FXCMジャパンがドルインデックス取引を止めたのは儲かるから

プリウスに恨みでもあるのか・・・
FXCMジャパン証券から、ドルインデックス(USDOLLAR)の取扱い中止の連絡が来ました。
2015年5月29日(金)でドルインデックスの取引ができなくなり、ポジションも強制決済されるそうです。
国内業者でドル指数を取り扱っている業者は極めて少なかったので、非常に残念です。
しかし、なぜいきなり取り扱いを止めたのでしょうか?
その理由は、
「顧客が儲かりすぎたから」
ではないかと、エセ賢者は邪推しています。
あくまで予想ですけどね。
☆ドルインデックスとは
ドルインデックスは、米ドルの総合的な価値を示す指標です。
ドル円やユロドルのように個々の通貨に対する相対的な価値ではなく、6つの通貨に対するレートを加重平均して算出しているため、米ドルが世界においてどれくらい評価されているのかを一つの数字で表すことができます。
主にFRBが算出しているものと、ニューヨーク商品取引所が算出しているものがあり、先物として売買することも可能です。
☆ドルインデックスの構成通貨
ユーロ(EUR) 57.6%
円(JPN) 13.6%
英ポンド(GBP) 11.9%
カナダドル(CAD) 9.1%
スウェーデンクローネ(SEC) 4.2%
スイスフラン(CHF) 3.6%
FXCMで取り扱っていたドルインデックスはこの通りの割合ではなく、もっと単純に均等割りした指数だった模様。
それでも、ユロドルよりは的確にドルの変動を表すことができたはずですが。
ドルインデックスはドルストレートの先行指標として重宝している方も多く、扱っている業者も少ないため、FXCMがそれを取り扱う意義は大きかったはず。
それなのに取り扱いを中止した理由は何でしょうか?
普通に考えるなら、その銘柄を扱うことがFXCMの利益にならなかったということでしょう。
利益になるなら、止める理由はありませんから。
くりっく365が韓国ウォンやインドルピーの取り扱いを止めたように、ドル指数を取引する人が少なすぎて中止になった可能性もあります。
しかし、前述したように国内業者で指数取引は貴重であり、ドルの取引であることからそこまで利用者が少なかったとも思えません。
ということは、やはり顧客の利益が大きすぎたのかな?
以下はドルインデックスの長期チャートです。

2012年からずっと米ドルは上昇傾向にあり、2015年3月には12年ぶりの最高値(100オーバー!)に到達しました。
まさに米ドル無双状態です。
ドル円の上昇でわかってはいましたが、こうしてみると圧巻ですね。
ユロドルやドル円で見られるスパイクが一切なく、本当に綺麗な上昇局面にあります。
ドルインデックスをロングして長期保有した人は、相当な利益を得ていることでしょう。
同じドルロングでも、ドル円やドルスイスをロングした人は急落で即死しているというのに・・・
指数取引は通貨ペアと違ってカバー取引が難しく、顧客の利益がそのまま業者の損失となる可能性が極めて高い。
しかも、ドル円やユロドルと違ってショートする筋は少ないと思われる。
カバーできないドルインデックスで大きな利益を上げられ、泣く泣く取引中止に至ったのではないでしょうか?
ちょうどスイスフランショックの膨大な損失もあり、経営がきつくなってきた頃ですし。
ちなみにどうでもいいことですが、平成27年4月1日付でFXCMジャパン証券株式会社は、楽天証券株式会社の100%子会社となりました。
ということは、楽天証券の意向も関係あるのかな?
米国の利上げ期待は大きく、当分ドルの堅調基調は続きそうです。
この流れに乗りたい方は、ドルインデックスの取引してみるのもいいでしょう。
FXCMが消えた今、国内で取引できるのはIGマーケッツくらいのはず。
2010年くらいにインヴァスト証券CFDも取り扱っていましたが、管理コストが重しになったとかで停止しました。
海外はどこがあったかな?
まぁ、ドルインデックスそのものを取引できなくても大丈夫。
前述の割合、
☆ドルインデックスの構成通貨
ユーロ(EUR) 57.6%
円(JPN) 13.6%
英ポンド(GBP) 11.9%
カナダドル(CAD) 9.1%
スウェーデンクローネ(SEC) 4.2%
スイスフラン(CHF) 3.6%
でドルロングすれば、ドルインデックスを買ったのと同じ状態になりますから。
必ずしも全く同じ割合にしなくても、ある程度近づければ米ドルの上昇気流に乗ることができます。
なお、エセ賢者は知らず知らずのうちにドルインデックスをショートした状態になっていることがあります。(泣)
ドルストレートはなんとなく売りたくなってしまう傾向があるので、注意しないと。
業者も赤字では存続できませんから、利益にならない取引は中止することもあります。
こういったニュースを見たら、本当に儲かる取引だったんじゃないかと疑ってみてはいかがでしょうか?
ヒントはどこにでも転がっています。

本人は隠したつもりでも、やっぱりバレバレだったりする。
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