争いが同じレベルの者同士でしか発生しない理由

争いは同じレベルの者同士でしか発生しない!
世界には、常に貴方の気を引こうとする性質があります。
どんなに平穏を願っても、社会は貴方を放ってはおきません。
どんなに平凡に生きようとしても、それは決して叶いません。
必ずトラブルに巻き込まれ、辛い思いをします。
他人に批判され、あちこちから攻撃を受けます。
人生とは、そういうものなのですよ。
その中でいかに心の平穏を保ち、自身の安寧を確保するかが、人生の命題と言えるかもしれません。
怒ってはいけない、と言っているわけではありません。
恐れてはいけない、と言っているわけでもありません。
ただ、知っていて欲しいのです。
それは相手にエネルギーを与える行為であると。
私達と外界は常に眼に見えない糸で繋がっており、絶えずエネルギーの授受が行われています。
貴方が何かを見る度に、それにいらだつ度に、それに怯える度に、莫大なエネルギーが向こう側に流れ込みます。
想いが強ければ強いほど、長く集中するほどに、大きなエネルギーが流れ込んでいきます。
そして、エネルギーを受け取った相手はより強大な形へと変わっていきます。
感情の種類は問題ではありません。
怒るにせよ、悲しむにせよ、相手がより強固になることに変わりはありません。
想い続けるほど、相手は強くなり続ける。
貴方が自分のエネルギーを与えるのを止めるまで、脅威は決してなくならないのです。
ショッキングな出来事で感情が揺さぶられたときは、どうか考えてみてください。
そのイベントによって、貴方の心はどう揺れ動いたのか?
その感情は、いったいどれだけのエネルギーを相手に与えたのか?
この繰り返しにより、これまでにどれだけ膨大なエネルギーを失ってきたのか?
「一回怒る度に1万円の罰金が科せられる」
と考えてみたらどうでしょう?
10回愚痴るだけで、もう10万円の損です。
怒るもの憎むのも、バカらしくなってしまいますね。

罰金1万円>>どらやき
私達はいつも、知らず知らずのうちにそれくらいの損失を出しています。
誰も気が付かないけれど、それが事実なのです。
どうしても我慢ができないこともあるでしょう。
絶対に認めたくない相手もいるでしょう。
けれど、怒りや憎しみ、妬みを感じたときには思い出してください。
それによって自分は相手を利しているのだと。
この原理を知る者は、無闇に他者と争うことをしません。
他者を憎んだり、恐怖したりすることがありません。
それは敵に塩を送る行為だと、理解しているからです。
水の出っ放しになっている水道を見つけたら、きちんと蛇口を閉めなくてはいけません。
貴方が相手の存在を認め、自身の力を注ぐの止めたとき、エネルギーは逆流を始めます。
そうして初めて貴方が送り込んだ力は解放され、貴方自身へと還ることができるのです。
貴方が餌を与えるのを止めたとき、ハラペコになった凶獣は再度エネルギーを得ようと試みるでしょう。
様々な危機を演出して、貴方の注意を引こうと、全力で仕掛けてくるでしょう。
しかし、それに眼を向けてはいけません。
相手にエネルギーを与えてしまっては、元の木阿弥だからです。
己が他の何者にも揺るがされない存在であることを自覚してください。
それがこの騒がしい世界において平穏を手にする、唯一の方法なのです。

争うことは、他者を利すること。
それを知ったとき、私達は戦う意味を失うだろう。