会社は株主のもの 日本企業は既に海外の傘下?

肥え太った豚よ、まだ食い足りないというのか!?
「会社は誰のものか?」
といえば、誰でも知っている通り「株主のもの」です。
社長が誰であろうが、社員が何万人いようが関係ありません。
株式会社の経営権は株主にあります。
どこかの企業が気に食わないなら、お金を貯めて株式の過半数を取得すればいいのです。
オーナーになれば、会社をどうしようが貴方の勝手。
ワタミやすき家がブラック企業だと思っている人は、自分で買い取ってみてはいかがでしょうか?
黒田バズーカセカンドによって、日経平均は急激に上昇し、既に17,000円を超えています。
ほんの2年前は1万円近辺をうろうろしていたというのに。
この急騰をもたらしたのは日本人ではなく、外人さんたちの仕業です。
アベノミクスを機に流入した膨大な海外資金が日本の株価を吊り上げ、現在も天井知らずに膨らみ続けています。
それに対し、日本人はずっと売り越しです。
数年間塩漬けになったクソ株が助かって、やれやれと言いながら売っています。
株式の運用比率を上げたGPIFでさえ、現実に買った日本株の量は極めて少ない。
株価が上がること自体は悪いことではありません。
株式は元々企業の資金調達手段ですから、日本企業の設備投資に回る分もあるでしょう。
しかし、外国人の持ち株比率が増えるのはどうなのだろうか?
日経に寄与するような大企業の経営権が海外に渡るのは、果たして望ましいことなのだろうか?
大企業の公開株数は膨大。
いくら機関投資家とはいえ、そう簡単に過半数は取得できない。
しかし、持ち株が増えるほど影響力が増すのは間違いない。
海外の投機筋が日本株に投資する額は、一週間で1兆円を超える。
日銀の1000億程度では、勝負にすらならない。
個人に至っては、豆粒のようなもの。
物言わぬ株主としての日本人が駆逐され、株主への配当だけを望む外国人にとって代わられたら、日本企業はどうなるのでしょうか?
海外へ資金が流出し、国内はどんどん空洞化していくのではないでしょうか?
これだけ円安になっても製造業の国内回帰は見られず、工場はどんどん国外へ移転しています。
もしかしたら、もう既に侵略され、経営陣はすげ代わっているのかもしれません。
株価が好調で喜ぶのはいい。
けれど、それが日本を切り売りする結果になっていないかが心配です。

アベノミクスは確かに株価を上げた。
しかし、それで日本が復活したなどと考える輩は、誰一人としていない。