広がる格差と減少する絶対的貧困

正社員って意外と恵まれてなくね?
日米欧の超緩和政策、特にアベノミクスによって富裕層に富が集中し、我々庶民との格差はどんどん広がっています。
私達社畜が会社であくせく働いて300~500万円の収入を得ている一方、大企業の株主は配当だけで数千万円の不労所得を得ています。
消費税は10%への増税が決定され、その分法人税は減税されます。
また、輸出企業は消費税増税に伴う輸出戻し税で絶好調!
こんな世の中を見ていたら、日本共産党が議席を伸ばすのもわからなくはないですね。
エセ賢者自身は日本猫産党支持者なので肩を持つ気はありませんが、もう少し格差の是正を進めたほうが良いかと思います。
このまま富の再配分が行われなければ、貧富の格差はどんどん広がっていくでしょう。
しかし、
「それが世界にとって悪いことなのか?」
「本当に貧困層が増えているのか?」
というと、必ずしもそうは言えない側面があります。
時折メディアでシングルマザーや生活保護が受給できない方、ホームレス等の貧困が取り上げられていますが、実態はどうなっているのでしょうか?
試しに「全国のホームレス人口推移」を見てみましょう。

グラフを見てわかるように、ホームレス人口は年々減っています。
その分ネットカフェ難民などは増えているのかもしれませんが、雨風さえ凌げない最下層の貧民は確かに減っています。
消費税によって中流層の生活は苦しくなったけれど、上位と下位については改善が見られているのではないでしょうか?
この傾向は、日本だけでなく世界中の人々にも見られます。
下のグラフは1日1.25ドル未満で暮らす人々の推移です。

アフリカや南アジアには極めて貧しい生活を強いられている人が昔からいますが、その数は年々減少しています。
特に東南アジアと中国の所得向上は凄い。
ドルの減価分を考慮しても、底辺層の所得が向上しているのは間違いないでしょう。
資本主義は格差を拡大させる性質がありますが、同時に競争によって利便性を高め、社会を裕福にする側面があります。
平均値から見た相対的な貧困は増加しても、絶対的な貧困が減少するなら、それは必ずしも悪とは言えません。
私達の身の回りだけ見ても、生活水準は明らかに向上しています。
二十年前と比較すれば、コンビニは多く、食事も安価で美味しい。
パソコンやスマホは誰でも使え、調べ物もネット検索で一発。
アマゾンを使えば、大抵の物はすぐに手に入ります。
(人的資源や希少動物は除く)
アベノミクスが日本を豊かにしたとは思いませんが、そんなものは関係なく社会は発展し、私達の生活を向上させています。
資本主義に従って産業が切磋琢磨し、生産が効率化することで、世の中は間違いなく良くなっているのです。
1%の金持ちが世界の富の90%を得る状態は、確かに望ましい状態ではありません。
しかし、それが一番の問題かというと、そういうわけでもない。
私達の生存に必要なのは自身の豊かさ(絶対的尺度)であって、他人の豊かさ(相対的尺度)ではないからです。
度重なる増税、輸入インフレ、値上げといったマイナス点ばかり目に付くこの頃ですが、そんな中でも社会の発展は目覚しく、常に私達に恩恵を与えています。
10年前より今が便利になっているように、今より10年後はもっと豊かになっているでしょう。
何かと不安を抱えている方もいらっしゃると思いますが、どんなときも未来は明るいのだということを忘れないでください。

うーん、こうして見ると猫賢者も結構良い生活をしてるよなぁ。