「マネパ1000万人のFXトレーニング」 ゲームでFXは学べるのか?
2014-08-27|FXのカラクリ(初心者向け)

これは騙されるほうが悪い。
最近は色々な物がゲーム感覚で遊べるようになり、資格や英会話などもDSやWiiなどのゲーム機で楽しみながら学ぶことができます。
自動車免許やTOEICなどのソフトも、沢山発売されています。
もちろんFXや株式といった投資に関するゲームソフトもあり、お金をかけずに取引を疑似体験することができるようになりました。
・マネパ1000万人のFXトレーニング
・外為売買トレーナー カブトレFX
・株トレーダー瞬
こんなゲームが実際に発売されていますので、興味のある人は遊んでみるといいでしょう。
ちなみに以下はアマゾンの解説。
☆マネパ1000万人のFXトレーニング
■勝つためのFXトレーニング!ゲームをプレイしてFXトレード技術を身につけよう!
本作は楽しみながらFXを理解し、注文方法やチャートの見方など専門的な知識を
身につけることができるように設計されています。
主な収録内容は、ストーリーに沿って楽しくFXを学ぶストーリーモード、
過去の実際の市場データを使用してトレーニングを行うトレースモード、
役立つFX用語辞典などとなっています。
FXを今から始めようと考えている方だけでなく、
すでに取引している初心者~中級者の方にもお勧めです。
ゲームを楽しみながらFXの知識と技術をしっかり身に付けよう!!
FXの勉強に役立ちそうなことが書いてありますが、実際にやってみると、
たいして役に立ちません。

っていうか、この作品のスタッフはFX舐めてませんか?
そもそも自分のお金でFXをやったことさえあるかどうか。
あと、ゲームとしては果てしなくつまらん。
全く面白くないのでご注意ください。
「リアリティの追求」と「ゲーム性」は相反する要素です。
なまじ現実の取引に忠実に作られているだけに、ストーリーモードであっても話の面白さは皆無。
インサイダーを仕掛ける悪の秘密組織と戦ったり、超能力で相場の未来を予知するような超展開なら面白いのでしょうが、そんな非現実的な行為をしたら本末転倒です。
そもそもチャートとにらめっこするゲームにそんなの期待するほうがおかしい。
リアルに作られているかといって、現実のFXの面白さが味わえるかというと、そうでもない。
実際にお金を賭けていないのだから、スリルなんて味わえません。
勝っても嬉しくないし、負けても悔しくない。
画面もチープなので、各社のデモトレードでもやってたほうが余程マシかと思います。
チャートの動きはコンピュータが作っているだけなので、かなり適当です。
指標もなければ、バリアオプションもない。
ランダムに突き進むので、超能力でもなければ勝機はないでしょう。
そんな適当なゲームなのに、クリア条件は過酷です。
クリアするためには、短期間で資金を数倍にしないといけません。
レバレッジ25倍で資金倍増とか、どんだけギャンブラーやねん。

現実よりボラリティがあるので不可能とは言いませんが、このノリで実際のFXをやったら高確率で破産します。
プレイする人は、ゲームと現実は違うということを肝に銘じておいてください。
人生にリセットボタンはないんだよ。
一つだけ良い点を挙げるとすれば、「トレースモード」というモードがあること。
これは過去の大事件における相場を体験できるモードで、「米同時多発テロ」や「サブプライム問題」などを追体験することができます。
百年に一度の危機と呼ばれた大相場を体験して、金融ショックの興奮を味わえるわけです。
昨今のレンジ相場に慣れた初心者には、ぜひ体験して欲しいものですね。
ただその機能にも難点が。
基本的に金融危機は円高に進むので、
円ロングだけしてれば勝てます。
・・・ダメだこりゃ。
所詮、ゲームはゲーム。
現実の取引には替えられません。
百聞は一見にしかず。
本当に学ぼうと思うなら、自身の手で触れて、身をもって体験するしかないのです。
FXを知りたいと思う人は、1ドル単位でもいいので、現実のお金で取引をしてみることを勧めます。
☆一円も入金せずに現金でFXをやる方法
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