満を反らず
・不正受給者をクローズアップし、社会福祉の減額を正当化する
どれも安倍政権の支持率を維持しつつ、国民に負担を押し付ける見事な方策です。
安倍が本当に実現したい三本の矢は、こんな感じになるのでしょうか?
・日銀に国債を買わせ、買い支える。(出口戦略は考えていないが)
・増税を積極的に行い、税収を増やす。(実際は減りそうな気がする)
・福利厚生費を減らし、歳出を削減する。(公務員の給与は減らない)
明確に一本筋の通った政策ですね。
「絶対に財政破綻はさせない!」という強い意志(と恐怖)を感じます。
日本の歴代内閣の中にも、ここまで見事に国民を騙し続けた者はいません。
正直一目置いていますが、それ故に憎くもある。

現在は来年の消費税増税(10%)に向け、国民の人気を繋ぎとめることに全力を注いでいます。
崩れつつある日本経済を好景気に見せかけるために、涙ぐましい努力を続けています。
自民党が民主党と違うのは、株価に対する国民の注目をよく理解していること。
機械受注が激減しようと、株価さえ上がれば国民は好景気と錯覚することを知っているのです。
少なくとも再増税が決定する10月頃までは、日銀の買い支えを続けるでしょう。
もしかしたら、年金機構の資金の大量注入くらいやるかもしれませんね。
2020年までに消費税16%を予定しているらしいので、増税のたびにバラマキをやる可能性もあります。
そういう意味では我々投機家にとって、現政権は都合が良いと言えなくもない。
10月まで株式相場の大暴落が来ないと保証されるなら、増税以上のリターンが望めるかもしれません。
その後は、どうなるか知りませんが。
デタラメノミクスのバラマキが今後も続くようであれば、クロス円も底堅い相場が続くでしょう。
日銀による米国債の買い支えが続くのなら、ドル円も安泰かもしれません。
あくまで米国のスポンサーなので、他の通貨についてはドル円ほどの効果はないかも。
特に買われすぎているNZ円なんかは、強烈に下落が続きそうな気がしますが。
政治家はドル円以外見てないし。
現代社会を動かしているのは宗教でも民族でも思想でもなく、ただの金の問題です。
日本政府の数十年にわたる放漫財政が、この馬鹿げた搾取構造を生んだと言えます。
与党が変わろうと、総理が変わろうと、そう簡単には変わらないのでしょうね。
アベノミクスが正しいのか、間違っているのか。
そんな疑問に答えはありません。
彼等は日米の財政規律を守るために、日本国民を搾取しているだけの話です。
ついでに米国や大企業に献金していますが、それが彼等の仕事なら仕方ない。
どんな悪政であれ、全てがデメリットなわけではありません。
国に搾取されないように工夫し、それを逆手に取ることもできます。
この変わり続ける社会で、貴方なりの生き方を見つけてください。

どんなに思慮を重ねても、人を選ぶ政治には限界がある。
私達に必要なのは、自分で政策を選ぶ権利なのかもしれない。