最初から間違えてるマイナスはなかったことにはできない
2015-03-25|誰でもできる♪幸せになるコツ

それ以前に何かが激しく間違っている。
「最初から間違えてるマイナスはなかったことにはできない」
というのはめだかボックスのグッドルーザー球磨川の言葉ですが、彼に限らず、あらゆるマイナスはなかったことにはできません。
というより、プラスもマイナスもノットイコールも関係なく、全ての出来事はなかったことにはできないのです。
仮に自分を傷付けた相手を殺したとしても、それで自分が苦しんだという事実は変わりません。
資格を取得して就職活動に励んでも、履歴書の空白部分は消えません。
刑期を終えて故郷に帰っても、前科の記録は消えません。
どんなに過去を払拭しようとしても、過去を変えることはできません。
自分の欠点を克服しようとしても、大抵上手くいきません。
いかに念じようと、目を反らそうと、仮にタイムマシンを使ったとしても、事実は覆らないのです。
この世界には絶対的な恒常性があり、既に起こったことは決して消えることがありません。
だから、何も生まずただ否定する行為は絶対に成功しないのです。
私達にできるのは、たった二つだけです。
一つは、事実に対する感情を選択すること。
もう一つは、過去を現在で上書きし、より良い未来を作ること。
不満を感じている環境そのものを変えることはできませんが、それを受け入れて笑い飛ばすことはできます。
前科を消すことはできませんが、それが問題にならないくらい良い評判を作ることはできます。
現在の時間軸における貴方の借金を消すことはできませんが、それ以上の資金を集めて富裕層へ変化させることはできます。
「なかったことにする」必要はないのです。
ただより良いイメージで上書きして、薔薇色にしてしまえばいい。
この世界は、一枚のキャンバスのようなもの。
既に塗った絵の具を取り除くことは容易ではないけれど、水を増やして薄めたり、別の色を加えて新しい色を作るのは難しいことではありません。
嫌な現実があるのなら、できるだけ多量の情報と行動をもって、過去を洗い流すように努めるべきでしょう。
私達は不満を感じるとき、その原因を目の仇にし、過去の過ちを消し去りたいと考えます。
「これさえなかったら」と思うことは、誰でも必ずあるでしょう。
しかし、どんなに願っても既に起きたこと覆すことはできません。
「なかったことにする」行為は、それ自体が間違っています。
なぜなら、それだって貴方が刻んできた貴重な歴史の一部なのだから。
かけがえのない経験だからこそ、何一つなかったことにするわけにはいかないのです。
何一つ否定する必要はありません。
ただ一つずつ丁寧に、積み上げていきましょう。
元の地面が見えなくなるくらい高く積み上がったとき、貴方はきっと許されているでしょう。

どんな喜びも悲しみも、いつかは終わるもの。
けれど、それは決して無駄にはならないのです。