何を買うかより何を売るのかが大事
2014-12-03|FXのカラクリ(初心者向け)

相手ばかり見ていないで、自分の値段も考えよう。
AUD/USDやNZD/USD、OIL/USD、XAU/USDなど、様々な銘柄に手を出して大火傷を負っているエセ賢者です。
もう見事なぐらいの負けっぷりで、そろそろ死にそうです。
当然この敗北の原因はエセ賢者の先見の明のなさに起因するものですが、「買ったものが悪かった」かというと、必ずしもそうではありません。
原油は確かに独歩安の状態ですが、他の銘柄が暴落し続けているわけではない。
豪ドルもNZドルも、安値と言われるゴールドでさえ、円に対しては値上がりしています。
それぞれのペアのレートが下落したのは、ひとえに米ドルが独歩高になったためです。
AUD/USDをロングしていたら負けていたが、AUD/JPYやEUR/AUD、GBP/AUDであったならそうでもない。
一方、対ドルであれば、ロシアルーブルだろうがメキシコペソだろうがブラジルレアルだろうが、何を売っていても負けです。
ドルキャリートレードを行ったことが一番の敗因なのです。
世界の基軸通貨は米ドルであるため、殆どの銘柄はドル売りで買うことができ、その場合が最も低コストになります。
日本の場合はスプレッド競争によりなぜかクロス円のほうが低スプレッドになる場合もありますが。
そのため自然と低金利な米ドルまたは日本円を買って、他通貨・株式・コモディティを買うことになりますが、そこに落とし穴があります。
特定の銘柄を買っているつもりが、知らず知らずに米ドル(または日本円)を売っていることになってしまうということです。
トレードとは売買ですので、何も売らずに買うことはできません。
どうしても基準となる通貨を売らなくてはいけない。
それが米ドルであることが、ドル高トレンドにおける投資家の不運だったと言えるでしょう。
米ドルも日本円もキャリートレードで有名な通貨ですが、その変動は酷く一方通行です。
米ドルの場合、緩和時は極度にばら撒かれ、緩和が停止した途端世界中から逆流が起こる。
日本円の場合平和なリスクオンな時は際限なく売られ続け、危機が叫ばれた瞬間から恐ろしい巻き戻しが起こる。
こんな極端な動きをする通貨を基準とすること自体間違っているのではないか、とエセ賢者は感じています。
長期ポジションを取るのなら、もっと安定した運用を考えるべきではないかと、最近は思い直してみたり。
豪ドルを買って、スワップ投資をすることは間違っていない。
けれど、円やドルを売って豪ドルを買うと、有事の際に即死してしまう。
だったら、こういったポートフォリオ(?)を作ってみたらどうでしょうか?
☆豪ドル買いの妄想ポジション
・AUD/JPY 1枚ロング
・AUD/USD 1枚ロング
・EUR/AUD 1枚ショート
・GBP/AUD 1枚ショート
見事に全部オーストラリアドル買いです。
DMMでポジションを取った場合、毎日290円のスワップポイントを受け取ることができます。
通貨ペアごとに証拠金が違うので、実際はペアごとに微調整したほうが良いと思われる。
確かに豪ドル独歩安が起こった場合に破産することは変わらない。
けれど、豪ドル以外であれば、どの通貨が暴騰・暴落しようが影響は1/4で済む。
普通にAUD/JPYやAUD/USDを4枚買うよりも、ずっと安定した運用ができるはずです。
さらに安定させたいなら、もっと分散させればいい。
AUDをNZDに変えてもいいし、CADやなど準メジャー通貨のクロスを加えてもいい。
CHFはEURと変わらないので、加えても意味がないけど。
小学生でも思い付くような簡単な方法ですが、意外とやっているスワッパーは少ない模様。
スプレッドが広かったり、そもそも扱っていない業者が多いせいでしょうか。
単に「普通にドル買ってたほうが儲かる」というだけの話かもしれません。
上記の方法をやってみようかと考える奇特な人がいるかはわかりませんが、やるならDMM証券を勧めておきます。
AUDの4ペアを取引できる業者では、最も取引条件が良い業者です。
外為オンラインやヒロセ、FXCMでもできますが、スプレッドが極めて悪い。
☆狭スプレッド&マイナー通貨ペア完備!

原油や金、高金利通貨を買う人は、買った分に相当するドル円買いをかけると良いでしょう。
そうすればドル売り⇒円売りとなり、最強通貨ドルの暴騰に苦しまなくて済みます。
他のドルスト売りでヘッジをかけるのも手かもしれません。
原油にせよ、通貨にせよ、何かを売らずして買うことはできません。
ポジションを取る際には、売る通貨の選択にも気を配りましょう。

そもそも買うものがないのは論外。
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